あんどーなつ ドラマ
を、ふと思い浮かばれば、ある日突然静かに現れて、ある日突然静かに消えてゆく、かのような印象でありながらも、日本人の心を優しく揺り動かすドラマ。
振り返れば、
1年10ヶ月前の2011(平成23)年4月から6月まで放送されたTBSの日曜劇場『JIN-仁-完結編』で、南方仁(大沢たかお)と橘咲(綾瀬はるか)が皇女和宮(黒川智花)に献上した健康食品"あんどーなつ"をめぐる物語の第一話、第二話、第三話。
さらにさかのぼって、2008(平成20)年7月から9月まで毎週月曜日20時より放送されたTBSパナソニックドラマシアター『あんどーなつ』。
東京・浅草の老舗和菓子店「満月堂」を舞台にした、安藤奈津(貫地谷しほり)と安田梅吉(國村隼)のダブル主演による物語の展開で、原作といくらかの違いはあるものの、職人の世界にふさわしき重厚な作風が、とても強く焼きついたなあ。
なぜ、『あんどーなつ』に触れたくなったのか?
漫画原作者の西ゆうじ氏が、2月6日水曜日に、胃がんで先立たれてしまって...。
志半ばだったのかなあ。
通夜は8日金曜日18時、葬儀は9日土曜日10時半より、
東京都豊島区池袋3-1-6 祥雲寺
これまでの原作は、現時点で全17巻まで。
そのまま打ち切りで、あとは愛読者の想像に任せるだけなのか、後日談という形で遺志を継いだ心ある御仁が、少し加筆して納得ある静かな結末に導くのかな?
もしも今後、『あんどーなつ』をドラマ化するにせよ、しないにせよ、多くの愛読者を失望させないことが大切。
しばらくの間は、原作の漫画を全巻大人買いして、想像の世界に浸ってみるのも、悪くない。
漫画の中の物語を追うだけにとどめておくのか?
ドラマ出演者と登場人物を重ね合わせて物語の展開に想像を張りめぐらせるのか?
楽しみ方は、それぞれ。
当時の出演者は、どのように想いを馳せているんだろうなあ。
現在のNHK大河ドラマ『八重の桜』のヒロインで、『JIN-仁-完結編』に出演した綾瀬はるか。
同じく『八重の桜』のヒロイン八重の母親・山本佐久役で、『あんどーなつ』での「満月堂」の女将・月岡光子を演じた風吹ジュン。
同じく『八重の桜』の八重の幼なじみで親友の高木時尾役で、『あんどーなつ』のヒロインをひたむきに演じた貫地谷しほり。
そして、
『あんどーなつ』で居酒屋「まめ太」手伝い・美代を演じ、当時はまだ無名の端役にすぎなかった渡辺夏菜、現在のNHK朝ドラ『純と愛』のヒロイン・夏菜。
時の流れは大きいなあ。
2013-02-07 |
nice!(0) |
コメント(0) |
トラックバック(0) |
編集
コメント 0