八重の桜 あらすじ ネタバレ 第10回
3月10日日曜日放送。
とうとう山本八重(綾瀬はるか)に縁談話が。
しかし八重は、(先の第9回より)川崎尚之助(長谷川博己)とともに、新式洋銃の開発に明け暮れる日々。
初めは兄妹のようなやりとりの続く関係の八重と尚之助なものの、恋愛を感じさせる前触れが...。
時は1864(元治元)年、
京の都では、一橋慶喜(小泉孝太郎)の招きで、佐久間象山(奥田瑛二)が幕府からの密命を帯びて上洛し、慶喜に公武合体論と開国論を説くことに。
身の危険を心配する山本覚馬(西島秀俊)に、攘夷派の暴走から孝明天皇(市川染五郎)を彦根藩へ避難させる奇策を、象山は打ち明けて...。
同じ頃、長州藩では失地回復のために、軍を率いて上洛真近。
そして、八重の親友・高木時尾(貫地谷しほり)は、照姫(稲森いずみ)の右筆として、城へ上がることに。
時尾を演じる貫地谷しほり。
NHK大河ドラマへの出演は、これで3度目。
初めは、2007(平成19)年の『風林火山』で、主人公・山本勘助(内野聖陽)のただ一人愛した女性で、甲斐国葛笠村の百姓の娘・ミツ。
勘助に窮地を救われて恋仲となり、子も宿して夫婦同然の生活を始めて幸せになり始めた矢先、第4回で巻狩りに来ていた武田信虎(仲代達矢)の気まぐれで、お腹の子とともに不条理に殺されてしまう役どころ。
かねてから定評のある演技力や、方言の言い回しの上手さに加えて、最終回でのミツから勘助に語られる言葉による物語の締めが、忘れられない。
次の出演となる、2010(平成22)年の『龍馬伝』が、忘れられなかったな。
演じるは、江戸の桶町千葉道場主の千葉定吉(里見浩太朗)の娘・佐那。
"江戸の鬼小町"として幼少から北辰一刀流に打ち込み、江戸へ剣術修行にきた主人公・坂本龍馬(福山雅治)と相対。当初は剣一筋だったものの、龍馬の飾らない人柄に触れてゆくうちに、恋心を抱く役どころ。
道場の稽古着での凛とした剣さばきと、着物と日本髪での所作と恋心を抱く表情、そして時折見せる滑稽なさまは、本当に忘れられない。
この『八重の桜』第10回で入城してからの高木時尾は、千葉佐那に近くなるような気がするなあ。
『龍馬伝』での千葉佐那の登場は、"SEASON Ⅰ"の第5回から第7回、第9回と第10回(完全版 DVD BOX-1)、"SEASON Ⅱ"の第16回と第17回(完全版 DVD BOX-2)、"SEASON Ⅲ"の第29回冒頭(完全版 DVD BOX-3)。
時が流れるにつれ、どのような微妙な変化を魅せてゆくのか、楽しみ。
話は戻って、この第10回で忘れてはならないのは、もう一つ。
1864(元治元)年6月5日に勃発した、新撰組による"池田屋事件"。
新撰組のありのままが存分に観れる。
特に、斎藤一を演じる、Dragon AshのKJこと降谷建志。
どのような剣さばきを魅せるんだろうか?
覚馬は、松平容保(綾野剛)の命令を待たないまま、独断で暴走した新撰組を快く思わず...。
秋月悌次郎(北村有起哉)は、池田屋事件を仕向けた張本人とされ、蝦夷地へ左遷されることに...。
会津の頼母(西田敏行)は、会津を守るための兵力増強のため、佐川官兵衛(中村獅童)に、京へ行くことを命令。
長州一派からの報復を恐れる慶喜は、容保に責任を押し付けるかのような仕打ちに。
年始早々の体調不良とかねてから思うことを理由に、京都守護職の辞退を申し出た容保を、一大事という大義名分で思い留まらせておいて、なぜ?
思い留まらせた責任の一端はあるはずなのに...。
後世に慶喜が評されることとなる「百才あって一誠足らず」の姿を目の当たりにするはじまりかなあ。
この予想をはるかに上回る不穏の余波は、3月17日日曜日放送の第11回にも続くことに...。
次の書き込みで振り返ってみるかな。
この第10回の一部始終を。
余談になるけど、この1864(元治元)年は、別の意味でも重要な年。
6月14日、
箱館(のちの函館)からアメリカ船ベルリン号で出国したのは、
上州安中藩士・新島七三五太のちの新島襄(オダギリジョー)。
2013-02-26 |
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