八重の桜 小田時栄 谷村美月 ネタバレ
NHK大河ドラマ『八重の桜』、5月12日日曜日放送の第19回から、谷村美月が初登場。
演じるは、山本覚馬(西島秀俊)を公私にわたって支えることになる、会津藩御用総元締の人足口入れ業・大垣屋清八(松方弘樹)の下女・小田時栄。
覚馬の失明の時間の問題を心配した大垣屋から、覚馬の身の回りの世話をするように差し向けられたという。
幕末の動乱の時期というものは、誰もが心の奥底で安らぎを求めたがるものなんだろうか。
何と親子ほどの年の差ながら、覚馬と結ばれて、娘・久栄を出産し、覚馬の後妻になることに。
しかも、覚馬の妻・うら(長谷川京子)は、幕末の動乱と明治維新の後、娘・みね(豊嶋花)を山本家に託して、京都には移らずに会津に残ったまま。
時栄の存在を知ってしまうのかなあ。
いや、何よりも戊辰戦争での鶴ヶ城籠城戦をかいくぐってきたことや、野ざらしにされた多くの死体を見てきたことが大きかったのか、亡くなった身内や同胞を弔いたい気持ちのあってのことかなあ。
時栄としては、大垣屋の下女の立場としての事情あって、とても健気な女性なのかもしれない。
覚馬へはもちろんのこと、山本家に差し障りのないように、陰ながら尽力することになるんだろうなあ。
しかしながら、不幸なことに、不祥事を起こしてしまって...。
覚馬は時栄を理解してかばうものの、
「ならぬことはならぬ」
その考えの強い八重(綾瀬はるか)は許さず。
結局、娘・久栄を山本家に残して、出てゆくことに。
時栄を演じる谷村美月を振り返ってみると、
昨年2012(平成24)年4月より、日本テレビ系列の読売テレビの毎週木曜日深夜に放送された、木曜ミステリーシアター『たぶらかし -代行女優業・マキ-』で演じた主人公・冬堂マキ。
意外にも、谷村美月にとっての民放連続ドラマ初主演作品とのこと。
結局は、八重はもちろんのこと、山本家からすれば、"覚馬をたぶらかした女"、に過ぎないってことなんだろうかなあ。
切ない話だけど。
谷村美月。
1990(平成2)年6月18日生まれの、大阪府堺市出身。
人見知りか、引っ込み思案を気にしてのことからなんだろうかなあ、母親の勧めで大阪の劇団に所属する傍ら、写真モデルとして活動を始めたのが、そもそもの始まり。
女優デビューは、2002(平成14)年放送のNHK朝ドラ『まんてん』。
演じるは、ヒロイン・日高満天(宮地真緒)の母・美帆子(浅野温子)の再婚相手となる、高校時代の担任・穂積甚六(小日向文世)の娘・未海。
健気でかわいい上に演技がうまい子になるなあ。
本当に、そう思った。
しかし、しばらくの間はオーディションに落選してばかりで、鳴りを潜めたままだったという。
転機となったのは、2005(平成17)年。
初出演・初主演となる映画『カナリア』で、第20回高崎映画祭・最優秀新人賞を受賞してから。
特に、2006(平成18)年出演の映画『ユビサキから世界を』で、自殺願望の強い少女を演じた際には、行定勲監督から「あなたの演技には、何も言うことがなかった」と絶賛されるほどに。
以後は、多くのテレビドラマや映画などでの存在感のある名脇役として、悲惨な境遇の女性を演じることの多さで、脚光を浴びるようになってゆく。
今ではすっかり、総合女優、いやカメレオン女優、と言った方がいいかなあ。
2012(平成24)年6月18日月曜日発売の『谷村美月写真集 「FAKE」』(ワニブックス)や、民放連続ドラマ初主演作品である同年4月5日木曜日から6月28日木曜日まで全13話放送の日本テレビ木曜ミステリーシアター『たぶらかし-代行女優業・マキ-』のような、やや妖しげな翻弄ぶりのように...。
これからの飛躍が楽しみ。
2013-04-13 |
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