八重の桜 あらすじ ネタバレ 第23回
6月9日日曜日放送。
会津藩に戦火が迫りつつある中、ついに終盤で、新政府軍と奥羽越列藩同盟軍との戦争が確実に。
その張本人となったのは、長州藩士・世良修蔵(小沢仁志)。
なかなかの叩き上げなんだろうな。
1835(天保6)年7月14日生まれで、周防国大島郡椋野村の庄屋中司家の出身。
1863(文久3)年の下関戦争の敗戦後に奇兵隊が組織され、後に3代目総督となる同郷・同門の赤根武人の招聘を受けて、同年に奇兵隊へ入隊してからが始まり。
紆余曲折を経ての1868(慶応4)年1月、"鳥羽・伏見の戦い"では、長州庶民軍である第二中隊(第二奇兵隊)と第六中隊(遊撃隊)を指揮して戦い、新政府軍の勝利に貢献。
その後は、薩摩藩士・大山格之助(後の鹿児島県令・大山綱吉)と共に新政府の奥羽鎮撫総督府下参謀となり、同年3月、会津藩征討のため、総督・九条道孝以下570名と共に派遣されることに。
仙台藩と米沢藩らによる会津救済嘆願が強まる中、庄屋からの叩き上げゆえ激しい戦闘をかいくぐってきた気性の荒さからだろうか、帝の威光を笠に、世良は武力討伐せよという強硬姿勢。
次第に仙台藩士らから、穏便な会津処遇の障害とみなされてしまう。
閏4月19日、福島城下の金沢屋に宿泊していた世良の手で、新庄にいた下参謀・大山宛に記された密書には、
「奥羽を皆敵と見て、武力をもって一挙に討伐する」
送付の依頼を受けた福島藩士を通じて入手した仙台藩士は、世良の暗殺実行を決意。
(既に閏4月14日には、仙台藩家老・但木土佐らから承認)
閏4月20日未明、
仙台藩士の瀬上主膳と姉歯竹之進、福島藩士・鈴木六太郎、目明かし・浅草屋宇一郎ら十余名が襲撃。
世良は、2階から飛び降りた際に、瀕死の重傷を負って捕縛。
同日、阿武隈川河原にて斬首。
世良修蔵を演じた小沢仁志。
1984(昭和59)年10月、あの大映テレビ制作で大ヒットしたTBSの学園ドラマ『スクール☆ウォーズ』がデビュー作で、少年院帰りのワル・水原亮を怪演。
序盤で4回だけの出演ながらも、鮮烈だった。
以来、アクション映画やヤクザ映画、東映Vシネマなどで研きをかけ、空手二段、柔道・剣道初段の腕前。
アクションシーンでは、スタントマンに極力依存せずに自身でこなし、手、足、脇腹、鼻などを負傷し、合計47回骨折。
2006(平成18)年に、ダウンタウンが司会の日本テレビのバラエティー番組『ダウンタウンDX』に初出演、照れ屋でおどけた素振りで脚光を浴び始めてからが、独特の親近感の始まりかなあ。
中でも、今年2013(平成25)年放送の『有吉反省会』で、ニューハーフの店で飲むことにハマっていることや、ニューハーフにイジられる姿には、笑えた。
しかし、それでも、
2000(平成12)年11月公開の映画『新・仁義なき戦い』。
当初は、日本最大の暴力団・佐橋組の内部抗争に巻き込まれる、栗野組の門谷甲子男を演じた豊川悦司と、幼馴染のコリアン実業家・洪昌龍(=板野昌龍)を演じた布袋寅泰、二人の男の意地のぶつかり合いが目当てだったけど、
小沢仁志演じた佐橋組若頭補佐・斎木保の存在感にも釘付け。
さすが、仕事仲間の俳優・寺島進から、「悪魔」、「顔面凶器」、というあだ名を披露されているだけあって、強烈だった。
ただ、
国全体が平和の時代ならば、反社会的。
平安時代中期から始まって戦国時代そして幕末・明治維新などでの国全体の混乱で、それぞれが正義や大義を掲げて、血を流して闘っている姿は、侍(サムライ)。
好む好まざる関係なしに、いわゆる"ヤクザ"とみなされる人間の受け取られ方は、時代背景の違いから見て、紙一重の差なんだろうなあ。
2013-04-21 |
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