雑談力が上がる話し方 感想
斎藤孝執筆の『雑談力が上がる話し方 30秒でうちとける会話のルール』
2010(平成22)年4月9日、ダイヤモンド社発売。
あれから3年となっても、一定の評価。
2013(平成25)年5月7日火曜日の時点で、28万部突破のベストセラー。
それだけ人間関係がギスギスしている世の中が強くなりつつあることの裏返し、ということなんだろうか?
考えさせられるもの。
しかし、それでも、
オチや結論への導き方への心配もなく、"学校でも会社でもすぐに使える50のアイデア"と目にすれば、つい飛び付いてしまいたくなるもの。
雑談力を身につけることは、強く生き抜く力を身につけること。
「雑談力を制する者は人生を制す」とでも?
チョット、大袈裟かなあ。
実際読んでみて、
「雑談」というものは「リトマス試験紙」のようなものだったのか、という思いが残った。
特に、どうしても会話の続きそうにないと感じた人と、二人きりになった場合が肝心かな。
相手の目の前にある良いものをほめることから始めてみること、途切れそうになった場合に"質問"で切り返してみること。
それらが、一体どれだけ大切なことなのかを、強く実感。
日常の生活で思い悩んだ時に、繰り返し目を通した上で、改めてことにあたる。
その繰り返しによる実践の積み重ねで、自身を向上させてゆく。
本は、動きをおこすための気付け薬。
伸ばしてゆくのは、自分次第なんだよなあ。
2013-05-13 |
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「雑談力が上がる話し方」(斎藤孝)を読んだ。日本語教師である私は、自身を含め日本人・外国人の対人コミュニケーション力の低下の原因と対応策について長年考え続けていた。原因の一つにコンテクストの共有がない点を考えていたが、本書はその問題に大きなヒントを与えてくれた。自分中心、自国中心の発想から抜け出せない日本人・留学生諸君に対しても相手あってこそのコミュニケーションであることの具体的発想・技術は有益であろう。雑談とは、他人との距離を縮めるための必須のコミュニケーションステップであり、これ抜きにしては、次の段階である目的をもった対話・議論も実を結びはしない。戦後の日本外交然りである。日本語学校でのクラス授業にこの雑談トレーニングを取り入れてみたいと思う。
by 橋本 博 (2013-08-11 09:56)