堺雅人 本 文・堺雅人 文・堺雅人2
気になってしまった。
それは、7月20日土曜日放送のTBS情報番組『王様のブランチ』の「文芸書ランキングTOP10」の紹介。
TBS日曜劇場『半沢直樹』の主人公・半沢直樹の熱演が大好評の堺雅人執筆で、7月12日金曜日発売の最新刊『文・堺雅人② すこやかな日々』(文藝春秋)が、第4位にランクインしてからかなあ。
どうにかして、前作の2009(平成21)年8月28日金曜日発売の『文・堺雅人』(産経新聞出版)と、続けて読むことで、やっと終えることができた。
本当にいろいろあるんだなあ。
堺雅人。
1973(昭和48)年10月14日の兵庫県神戸市生まれで、宮崎県宮崎市育ち。
宮崎県立宮崎南高等学校時代の演劇部所属当時の勢いのまま、早稲田大学第一文学部中国文学専修に入学後、演劇研究会を母体とした劇団「東京オレンジ」の旗揚げに参加。
同劇団の看板俳優として活躍し、"早稲田のプリンス"として賞賛。
大学中退して田辺エージェンシー所属後も、さらなる磨きがかかり、2004(平成16)年放送のNHK大河ドラマ『新選組!』で演じた新選組総長・山南敬助の好評により、2005(平成17)年4月のテレビ番組雑誌『テレビブロス(TV bros.)』のアンケートでは、「好きな男」ナンバーワンに。
そして、2008(平成20)年。
あのNHK大河ドラマ『篤姫』で、ヒロイン・篤姫(宮﨑あおい)の夫で、第13代将軍・徳川家定を熱演。
表面上は暗愚を装い、実は頭脳明晰。
それゆえ自身を悲観しがちな中で、篤姫と心を通わせる役どころ、素晴らしかった。
以降の勢いはさらに増し、2010(平成22)年7月からのフジテレビ『ジョーカー 許されざる捜査官』連続ドラマ単独初主演を境に、映画や連続ドラマの主演を務める回数が多くなって、現在へ。
話は戻って、先の2冊はともに、俳優・堺雅人を最も身近に実感できる文章の楽しさであふれていて、まさに期待を裏切らない内容。
『文・境雅人』では、漢字一文字をテーマに、ある時は映画論、ある時は役者論、作品の由来、高度なトリビアなどにまつわる知識や持論が、さりげなく散りばめられているかのような構成。
特に、歌人・若山牧水研究者でもある高校時代の恩師の影響もあって、若山のほかには、世阿弥や中原中也や志賀直哉などの文豪や芸術家などの言葉の引用から作り上げる独自の世界観が描かれていて。
身近な出来事から難しいテーマに至るまでの丁寧な見方が、素晴らしい。
『文・堺雅人② すこやかな日々』では、煙草をやめたあとの自身の思いが綴られていて。
身体を意識して健康になりながらも、失ったものの気にかかるある種の皮肉をあぶりだしながらも、なかなか思慮に富んだ文章だった。
いずれも、かねてからの読書好きと「喜怒哀楽をすべて笑顔で表現する男」と称されたことあって、軽やかでまろやかで鋭い感性が光っていた。
加えて、4月2日火曜日には女優・菅野美穂と結婚したことあって、さらなる輝きを増すことになるんだろうなあ。
これからが楽しみだ。
2013-07-20 |
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