NHK 土曜ドラマ 夫婦善哉
8月24日土曜日21時より、全4回にわたって放送。
大阪が生んだ文豪"オダサク"こと織田作之助[1913(大正2)年~1947(昭和22)年]の生誕百年を記念して、代表作である名作『夫婦善哉』を、6年前に発見された続編の内容を含めて、新解釈でのドラマ化。
脚本は、あの2007(平成19)年10月から2008(平成20)年3月放送のNHK朝ドラ『ちりとてちん』と、2012(平成24)年放送のNHK大河ドラマ『平清盛』を手掛けた、藤本有紀。
注目は、何といっても、老舗化粧品問屋維康(これやす)商店の道楽ぼんち・柳吉(りゅうきち)を演じる森山未來と、北新地の人気芸妓・蝶子を演じる尾野真千子とのダブル主演による展開かな。
本当、互いに卓越した演技者だし。
8月24日土曜日放送の第1回は...。
毎日借金取りの押し掛ける貧しい一銭麩天羅屋の種吉(火野正平)とお辰(根岸季衣)の娘・蝶子は、貧乏を嫌い両親の反対を押し切って、曽根崎新地のお茶屋に女中奉公へ。
同僚・金八(佐藤江梨子)とともにつらい下積みを乗り越えて、生来のおてんば娘ゆえに陽気な蝶子のお座敷は評判を呼び、北新地の人気芸妓へ成長してゆく。
一方、柳吉は、日頃の放蕩ぶりから番頭(平田満)に軽蔑され、兄思いの妹・藤子(田畑智子)にも呆れられ、頑固な父・半兵衛(岸部一徳)から勘当を言い渡されて、家を出ることに。
そして、父の怒りが溶けるまでの雲隠れを考えた柳吉は、かねてからの放蕩に最中に惚れられた蝶子を誘い出して駆け落ちした。
ところが、1923(大正12)年9月1日、
二人の向かった温泉宿で、関東大震災が発生。
逃げるようにして大阪へ帰るものの、二人に帰る場所も生活の当てもない。
それでも、蝶子は幸せだった。
「わてはこの男を一人前の男にしてみせる!」と。
8月31日土曜日放送の第2回は...。
関東煮屋を始めた柳吉と蝶子は、ささやかながらも幸せに暮らしていた。
そして柳吉は、風の便りから、妹婿の桐介(大東駿介)が主体となって維康問屋を仕切ることを知り、家族から断絶されたことを実感。
やがて、
蝶子の母・お辰、柳吉が相次いで倒れ、蝶子には重荷がのしかかる。
この度のNHK土曜ドラマ、藤本有紀脚本のドラマ特有の登場人物の繊細な心理描写とあらゆる伏線の張りめぐらしによる物語の展開において、かなりの観応えはあるだろうと予想されるものの、
尾野真千子演じる蝶子のおてんばぶりと気性の激しさに加えて、大阪における独特の人情描写となれば、
脚本は違っても、やはり、あの2011(平成23)年10月から2012(平成24)年3月まで放送のNHK朝ドラ『カーネーション』を思い出してしまう。
あの頃の尾野真千子演じるヒロイン・小原糸子は、啖呵と巻き舌が凄まじかった。
このドラマでも、同じくらいに匹敵するんだろうなあ。
2013-07-24 |
共通テーマ:日記・雑感 |
nice!(0) |
コメント(0) |
トラックバック(0) |
編集
コメント 0