たぶんねこ 畠中恵
7月22日月曜日、新潮社より発売。
「しゃばけ」シリーズ第12弾か。
あの畠中恵のファンタジー時代小説で、第1弾の『しゃばけ』が、2001(平成13)年に第13回ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してから、いくらか気になっていた。
今回も短編集で、「跡取り三人」、「こいさがし」、「くたびれ砂糖」、「みどりのたま」、「たぶんねこ」。
廻船問屋兼薬種問屋・長崎屋の跡取り息子で、周囲から「若旦那」と呼ばれる、ひ弱な一太郎。
過保護な手代である兄や(にいや)の佐助と仁吉といった、それぞれの妖(あやかし)。
それぞれが協力して事件を解決してゆく物語は、まさに真夏の読書にふさわしく...。
一連のシリーズにおける一太郎の寝込む姿と、佐助や仁吉の過保護ぶりといった、それぞれの面白おかしさは、本当に読みごたえあって楽しめるもの。
今回の場合は、兄やたち抜きで事件を解決してゆく一太郎の成長が見られて、嬉しかったなあ。
いつまでも、寝込んだままの姿は、切なすぎるのもだから。
これからも夏がめぐる度に、一息ついたら、ふと読みたくなりそうだ。
2013-08-04 |
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