あさきゆめみし NHK 最終回 ネタバレ
11月21日木曜日放送。
かねてから八百源と関わりのある同心・青田源之丞(高橋和也)は、父・喜兵衛(中村雅俊)と母・お房(竹下景子)の悲しみを重く受けとめ、沙汰を待つ娘・お七(前田敦子)に入れ知恵を。
十五の年ならば、死罪すなわち火あぶりを免れることができるとして。
ところが、
白州にて、お七は十六の年であることを口にしてしまった。
減之丞が陰ながら促しても、お七の気持ちは揺るがず。
結局お七には、江戸市中引き回しの上の火あぶりの刑の沙汰が下ってしまった。
その沙汰に伴い、吉三郎(池松壮亮)には、偽りの訴えで奉行所を愚弄した咎として、百叩きの刑の後に所払いとなった。
処刑の迫る中、奉行所の計らいにより、喜兵衛とお房とお七の対面が許された。
悲しみの中、お七は蝶になりたいと口にして、静かなる今生の別れへ。
そして当日、
お七は江戸市中引き回しの後に、野次馬の見守る薪の山積みされた柱のある形場へ。
お七のためを思っての源之丞による計らいからか、お露(麻生祐未)の子で幼い異母弟の菊丸との対面の後に、袈裟を被った若い僧侶・吉三郎とも対面を果たすことに。
吉三郎は、お七に"末期の水"(まつごのみず)を静かに呑ませた後、互いに幸せであったことを語り合った後に、静かに離れた。
やがて、油の多く浸み込んだ薪に松明が投げられて、柱に縛られたお七を、激しい炎が包んで昇天してゆく。
数日がたち、
巡礼を続ける吉三郎の背後から、お七の呼ぶ声が...。
思わず振り返ると、お七の憧れていた蝶が可憐に舞い上がっていて...。
遥か遠くへ舞い上がった蝶を見届けた吉三郎は、再び静かに歩き始めた。
ふと思った。
もし、お七が源之丞の申し出に応じていたら、運命がどれだけ大きく変わっていたのだろうか、と。
いかに同心としての役目であれ、源之丞の胸の内は、痛かったんだろうなあ。
好きなものに殉じる姿というのは、自身の立場からすれば美しいものだろうけど、他人から見れば痛ましくて苦しいもの。
その殉じる姿を見届ける立場を演じた高橋和也、
2006(平成18)年4月から9月まで放送されたNHK朝ドラ『純情きらり』で演じた、7月下旬の第17週より登場の戦地の大陸より送還された傷病兵・鈴村浩樹が、なぜか印象に残っていて。
東京の病院への入院当初は心を閉ざしていたものの、看護婦の有森杏子(井川遥)の献身で前向きになる姿が印象的だった。
やがて東京大空襲で家族を失ったことに伴い、杏子と戦災孤児と一緒に新しい家族になってからは、杏子とともに、妹で音楽に殉じるヒロイン・桜子(宮﨑あおい)を温かく見届けることになって...。
好きなものに殉じる姿、さすがに考えさせられる。
2013-10-21 |
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