軍師官兵衛 NHK あらすじ ネタバレ 第17回
4月27日日曜日に放送。
秀吉(竹中直人)の必死の訴えも虚しく、上月を捨てるという信長(江口洋介)の決断は揺るがず、高倉山の本陣に戻った秀吉から、信長の下知を聞かされた官兵衛(岡田准一)は驚き。
援軍を信じてわずか700余で2ヶ月もの籠城戦で疲弊してい尼子を前に見捨てては、武士の面目が立たないゆえ、織田家は失うものばかりだと、再考を促す官兵衛だったが、肩を震わせて涙を流す秀吉の姿に、すべてを察して...。
そして官兵衛は、毛利への降伏を促す秀吉の命を伝える使者とともに、敵の目を欺いて上月城へ。
やつれて無念をあらわにする城主・尼子勝久だったが、逃亡を促し保護を誓う官兵衛の思いを察し、制止して穏やかに運命を受け入れた。
目に悔し涙が溢れて言葉にならない官兵衛を見かねて、主君とともにする山中鹿介(別所哲也)は、笑って励まして、別れを告げた。
1578(天正6)年7月5日、勝久が切腹、上月城開城へ。
勝久から尼子家再興を託された鹿介は、護送中に毛利の罠にはめられて、非業の死を遂げてしまった。
書写山に戻った官兵衛は、円教寺の境内で、半兵衛(谷原章介)とそれぞれの思いを口にした。
織田家の目指す新しい世としての味方を捨ててまで得る勝利に価値はないとする官兵衛を、半兵衛は厳しく諭すだけだった。
ただ最良の策を考え、実行する、そのために嫌われ、憎まれ、命を落とすことがあっても、それこそが軍師であると...。
肝心要は、毛利の大軍の阻止であること。
織田への裏切りをこれ以上広がらないように、できることをする。
それが使命であることを。
時には非情さが必要とされる軍師としての道理を充分理解する官兵衛だったが、勝久と鹿介の死を無駄にしないために、自身のやり方で、できることをすると決意して宣言、半兵衛のもとを去った。
秀吉と荒木村重(田中哲司)が合流した織田軍は、神吉城を攻め、激戦の末に陥落へ。
これまで停滞していた播磨情勢がにかわに動き出した。
信長が万見仙千代(田中幸太朗)を監視役として派遣したことが、効を奏したらしく...。
ただ、村重が、神吉城主・神吉頼定の叔父である藤太夫の命を助けて、隙をつかれて志方城へ逃げられるという失策を犯してしまった。
先千代からの報告が信長の耳に入れば、外様ゆえ先の尼子のごとく見捨てられるかもしれないと、村重は恐怖におののき始めることに。
鉄の結束を誇る織田軍が、少しずつ軋み始めてゆく。
一方、毛利の大軍は備前に集結したまま動かず。
官兵衛の調略による毛利の背後の攪乱で、毛利周辺に不穏な動きが...。
九州には大友が構え、宇喜多の万一の裏切りの場合、窮地に陥るのは必定と察した毛利は、敵味方見極めのため撤兵。
毛利の逆襲の頓挫で、志方城は孤立無援に。
城主・櫛橋左京進(金子ノブアキ)は、城兵を救うことを条件に降伏して、切腹へ。
左京進の4人の子どもたちは、官兵衛に引き取られた。
落飾した力(酒井若菜)の2人の娘、兄貴文の又兵衛(松島海斗)と、城は一段と賑やかに。
官兵衛の留守中に兄への考え直しを求めて志方城へ出向いた光(中谷美紀)は、常に官兵衛の立場を優先、非難も恨み言も口にしない。
ただ、光が子どもたちの戯れを見つめる中、櫛橋家を継いでくれることが救いだと、涙ながらに信じるだけだった。
信長は、信忠率いる援軍に引き上げを命じて、残った秀吉は平井山に本陣を移して、難攻不落の三木城攻めへ。
すべては、天下布武のため、乱世を終わらせ戦のない泰平の世をつくるため。
秀吉と官兵衛は、そこへ至るまでの苦難に直面する覚悟を確かめ合った。
軍師としての官兵衛に、新たなる決意を促した半兵衛は、まさに食わせ物のよう。
戦や政における静かなる駆け引きといえば、2011(平成23)年7月から9月までNHK BSプレミアムで全10回放送されたBS時代劇『テンペスト』を、つい思い出してしまった。
舞台は、薩摩と清国の二国の狭間で揺れる、江戸時代末期の琉球。
男児を強く望んでいた父親から存在を無視され幼少時代を過ごす中、学問を修められない不公平さから、3歳で自身を真鶴と名付け、跡継ぎと目されていた兄の失踪を機に宦官・孫寧温(仲間由紀恵)と名乗った男性を装う女性の生き方が描かれていて...。
やがて、1853(嘉永6)年のペリー来航により、外交に長けた人物として重用、昼は宦官・孫寧温として、夜は側室・真鶴として一人二役へ。
谷原章介演じるは、薩摩藩御仮屋詰めの武士・浅倉雅博。
琉歌を詠むのが上手く、寧温に心惹かれてゆき、御仮屋の役人の中では穏健派。
職を辞して真鶴に戻り市井に紛れていた寧温に求婚する役どころだった。
今回の竹中半兵衛について、
理に徹する姿が前面に出ているけど、
それでも表情に現われないだけで、内心は情と理の狭間で葛藤してるかのよう。
2014-03-11 |
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