軍師官兵衛 NHK あらすじ ネタバレ 第18回
5月4日日曜日に放送。
1578(天正6)年8月、平井山に構えた秀吉(竹中直人)の本陣にて軍議。
"両兵衛"と評される黒田官兵衛(岡田准一)と竹中半兵衛(谷原章介)の二人の軍師による三木城攻めの戦略が説明されることに。
兵糧攻めを主体とする三木城攻めは時がかかるものの、戦をせずに勝つと口火を切る半兵衛に続いて、官兵衛は具体例を説明。
三木城の周囲には、要所要所における付城を40ほど築き、要所を土塁でつないで蟻の子一匹入る隙もない囲みをつくるという。
土塁は東西南北それぞれ一里半(約6km)の長さ。
付城は三木城でなく外からの敵、すなわち兵糧を運び込もうとする毛利の者を即座に見つけて、追い払うためのもの。
普請は三成(田中圭)に任せ、二人は調略に専念。
狙いは、相変わらず旗色を鮮明にしない宇喜多直家(陣内孝則)への揺さぶりであり、秀吉はかの奇策を大いに気に入った。
一方、荒木村重(田中哲司)は、先の神吉城攻めの不手際で精神的に追い込まれたことあって、生き残りをかけて信長(江口洋介)に申し開きへ。
幸いにも堂々とした申し開きが認められ、命に背いたことを咎められただけで、そのまま許されることに。
信長としては、石山本願寺との膠着状態の続く中、兵糧を完全に断つためには、追い詰められた時こそ強い村重のような武将が必要との考えがあった。
有岡城に戻った村重が、だし(桐谷美玲)と生まれたばかりの赤子を相手に安堵する中、村重の従兄弟で古くからの朋輩である茨木城主・中川清秀が訪ねて、火急の知らせ...。
何と清秀の家中の者が石山本願寺に秘かに兵糧を運び入れ、しかも荷揚げを織田の兵に見つかり、斬り合いになった挙句、兵を斬って逃走したという。
村重は震え上がった。
もし信長の耳に入ったら、今度こそただでは済まないだろうと。
すでに籠城の支度を始めたとする気の早い清秀を、村重は一喝して、逃走した者を捕えるように厳命した。
同じ頃、官兵衛は直家の調略へ。
毛利の出陣のない以上、三木城陥落は時間の問題で、暁の信長の出陣と毛利への総攻めの時点での信長への味方の表明は許されないとする官兵衛だったが、直家は薄笑いを浮かべたまま。
至る所に間者を放っているゆえ、謀略や裏切りの動向がいち早く耳に入るらしく、織田の勢いが勝っているとは思えないと、直家は断言。
そして、西ばかり気にしていると、背後を突かれるかもしれないとする直家の言葉に恐怖を感した官兵衛は、政職(片岡鶴太郎)の裏切りを予測。
しかし、職隆(柴田恭兵)が御着の様子を確かめたところ、先日に政職の妻・お紺(高岡早紀)が病死。
泣いてばかりいる政職には、何の企みもないとのことだった。
しかし、村重には、再び火の粉が降りかかろうとしていた。
米の買い占めや兵糧の備蓄など、摂津に不穏な動きありと噂が、信長に伝わってしまったという。
事の次第を確かめるため、村重と陸続きの明智光秀(春風亭小朝)と腹心の万見仙千代(田中幸太朗)が、信長の命で有岡城へ。
逆心はなくすべて言いがかりだと突っぱねる村重だったが、疑いを晴らすためにも即座に安土へ出向き信長への申し開きを進める光秀の忠告に押されて、出立を決意。
しかし、すでに手遅れだった。
石山本願寺へ秘かに兵糧を運び込んでいた清秀の家中の者が、織田方に捕らわれてしまった。
すぐさま、村重謀反の噂は、秀吉の本陣へ。
摂津が毛利の味方になれば、播磨は東西それぞれの敵の挟み討ちに。
蒼白となった秀吉は、村重に真意を確かめに行くという官兵衛を制止し、信長との話し合いのため、急遽安土へ。
村重のもとには、安国寺恵瓊(山路和弘)からの書状が...。
毛利に味方すれば大いに歓迎するとのこと。
村重が迷う中で、清秀や老臣の荒木久左衛門、嫡男・村次など重臣による評定。
疑り深い信長のこと、いずれ攻め滅ぼされると予測する清秀は、戦を主張。
そこへ、評定へ呼ばれなかった高山右近(生田斗真)が駆けつけ、村重に義がない以上、謀反は世の人たちに受け入れられないと、戦に反対した。
侃々諤々の意見の飛び交う中、大揺れに揺れる村重は、先の上月城を捨石とした信長の無情なやり方に愛想の尽きていたことも加わって、ついに決意。
1578(天正6)年10月、村重は信長に謀反を起こした。
ふと思い出した。
2002(平成14)年5月より公開の日本映画『突入せよ! あさま山荘事件』を。
長野県軽井沢町で1972(昭和47)年2月19日から2月28日に発生した、連合赤軍・あさま山荘事件を映像化した作品で、原作は当時指揮幕僚団として派遣された佐々淳行執筆『連合赤軍「あさま山荘」事件』(文藝春秋)。
この時の田中哲司が演じたのは、後に警察庁長官に上り詰めることとなる当時の國松考次広報課長。
犯人を追いつめる側の人間を演じた12年後には、追い詰められる側の人間を演じることになるなんて、当の御本人も想像すらできなかっただろうなあ。
戦争の脅威もなく国内の治安がほぼ保たれている状況では、体制側に理があるだろうけど、
乱世が当たり前で「勝てば官軍、負ければ賊軍」とされる400年以上前の戦国時代だったら、やむにやまれず謀反、といったいきさつが多かったかもしれない。
「窮鼠猫を咬む」といった緊迫した状況、克明に描かれるからには、しっかりと見届けるしかない。
2014-03-20 |
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