NHK ドラマ10 サイレントプア
4月8日火曜日、NHK総合で22時より放送の"ドラマ10"で、新たなるドラマが始まることに。
それは、6月3日火曜日までの連続9回にわたって放送の『サイレント・プア』。
"サイレント・プア"すなわち"声なき貧困"。
今、そのような"目に見えない貧しさ"が社会に広がっているという。
地域のつながりの薄れがちな問題の際立つご時世のこと、切迫した事情ゆえ相談する相手がいなくて、精神的に追い詰められている人たちが、増えつつあるということなのかなあ。
それに立ち向かうべく新たに全国各地に登場したのが、コミュニティ・ソーシャルワーカー(CSW)という仕事。
絆の薄れつつある東京下町の社会福祉協議会CSWとして、今日も愛する町を駆けまわるのは、里見涼(深田恭子)。
涼が出会うのはゴミ屋敷の主、引きこもり、ホームレス、若年性認知症など、懸命に生きながらも現代の社会的孤立の淵に沈んだ人たちで、彼らに手を差し伸べ、それぞれの人生に触れてゆくことに。
そんな涼自身にも独りで抱え続ける絶望的な孤独があって...。
「人は何度でも生き直せる」
その信念で走り続けることで、自身の救いを求めているとでもいうのかなあ。
それゆえに、社会的孤立の淵に沈んだ人たちが、他人事に思えなくなってしまうものへ...。
自らが手を差し伸べてきた人や町に支えられ、新たな生へと踏み出す人間の姿、しっかりと見届けたいな。
相良敦子脚本のドラマといえば、
同じくNHK総合の"ドラマ10"にて、2012(平成24)年10月23日火曜日より全8回放送の『シングルマザーズ』を思い出したけど、女性を軸にした社会派ホームコメディーのこともあり、失礼ながら、重い課題を抱えた問題ながらも、いくらか安心して観られたかのようだったけど...。
この度のドラマはいくらか感触が違うかなあ。
東京を舞台にしたこのドラマは、聞くところでは、豊中市社会福祉協議会のCSWがモデルとのことらしくて...。
そこでの主な仕事は、地域の校区福祉委員会やボランティアの人たちと協力し、地域に根差して、「助けてほしい」と声をあげられない人の問題を解決するための相談役として奔走する日々を通して、制度の狭間の問題を公民協働で解決へ導くこと。
豊中市では、介護保険制度の生活圏域(7圏域)ごとに2名ずつCSWが配置。
2名のうち、1名はすこやかプラザ本部に、 もう1名は地域福祉活動支援センターに。
話しは変わって、涼以外の登場人物は、三輪まなか(桜庭ななみ)、近藤健亮(モロ師岡)、久慈吾朗(田口浩正)、山倉祐一(北村有起哉)、石田敬子(坂井真紀)、郷田光良(渡辺大知)、里見幸子(市毛良枝)、吉岡一郎(米倉斉加年)。
いかに魅せてくれるか気になるなあ。、
一方で、本放送開始早々から、香川京子演じる独居女性高齢者が気になるところ。
頑なに想い出の品らしきもの(?)を捨てられない悲しげな姿が浮き彫りになるようで...。
香川京子といえば、2002(平成24)年10月公開の小泉堯史監督・脚本の映画『阿弥陀堂だより』が...。
パニック障害を病んだ首都圏の大病院勤務の医師・上田美智子(樋口可南子)と、夫で売れない小説家上田孝夫(寺尾聰)の帰郷と、阿弥陀堂を守る老女・おうめ婆さん(北林谷栄)との交流を、温かく見守って支える長老・幸田重長(田村高廣)の妻・ヨネ(香川京子)が、つい思い浮かんでしまって...。
この度演じる役どころでは、暗い影が付きまといそうな雰囲気のようだけど、心のどこかでは、あの『阿弥陀堂だより』のような温かみのある日々を求めていたはず。
かの映画のキャッチコピーである「忘れていた、人生の宝物に出逢いました」、
このたびのドラマのキャッチコピーである「私は、その手を決して離さない」、
ともに実感できることを願って...。
を少しずつ実感できることを願って...。
2014-03-27 |
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