資本主義とは 女性資本主義論
5月12日月曜日の発売を知るなり、すぐに購入して読んでみたものの...、
やはり否応なく考えさせられてしまう。
『女性資本主義論』(高橋仁 / 幻冬舎)
好む好まざる関係なしに、「男は外、女は内」といった下世話な例え方を平気で口にできるほどのご時世とは大違いである以上、いかなる共存共栄を求められているのか、といった答えの大部分を反映されているかのよう。
これまでの資本主義である「おっさん資本主義」から、新たに必要とされる「女性資本主義」へ、か...。
いざページをめくってみると最初から著者の独特の言い回しに思わず笑ってしまった。
当初は、本のタイトルと装丁からして、かなり難しい経済論が展開されるのかとばかり思っていた。
ところが、著者の独特の的を得た喩えや表現が子気味よく展開されていて、本当におもしろい。
ただ、具体的に深堀して著者の会社がどのような戦略と戦術で業界一位となっていったのかも、一読者として大いに知りたかったのは、正直なところ。
仕事では「結論」がまず重視され、簡潔明瞭に報告連絡をすることが基本的な考え方として共通認識として持っているように思っていたけど、本書の中ではそれを否定しないまでも、むしろ「過程(プロセス)」を重視することで「共感」が生まれ、やがて関係性が構築される、としたくだり。
かのアメリカのオバマ大統領の選挙活動でも大いに活躍した「コミュニティ・オーガナイジング」の考え方からの遠用とのことで、確かにそのような考え方でまとまった組織の方が、強い推進力と団結力をもってことに当たれるだろうということに同感してしまった。
失礼ながら、最近の年下の部下に対して、単刀直入に「あれやって」「これやって」などと口にしても、面従腹背で動きが鈍かったりするのを、目の当たりにしてしまう。
と同時に、そもそも「ゴール」を共有していない職場の同僚や部下との組み合わせでは、いい仕事なんてできない、と大いに反省。
女性をターゲットとしたマーケティング・セールスを考える上でも参考になる話はあるかもしれない。
特に、BtoCでの他社の事例なんかも結構出てくるので、納得させられることは結構多かった。
いずれにせよ、あらゆる面においてしばしば考えさせられたゆえに、読書が滞ってしまったものの、著者独特の言い回しの楽しめる本だった。
時折、気分転換に目を通してみたいな。
2014-06-11 |
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