花燃ゆ キャスト 伊勢谷友介
連続テレビドラマへの出演は、すべてNHKか...。
2009(平成21)年放送のNHKドラマスペシャル『白洲次郎』で演じた主演・白洲次郎。
2010(平成22)年放送のNHK大河ドラマ『龍馬伝』で演じた高杉晋作。
そして、2015(平成27)年1月4日日曜日より放送開始のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』では、ヒロイン・井上真央演じる杉文の実兄にあたる吉田松陰に。
伊勢谷友介のこれまでを振り返れば、
母子家庭育ちであるものの、大変教育熱心の母親からの「私はあなた達には学歴しか残す事ができない」との言葉を肝に銘じて、学業成績は優秀。 幼少より得意の絵の才能も加わって、東京藝術大学に現役合格へ。
妹も海外の大学に留学するまでに。
運動神経は抜群で、学生時代は水泳のインストラクターをしており、子どもたちにかなり懐かれていたという。
大学在学中の1996(平成8)年にモデルとしての活動を開始以来、CM・雑誌、ファッションショーなどに出演し、ファッションブランド 「プラダ」のミラノコレクションにも参加。
翌年1997(平成9)年には、東京藝術大学のメンバー3人で結成したアーティストグループ、『カクト』の活動を開始して、さらに1999(平成11)年公開の『ワンダフルライフ』で、映画初出演。
初監督作品『カクト』の劇場公開は、2002(平成14)年。
実業家としての顔と言えば、2008(平成20)年)より、「リバース・プロジェクト(Rebirth Project)」の活動ぶりが...。
特に、2011(平成23)年3月11日金曜日の「3.11」こと東日本大震災に際しては、自ら「元気玉プロジェクト」と題する復興支援を積極的に行い、その一環として福島第一原子力発電所事故でできなかった福島県相馬郡飯舘村の子供たちの卒園式・卒業式の開催を、企画・実施するなどの力量を存分に発揮するまでに。
今度の役どころである、あの明治維新の精神的指導者かつ理論者である吉田松陰とは、まるで伊勢谷友介自身の多才ぶりの分身であるかのよう。
いかにヒロイン・井上真央にさらなる華を開かせるための「イケメン大河」と揶揄されがちであれ、伊勢谷友介の出演となれば、文句なしのはず。
いかに魅せてくれることになるのか、本当に楽しみ。
高杉晋作は、1830(文政13)年8月4日、萩城下松本村で長州藩士・杉百合之助(長塚京三)の次男として誕生。
家格は、無給通組(下級武士上等)、石高26石という極貧の武士。
農業もしながら生計を立てる日々の中で、幼少からの頭脳明晰ぶりを見込まれたのかもしれない、父や兄・梅太郎(原田泰造)とともに畑仕事に出かけ、草取りや耕作をしながら四書五経の素読、「文政十年の詔」、「神国由来」、その他頼山陽の詩などを、父が音読し、後から兄弟が復唱。 夜も仕事しながら兄弟に書を授け本を読ませるなどの学習ぶりだったという。
1834(天保5)年、叔父で山鹿流兵学師範である吉田大助の養子になったものの、翌年1835(天保6)年に大助が死亡。 同じく叔父の玉木文之進(奥田瑛二)が開いた松下村塾で指導を受けることに。
11歳の時には、藩主・毛利慶親への御前講義の出来栄えの見事さから、その才能が認められた。
しかし、1840(天保11)年から2年間にわたるアヘン戦争で清が西洋列強に大敗したことを知ってからは、山鹿流兵学が時代遅れになったことを痛感。 西洋兵学を学ぶために1850(嘉永3)年に九州に遊学。
ついで、江戸に出て佐久間象山に師事することに。
自身を天才と称する佐久間象山に感化されたということなんだろうか、「思い立ったら吉日」との思いが突出したことになるのかなあ、1852(嘉永5)年に、友人である宮部鼎蔵らと東北旅行を計画するも、出発日の約束を守るため、長州藩からの過書手形(通行手形)の発行を待たず脱藩するとは...。
結局、罪に問われて士籍剥奪・世禄没収の処分を受けることになったが、この東北遊学での吸収は大きかったんだろうなあ。
水戸では会沢正志斎と面会、会津での日新館の見学をはじめ東北の鉱山の様子などを見学。
秋田では相馬大作事件の真相を地区住民に尋ね、津軽では津軽海峡を通行するという外国船を見学しようとしたとか。
1855(安政2)年に出獄後、杉家に幽閉の処分の身の上に。
1857(安政4)年に叔父が主宰していた松下村塾の名を引き継ぎ、杉家の敷地に、かの松下村塾を開塾。
久坂玄瑞(東出昌大)や高杉晋作(高良健吾)、伊藤俊輔のちの博文(劇団ひとり)、吉田稔麿(瀬戸康史)、入江九一(要潤)、前原一誠、品川弥二郎、山田顕義、山県狂介のちの山縣有朋、などの面々を教育。
なお、教育方針は、一方的に師匠が弟子に教えるものではなく、松陰が弟子と一緒に意見を交わしたり、文学だけでなく登山や水泳なども行なうという「生きた学問」だったとのこと。
しかし、かけがえのない日々は、わずか1年間...。
安政5年(1858年)、幕府が無勅許で日米修好通商条約を締結したことを知って激怒。
討幕を表明して老中首座である間部詮勝の暗殺の計画や、幕府が日本最大の障害になっているとの批判の傍ら倒幕をも持ちかけた咎で、いわゆる安政の大獄で捕らえられ、野山獄に幽囚。
1859(安政6)年10月27日、斬刑に。
享年30歳。
生涯独身のまま...。
やはり鮮烈な印象として焼き付いたのは、翌年2010(平成22)年放送のNHK大河ドラマ『龍馬伝』第三部以降の高杉晋作役としての出演かなあ。
世を変えるために奔走する土佐脱藩浪士・坂本龍馬(福山雅治)の良き友人となり、特に、禁門の変を境に長州藩が朝敵の烙印を押されて、四面楚歌の状態になりながらも、奇兵隊を率いて士気を鼓舞する姿が....。
カッコよかった。
すべては、吉田松陰(『龍馬伝』で演じたのは、生瀬勝久)の教えあってのこと。
『花燃ゆ』では、序盤から4ヶ月弱の出演になりそうだけど、のちの明治維新の立役者となる門下生の成長へと引き継がれる姿、しっかりと見届けるしかない。
『龍馬伝』で目にした長州藩士と同じように。
特に最大の魅せ場が予想される4月26日日曜日放送の第17回、しっかりと見届けることになるのかもしれないや。
2014-07-09 |
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