木村文乃 映画 太陽の坐る場所
また、木村文乃がいろいろと魅せてくれることになるのか...。
2011(平成23)年6月20日月曜日発売の辻村深月の直木賞受賞作品の傑作ミステリー『太陽の坐る場所』(文藝春秋)が、いよいよ映画化に...。
公開日は10月4日土曜日...。
先日、その原作を、すなわち2回目を読み終えたばかりとあって、つい気になってしまった。
高校卒業から10年後のクラス会で再会した仲間たち、特に28歳の大人になった男女5人の切迫した心情の紆余曲折が主軸の長篇心理サスペンス?
今や人気女優となったかつてのクラスメート・"キョウコ"こと鈴原今日子が話題となって、彼女を次のクラス会に呼び出そうと目論む常連メンバーが、彼女に近づこうと画策することで、思春期の幼く残酷だった“教室の悪意”が、まるでかさぶたを剥がすかのように少しずつよみがえり、次第に一人また一人と計画の舞台を降りてゆく流れが、本当に何も言えず...。
女性の意地が悪い心理描写などは巧妙に描かれているものの、"傑作ミステリー"なのかなあといった若干の疑問が生ずるだけかなあ。
たしかに、いわゆる思春期当時には、人を傷つけてしまうようなことを平気でやってしまう残酷さを持つことがあるし、学校生活は、決して楽しいことばかりではない。
月日がたったとき、つらかったことや苦しかったことも、懐かしい思い出にすることができるのか、という思い。
それぞれの登場人物による胸中に去来するさまざまな思い。
"キョウコ"との関わり。
大人になった彼らが直面する問題。
それらを作者はていねいに描写しているつもりなのだろうが、理屈っぽくくどさを感じてしまった。
2回目に読んだ後が、面白く感じるかなあ。
話は変わって、肝心の映画化...。
山梨放送開局60周年記念作品として、監督は矢崎仁司で、脚本は朝西真砂に。
10年前は学校中の人気を集めてクラスの女王様として君臨していた面影もなく、地元の地方局アナウンサーとして満たされない日々を過ごす高間響子には、水川あさみ。
響子から"リンちゃん"という名を与えられ彼女の傍に控える影のような高校生活から一変した、女優"キョウコ"こと鈴原今日子には、木村文乃。
高校卒業以来、地元銀行の東京支店に勤める傍ら、10年間幹事として毎年クラス会を実施して、高校時代より同級生の由希に想いを寄せる島津謙太には、三浦貴大。
クラス会に集まる地元組をバカにして、響子に対してもキツく当たる傍ら、皆からの羨望を得るために、東京での有名ブランドのデザイナーと偽り、女優・キョウコとして活躍する今日子に接触しようとさまざまな画策をめぐらす水沢由希には、森カンナ。
この映画で魅せる、水川あさみと木村文乃による、それぞれの"キョウコ"か....。
原作は賛否両論でも、映画ではより洗練かつ超越(?)するかのような予感が...。
2014-07-20 |
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