軍師官兵衛 キャスト 市川由衣
NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』への出演を終えて...。
9月14日日曜日放送の第37回と9月21日日曜日放送の第38回のみの登場、九州豊前の戦国大名・宇都宮鎮房(村田雄浩)の娘・お鶴(鶴姫)を演じきって...。
まさに悲劇だった。
市川由衣の時代劇出演は、2010(平成22)年放送のNHK土曜時代劇『桂ちづる診察日録』での初主演以来ということだけど...。
いや、時代劇出演というよりは、2003(平成15)年1月下旬より公開の映画『呪怨 劇場版』と同年8月下旬より公開の映画『呪怨2 劇場版』で演じた千春を通して目の当たりにした恐怖そして怨念を、そのまま体現するかのようであって...。
強い恨みを抱いて死んだモノの呪い。
死んだモノが生前に接していた場所に蓄積され、"業"となる。
その呪いに触れたモノは命を失い、新たな呪いが生まれる。
もしかして、『呪怨』のNHK大河ドラマ編??? というのは言い過ぎか...。
黒田官兵衛(岡田准一)からの本領安堵という約束を反故にされる形で、九州平定に乗り出した豊臣秀吉(竹中直人)から、国替えを命じられ激怒して反乱を起こしたくなる鎮房に分があるもの。
しかし、鎮圧されて1587(天正15)年12月下旬、本領安堵と鎮房の嫡男・朝房と13歳になる娘・鶴姫を人質とすることを条件に、鎮房は和議を受け入れへ。
朝房は官兵衛に、鶴姫は光(中谷美紀)に、それぞれ仕えることとなってから、そして1588(天正16)年1月に黒田家が新たな居城となる中津城へ移ってから、本当に家族同様の日々だったのに...。
しかしながら、魑魅魍魎の横行する戦の世では、幸せの長く続かないのが悲しい。
新たな領地の四国へ移らず、かつての居城・城井谷城からの退去に応じなかった鎮房は、秀吉の命を受けた官兵衛の嫡男・長政(松坂桃李)から中津城へ招かれて4月20日、手打ちの酒の席を装って謀殺、郎党も攻め滅ぼされることになってしまって...。
史実では、鶴姫は13人の侍女とともに、磔の刑で最期を迎えることになってしまうけど...。
やはり毎週日曜日20時からのNHK大河ドラマとしての放送となれば、毎年のごとく迷ってしまうところなのかなあ。
結局のところドラマでは、かの中津城での謀殺の混乱の折に、鶴姫は又兵衛(塚本高史)から介錯を止められて、しばらく牢獄に留まることとなり、光の計らいをもって鶴姫は自ら逃走したという形で、城を離れることに。
鶴姫としては、家族として馴染もうとした黒田家の裏切りによる怒りは絶頂で、心を痛める光から銀の詰まった袋を渡されても、仇からの施しは受けぬと頑ななまま。
それでも、仇を討てなくなったらと口にする又兵衛から銀を押し付けられることで、ことなきを得ることとなったものの....。
以後の中津城では、宇都宮一族の怨霊に祟られる事態が相次ぐこととなって、長政の命により城内に神社が創建。
史実であれドラマであれ、恐ろしいことには変わらず。
考えさせられてしまった。
それくらい市川由衣も、磨きをかけたんだろうなあ。
それでも、素顔の市川由衣としては、何の煩いもなければ、あのビジュアルアイドル登竜門として知られる『フジテレビ ビジュアルクイーンオブザイヤー2002「Oh la la!」』や、2001(平成13)年と2002(平成14)年発売のDVD組み合わせ『YUIリスト宣言Perfect HIPER』の頃の初々しさそのものかもしれない。
せめて心の片隅にだけでも、とどめておいてほしいと願うのは、自分一人だけなんだろうか?
市川由衣の将来の女優生命の輝きを祈って...。
2014-08-18 |
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