夢をかなえるゾウ 水野敬也 感想 1 2 3
とうとう読み終えたか...。
2003(平成15)年の処女作『ウケる技術』(新潮社)が20万部超えのベストセラーになったことを皮切りに、「義務教育に恋愛を!」をモットーに老若男女に恋愛を教える"恋愛体育教師・水野愛也"としての2007(平成19)年発売の『LOVE理論』(文響社)に続く勢いが、気になったからかなあ。
加えて、長沼直樹との共作による文響社からの一連のシリーズである、 2012(平成24)12月11日火曜日発売の『人生はワンチャンス! 「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法』と、2013(平成25)年10月22日火曜日発売の『人生はニャンとかなる! 明日に幸福をまねく68の方法』と、前年2014(平成26)年11月28日金曜日発売の『人生はZOO(ずー)っと楽しい! 毎日がとことん楽しくなる65の方法』を...。
さらに、同年3月18日火曜日に発売のパラパラ漫画家・鉄拳さんとの共作である『それでも僕は夢を見る』を...。
それぞれ読み終えた後の胸の鼓動の高まりが、つい甦ってしまって...。
というのも、前年2014(平成26)年12月20日土曜日に発売された『夢をかなえるゾウ 3 ブラックガネーシャの教え』(水野敬也/飛鳥新社)を読み終えてから...。
もちろん、この『夢をかなえるゾウ』のシリーズ第1弾を読み始めてからであることは、言うまでもない。
まず、2007(平成19)年8月29日水曜日発売の第1弾『夢をかなえるゾウ』とは、愛と笑いのファンタジー小説そのもの。
「お前なぁ、このままやと2000%成功でけへんで」と、ダメダメなサラリーマンの前に突然現れた関西弁を喋るゾウの姿をした神様"ガネーシャ"とは、なかなかのもの。
そのダメダメなサラリーマンが成功するために教えられたことは、「靴をみがく」とか「コンビニで募金する」とか「人を気持ちよくする」とか、地味なものばかりで...。
成功体験、すなわち自己達成が身についている人たちは、意識→行動→習慣→人間が変わる→人生が変わるというリンクマップをたどっていけるはず。
しかし、悲しいかな、意識が変わっても行動が変わらない人たちが大部分を占めているものだから、考えさせられてしまう。
例え、できる人にそれを口にしたところで、「やるかやらないかだけだよ」と言われてしまうと、買い言葉の勢いで「自分とは違うんだ」と塞ぎ込んでしまいがちに...。
それゆえに、言葉というものは大切。
「意識」と「行動」の壁の厚さを、いかに薄くするのか。 いや、とにかく行動。
これが境目なんだろうなあ。
5年後となる第2弾、すなわち2012(平成24)年12月12日水曜日発売の『夢をかなえるゾウ 2 ガネーシャと貧乏神』...。
「夢を追い始めるとき、最大の障害になるものは何か?」との答えは「お金」であることを前提とした考察かもしれないや。
人は誰でも明日を生きていかなければならない。
将来のことも考えなければなtらない。
養うべき人がいると、それらの問題はさらに大きくなってしまうもの。
このようにして多くの人たちが、お金に対する不安を解消できぬまま、やりたいことを夢をあきらめていく。
しっかりとした意志を持って行動しなければ、ただ漫然と流されてしまうだけだと、改めて実感。
処世術よりもエンターテインメントに比重が大きいかのよう。
中でも、ガネーシャの自分勝手のひどい神様ぶりには、苦笑いするしかなかった。
ガネーシャの手によって、事態はどんどん悪い方へと向かっていく展開のみならず、ほかの神々(貧乏神)も加わっての珍騒動までも...。
それでも、「お金」という問題に一つの明確な解答を示してくれているのは、何よりだった。
最後に、第3弾の『夢をかなえるゾウ 3 ブラックガネーシャの教え』...。
女性の社会進出が際立って久しいご時世のことか、女性が主人公としての初めての物語だった。
幸せになる方法を追い求めて、占い師通いも一度や二度ではないくらい人一倍欲張りで、自分を幸せにしてくれそうなものにはなんにでもすがる性格 (占いとかパワーストーンとか)が災いしたのかどうか、貯金はほとんど残っていないものだから、まさに切ない。
そこで、ガネーシャとの初めての出逢いが...。
目を閉じて3分で自分の部屋にある必要なモノを言う。
言えなかったもの(使ってないものや持っていることを忘れているもの)を捨てる。
要は、本当に自分がほしいと思っているものを手に入れるために、それ以外のものを捨てること。
これらの、いわゆるガネーシャ流・断捨離「自分の持ち物で、必要のないものは捨てる」には、改めて感銘させられることに...。
これまでの集約された、2013(平成25)年4月6日土曜日発売の『夢をかなえるゾウ ポストカードブック』(飛鳥新社)とともに...。
『夢をかなえるゾウ ガネーシャ 貯金箱 (ピンク)』に入るくらいの心の糧が必要なんだろうなあ。
いずれにせよ、今やりたいことはあるものの一歩踏み出そうか迷っている人や、どの道に向かえばいいのか解からないまま行き詰まっている人に、ぜひ読んでほしい一連のシリーズだった。
2015-01-15 |
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