花燃ゆ あらすじ ネタバレ 第13回
3月29日日曜日に放送。
1858(安政5)年4月23日、井伊直弼(高橋秀樹)が大老に就任。
その時は、久坂玄瑞(東出昌大)が江戸へ出立してから2ヶ月後のこと、井伊大老就任に伴う嵐の前の静けさなのか、萩では静かな日々。
文は毎朝、夫・玄瑞のために、外に出ては東の空に向かって、明るく挨拶することを習慣としていた。
寅次郎(伊勢谷友介)の松下村塾には、あの前原一誠(佐藤隆太)が郷里の目出村から戻ってきて、以前感銘を受けた寅次郎から改めて学ぶ決意を新たにしていた。
そして、長崎にて洋式砲術を学んだ小野為八という風狂な趣ある男が、数日前より学び始めていて、地中に埋め込んだ火薬を離れた場所からエレキテルで爆破させる"地雷火"の仕組みを塾生に紹介、塾生は食い入るように学びを深めており...。
そんな中、思いもかけない事態が...。
萩でコロリ(虎狼痢)が蔓延し始めていて...。
一度煩うと腹を下してからは、3日3晩にわたって嘔吐を繰り返して衰弱して死亡する、恐ろしい病。
折しも、為八の実父で藩医の山根文季がキクという少女の母親を看病しているとあって、キクと仲の良い文には、他人事には思えなかった。
伊之助(大沢たかお)の実兄で、長崎で医学を学んだ藩医かつ初代長州藩洋学所師範・松島剛蔵(津田寛治)に尋ねた文は、適塾の緒方洪庵の記した『虎狼痢治準』を手渡されたものの、一度煩ったら手の施しようがないとのこと、己が関わらないように気を付けることを、伝えられただけで、文は落胆するだけだった。
後日、長崎に停泊するアメリカ軍艦ミシシッピ号からの蔓延と知った寅次郎は、異国に対する無力さに憤りを強めることに。
一方、考えの違いあれ、国の行く末を憂う心は直弼も同じで、病を克服するためにも西洋からの知識と文明の導入の必要性を強めることとなったからか、1858(安政5)年6月19日、勅許を待たずに日米修好通商条約を締結。
直弼の独断専行が波紋を広げる中、江戸長州藩邸の玄瑞は、彦根に帝を移すという噂の真偽を確かめるために京への出立を願い出たが、医学を学ぶという身の上であることを自重するよう桂小五郎(東山紀之)と来原良蔵(松本実)に諭されて、足止めに。
しかし、玄瑞は隙をみて出立。
その知らせはすぐに萩に届き、高杉晋作(高良健吾)は怒り心頭。
伊藤利助(劇団ひとり)は、彦根に帝を移すという噂をあえて藩重臣に流して、京へ人を差し向けることを進言すべきと主張。 これからの京は公家や他藩の内情を探る人間が入り用になるとして...。
前後して、寅次郎は『大義を議す』として、徳川将軍を大逆ある賊として討てという過激な内容を建白書にまとめた。
すぐさまに重臣の長井雅楽(羽場裕一)が問題として提議するが、伊之助は彦根に帝を移すとの噂の真偽を探ることが先決と主張。
事なきを得る間もなく、沸騰する塾生から京行きの者を選ぶことで自制を促した伊之助は、寅次郎を訪ねるなり、塾生のためにも軽挙な言動を慎むよう頼んだ。
しかし、寅次郎の姿勢は変わらない。
「論を尽くすだけでは、何も変わらない。 誠を尽くせば、狭い座敷からでも世の中は変えられる」
間もなく、キクの母親が亡くなり、看病に当たった山根文季も、亡くなってしまった。
文は悲しげに寅次郎に訴えた。
薬も医術も念仏をもってしても何も変わらないのは、異国のせいなのか、と。
寅次郎はつぶやいた。
「戦いとは戦のことを言うのではない。 屈しない心を持つことを言うのだ」
悲しみのまま早暁となり、あてもなく歩いた先の河原では、為八を中心に塾生たちが、異国の侵入を防ぐ武器として、地雷火の実験に取り組んでおり...。
黒煙の上がる遥か先を眺める文は、これが何をもたらすことになるのかと、玄瑞の身を案じた。
この度のコロリの蔓延で、緒方洪庵の名前が登場...。
コロリと緒方洪庵の名を耳にすると、思わず小田村伊之助を演じる大沢たかおの代表作である2009(平成21)年10月11日日曜日より放送のTBS日曜劇場『JIN-仁-』で演じた武田鉄矢の姿がよぎってしまったけど...。
いわゆるタイムスリップものの話は除外するとして、ありのままの緒方洪庵を振り返ってみるとして...。
1810(文化7)年7月14日生まれの備中国足守(岡山市足守町)出身。
蘭学者として医師として、天然痘治療に貢献し、日本の近代医学の祖と讃えられるまでに。
大坂で蘭学塾「適々斎塾(適塾)」を開いたのは、1838(天保9)年春のこと。
輩出された多くの塾生の中には、福沢諭吉はもちろん、周防国の村医者の村田蔵六のちの大村益次郎[1977(昭和52)年放送の『花神』の主人公で、演じるは中村梅之助]も...。
現代日本に警鐘を鳴らすまでに至る、優れたリーダーの育て方や人としてのあり方にも及ぶその教えは、2014(平成26)年10月発売の『緒方洪庵と適塾の門弟たち 人を育て国を創る』(阿部博人 / 昭和堂)にしたためられていて...。
ドラマに関しては、NHKで2009(平成21)年1月10日土曜日から放送のNHK土曜時代劇『浪花の華~緒方洪庵事件帳~』での緒方章のちの緒方洪庵(窪田正孝)と左近・お佐枝(栗山千明)による奮闘する姿が...。
【緒方酒造 大吟醸酒 緒方洪庵 720ml(化粧箱付き)】による晩酌で、想いを馳せてみようかなあ。
2015-02-17 |
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