花燃ゆ キャスト 鈴木杏
運命の糸に導かれたということなのかなあ。
というのも、前年2014(平成26)年から京都に行く機会が増え、芸妓の友達もできたらしく、男性が転がされたくなる雰囲気など勉強になっているとか。
この度の役どころでは、京言葉、三味線、所作など女優として新境地を開拓するという。
初めて経験した白塗りなどによる色気に見られる艶っぽさの中に女の誇りを秘めた抜群の目力は、忘れられないものになるかもしれないや。
意外にもデビュー20年目にて、NHK大河ドラマ初出演...。
そう、あの鈴木杏がNHK大河ドラマ『花燃ゆ』に出演...。
演じるは、ヒロイン・文(井上真央)の夫、長州藩士・久坂玄瑞(東出昌大)の愛妾となる芸妓・辰路で、初登場は5月17日日曜日放送の第20回から。
何と玄瑞と京都で出会い、後に忘れ形見となる子どもを出産し、やがて文と対峙する波乱の人生を熱演するとのこと。
しかも、物語後半の重要人物の一人として...。
チーフプロデューサーの謳う"セクシー大河"は、ここからなのかなあ。
決め手となったのは、シリアスからコメディーまで演じ分ける演技力。
本人としては、「いつか大河ができる役者になりたいと思っていたので、素直にうれしい。私以上に母が喜んでいます」と大感激。
そして、「今まで演じたどの役も『私のもとに来てくれた』と思って演じてきた。ひと肌脱ぐ気持ちで、『辰路よかったね』と言ってもらえるように演じたい」との意気込みへ...。
となれば、この辰路の役どころ、現代に置き換えるならば、まず思い浮かぶのは、2007(平成19)年6月30日土曜日より公開された映画『吉祥天女』で演じた叶小夜子。
女系の旧家の御令嬢で類まれな美貌を誇るものの、幼少時から叶家の親戚で養育。 やがて実家に戻り、後に魔性を見破られることになる遠野涼(勝地涼)たちの通う高校に転入し、クラスのマドンナ的存在に。
叶家の財産を狙う大人たちに女性であることを武器にして反撃する役どころ、なかなかのものだった。
次に思い浮かぶのは、2011(平成23)年6月4日土曜日より公開の映画『軽蔑』で演じた刹那的なポールダンサー・矢木真知子。
「世界は二人を、愛さなかった。」というキャッチコピーが象徴するように、流されるまま堕落してゆく展開で、自堕落に生きるチンピラ・カズこと二宮一彦(高良健吾)とのゆきずりの出逢いから、暴力団からの絡みを逃れようと、カズの郷里の奈良県新宮市へたどり着くも、心は落ち着かずに...。
真知子の悲しみを垣間見ることも見所のひとつだけど、あの勤皇の志士・高杉晋作と真逆のカズの役どころも見逃せない。
とはいえ、吉田松陰(伊勢谷友介)小田村伊之助(大沢たかお)との出逢いがなかったら、高杉晋作も現代のカズのように堕落しかねない???(失礼!!!)
鈴木杏は、1987(昭和62)年4月27日生まれの東京都世田谷区出身。
トレンディードラマ全盛期の"ダブル浅野"こと浅野ゆう子と浅野温子への憧れから、芸能界入りを決意することになって...。
一般には、ローソンや大塚製薬の「ポカリスエット」のCMから注目。
女優としては、1996(平成8)年8月2日土曜日放送の日本テレビ土曜ドラマ『金田一少年の事件簿(第2シーズン)』第4回から都築瑞穂子役としてドラマデビュー。 この時9歳。
注目を浴びることとなったのは、翌年1997(平成9)年10月10日金曜日から放送の豊川悦司主演のTBS金曜ドラマ『青い鳥』で演じた町村誌織...。
やがて、映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍し、2003(平成15)年の蜷川幸雄演出舞台『ハムレット』でのオフィーリア役の熱演からは、以後の蜷川作品の常連となって、実力派女優に成長することになって...。
「年を重ねてアウトローな役が増えたけど、新人の気持ちで挑みたい」
辰路に負けない潔さで挑む鈴木杏の熱演、楽しみになってきた。
2015-03-16 |
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