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くるねこ 漫画 全巻セット


くるねこ 漫画 全巻セット

「捨て猫を見ると拾わずにはいられない」

猫を愛すべき動物として、酒と料理と時代小説が道楽、おもにパッケージデザインを生業としている、愛知県名古屋市在住の"くるねこ大和"が、自ら拾った猫の里親を探すべく、2006(平成18)年にブログを開設...。

以来、里親募集の情報や、同居する猫たちの日常を漫画で紹介するすることになって、瞬く間にも、ブログのアクセス数は1日あたり25万件以上となって、結果としては「人気blog rankingイラスト部門」ぶっちぎりの第1位に。


そのブログを、エンターブレインより『くるねこ』として単行本化し始めたのは、2008(平成20)年1月15日火曜日発売の第1巻から...。

数年前のお盆休みの帰省先で、祖母が楽しそうに読んでいたのを見て、ついつい手に取るなり、一連のシリーズを一気読みした記憶があって、かなりハマッしまったみたい。


その後は、仕事上の忙しさあって、世にも不可思議な夢をみていただけなのかなあ、といった日々の長く続いたものだから、先月3月30日月曜日に第15巻が発売されたというニュースを知った時には、唐突ながらも嬉しかった。

そして、改めて一気読みしたくて、『くるねこ 全巻セット(1-15巻)』を購入。



第1巻では、自称「酒とケモノをこよなく愛するおばさん」となって、ネコと仕事におぼれる日々にあっても、出てくる猫たちを個性豊かにかわいらしく描いているのが、なぜか嬉しいもの。

「ただ捨て猫を一匹でも幸せにしてやろう」という謙虚な姿勢が、温かいんだろうなあ。

暇つぶし先のペットショップでの異様なオーラゆえに、売れ残って処分されてしまうのではないかとの心配から、飼われることとなった"もんさん"はじめ、と拾い猫の"ポ子"と"ぼん"と"トメ"の4匹の擬人化ユーモアには、笑わせてくれる。


同年6月20日金曜日に発売された第2巻は、ブログファンに応えるためとして、描き下ろしページを増やしてくれたのが嬉しいや。

新たに加わった、江戸っ子口調の"カラスぼん"や、風呂好きっ子の"胡坊"も、お気に入りになってしまった。

ネコ以外では、"番頭さん"や"猫の病院のお医者さん"もグッドなキャラだった。


同年12月20日土曜日発売の第3巻は、いわゆる愚連隊のような群れになっても、溺愛するわけでなく、お互いを尊重し合っているところを、微笑ましく描いてくれて嬉しい。

小さかった"胡坊"もすっかり(2巻目より)ムッチリめになってるし、"ポ子"の「うぇえぇえええ」のヒートっぷりも、つい笑ってしまう。

そんな中において、保護した子猫が死んでしまうエピソード、動物の最期を看取る覚悟について、考えさせられてしまった。


2009(平成21)年7月4日土曜日発売の第4巻は、愚連隊もそれぞれのキャラクター篇として、より個々の性格やエピソードが描き分けられている面白さ。

たまにかわいい顔になる"もんさん"や、スカートに萌える"ポ子"、"カラスぼん"のセルフよしよし&おにぎりの刑や、"胡ぼん"の走る姿の肉流れ、"留吉"のダブルトコトコもだえ姿などが特にツボかな。


2010(平成22)年2月15日月曜日発売の第5巻は、自らの老後と愚連隊との今後を現実的に考える気持ちを垣間見ることに。

保育園に引き続き、とうとう避難所まで...。


同年10月2日土曜日発売の第6巻は、大人猫として成長して作者と遊ぶ微笑ましさが...。

ずっと笑いっぱなしだったのに、最後話の最後でまた泣かせてくれて、何とも言いようのない。


2011(平成23)年3月31日木曜日発売の第7巻は、エピソードの終わりに挿入されている書きおろしのイラストや話、漫画の増えることになる面白味が...。

創作料理漫画もたくさん収録されていて意外と楽しめるのが、嬉しいや。 トマト塩ラーメンが食べたくてしょうがない。


同年10月3日月曜日発売の第8巻は、あの3月11日金曜日発生の「3.11」こと東日本大震災で被災したペットたちへの対応について考えさせられるものが...。

一時預かりのボランティアにて福島からくるねこ家にやってきた、くるみおかりんさんたちお笑い系?三毛三毛姉妹篇 「被災地から」と、三毛三毛姉妹たちが福島に帰った後のくるねこ大和さんの独白 「お元気ですか?」、なかなかのもの。


2012(平成24)年3月31日土曜日発売の第9巻は、最初のページから「猫にはやさしい獣医」さんの爆笑ネタで始まる3にゃん(結・杏・小雪)編で、心を和ませてくれて...。

最後のまゆちゃんとむぅちゃんの話には、心に沁みた。

辛くて悲しい話はなかったものの、猫同士の友情には涙。


同年8月31日金曜日発売の第10巻は、東北の震災で被災した猫4頭の話が3分の1、もんさん関連が3分の1、いつもの愚連隊関連が3分の1の構成で、特にもんさんとのエピソードにほろりと泣かされて...。

猫目線で語れるからこそ、悲しみが...。 明るく、またねと言えるのがすごい。


2013(平成25)年3月30日土曜日発売の第11巻は、亡きもんさんの代わりに加わることとなった、子どもねこや先住猫さんたちとしか心を通わせない"胡てつ"の物語が中心に。

愚連隊の日常が5分の1、先の"胡てつ"愚連隊入隊ほか、"あん胡"と"ミニっ胡"の嫁入りまで、小牧組、胡魚隊の手前くらい。

ただ、とっても期待していた「よね胡とーさん 史郎(仮)さん」の暴走ネタは少ないかなあ。


同年9月27日金曜日発売の第12巻は、尾張小牧組と胡魚組の来し方の約1ページほどの説明部分から惹かれてしまった。

くるさんの「法律はどうであれ、猫はモノなんかじゃない!」「猫捨てるな! 見捨てるな! 生きているんだぞ」というやりきれない感情があらわれているようで、切なくなってしまった。


2014(平成26)年3月31日月曜日発売の第13巻は、赤虎のお嬢さん登場の「赤毛のアン胡ちゃん篇」と、胡てちゅうに瓜二つ?! に加えて、くつした大好きな新規入園児「胡次郎篇」と、くるねこ愚連隊と過ごす日々の「日常編」が...。

後日、感涙ものと人云に耳にすることになる、巻末の中編もお約束通り感涙まみれ。

淡々と語られる物語の静謐さ、忘れられない。


同年8月30日土曜日発売の第14巻は、春日井からたどり着いた、のんびり、ごきげんな放浪3ニャン組の里親探しの「胡麻・八兵衛・九太郎篇」と、ぼん阿仁ぃVSお薬! 胡ぼちVS冷蔵庫? などに観られる、くるねこ愚連隊の緩やかな戦い(?)の日々の「日常篇」が...。

くるねこクッキングも、ねこの奥さんネタも、猫医者ネタもほとんどない、平凡な仕上がり。

それでも、本来ならば被害猫(?)ながらも、温かく微笑ましい仕上がりであることには、変わらない。


最後に、第15巻。 8番目と9番目のくるねこ愚連隊員として、マル胡と胡ゆっきの登場から始まって...。

ちびっこ3ニャンのくるねこ保育園「男闘胡組篇」、猫医者VS愚連隊!? といった構図やくるさん家のまったりな毎日「日常篇」、7年間みんなで暮らした多くのの思い出と一緒に新天地への「お引越し篇」、描き下ろし「番外篇」が...。

まえがきが絶品だったなあ。



「好きこそものの上手なれ」を実行する素晴らしさ(?)には、ついつい感服させられてしまう。


人は誰であれ、どれだけ悲しくても、生きているうちに楽しく幸せに暮らしたい想いから、動物を飼ってしまうもの。


それだけに、強く実感したことは、ただ一つ。

くるねこブームに影響されて、処分される命が減ることを、動物を捨てる人が減ることを、心から祈りたいという想いのみ。

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2015-04-10 | 共通テーマ:日記・雑感 | nice!(0) | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集

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