花燃ゆ あらすじ ネタバレ 第24回
6月14日日曜日に放送。
文(井上真央)が、夫・久坂玄瑞(東出昌大)から京の芸妓・辰路(鈴木杏)と通じたことを打ち明けられ、心穏やかでないまま外に立ち尽くすところへ、三田尻の御茶屋に保護される七卿の御用掛を務める前原一誠(佐藤隆太)が訪ねて来て、御茶屋の台所の女中たちの取りまとめを頼まれる。
文は、靄を振り切るかのように台所仕事に精を出し始めるも、三条実美(上杉祥三)から多く注文を受けた尾崎三良が、矢継ぎ早に指示するため、女中たちは翻弄され通し。
文も当初は翻弄されるも、次第に上手に気遣っての取りまとめにより、滞りなくことをなす。
文は女幹事と讃えられることに。
しかし、京の優雅な日々の忘れられない七卿のために、護衛と接待に駆り出される奇兵隊士の心身の疲労は、並大抵ではなかった。
山口の御茶屋では、長州に上洛禁止令の出ている中でこそ、上洛して失地回復を目指すべしとする進発派と、長州にとどまり力を蓄えるべしとする割拠派による議論が、平行線のまま。
何よりも、進発派の急先鋒である来島又兵衛(山下真司)は、佐幕派と公武合体派の謀略を見抜けなかった玄瑞と上役である割拠派の重臣・周布政之助(石丸幹二)を強く非難、折り合おうとしないために、結局物別れに。
政之助は、政務座役の高杉晋作(高良健吾)に進発派の抑えを託し、自身は七卿との話し合いと諸藩の力を借りる算段の取り決めへ。
伊之助(大沢たかお)は、晋作の本心が進発派であることを察するも、猪突猛進のみの又兵衛との折り合いの悪さを予感。 晋作にはただ様子を探ればいいと勧めて、又兵衛との話し合いへ向かわせる。
ほどなく伊之助は玄瑞と再会、失地回復のために京へ出向くことと万一のために次男・久米次郎(大西統眞)を養子に貰いたいことを打ち明けられるが、伊之助は文との話し合いを玄瑞に強く促し、黙って出立したら許さないと諭す。
しかし、玄瑞はそのまま山口へ出立してしまった。
玄瑞の出立はすぐに弟・敏三郎(森永悠希)から文に知らされ、夫の勝手な行動にますます落胆させられるだけだった。
そこへ、すみ(宮崎香蓮)とふさ(小島藤子)が手伝いに来てくれて安堵。 仕事で気を取り直すも束の間、京を恋しい七卿のために京菓子でのもてなしを勧められたことで、辰路が脳裏をよぎってしまい、悶々とさせられてしまった。
やがて、伊之助が訪ねて来た。 落胆する文を見かねるなり、この度の玄瑞の京への出立が先の失態での責任を強く感じてのこと、黙ったままの出立でないと覚悟が鈍ってしまうことを解かってほしいと慰める。
それでも、文の心は晴れないまま。
三田尻の定宿に戻った伊之助を、怒りの形相の妻・寿(優香)が出迎える。 久米次郎の久坂家への養子差し出しを一方的に決めたことに、かなり不満だった。 取り消しするまでは、絶対に動かない構えに、伊之助は困惑させられる。
進発派による諸隊結成の動きの強まる中、うち又兵衛率いる遊撃隊の屯所である防府天満宮の大専坊の様子を吉田稔麿(瀬戸康史)と入江九一(要潤)の窺う中、晋作は又兵衛との話し合いへ。
進発派には同調できるも京の不穏な情勢の長期化を考慮し、国元で力を蓄えるのが先決と晋作は主張。
しかし、又兵衛は意に介さず退出してしまった。
その又兵衛の元に、椋梨藤太(内藤剛志)が訪ねて、進発派を強く後押ししたい旨を打ち明けた。
尊王攘夷派の分断を目論む策謀であることは、誰も知る由もない。
一方、文は実美と奇遇、京と違って美味しい食が嬉しいとの気持ちに敬服。
しかし、例え戦火に見舞われても京へ戻らねばならないとする実美の想いには、心を痛めた。
京菓子をつくることを決意し精を出す文を陰ながら見届けた稔麿は、ふさに京に向かう旨を伝え、母・イク(芳本美代子)と吉田家の行く末を託して、別れを告げた。
やがて文は、訪ねてきた伊之助と対面。 玄瑞の次男・久米次郎の養子願い出は、生きて父として夫として帰ってくるためであることを伝えられて涙。
佐幕派と公武合体派の目をかいくぐり京へ入った玄瑞は、慎重に行動。
しかしながら、奇しくも新撰組に遭遇。 一番隊組長・沖田総司(賀来賢人)から、お尋ね者である玄瑞と桂小五郎(東山紀之)の行方を尋ねられて、玄瑞は土佐藩士・三島百合助の変名を名乗って、やり過ごそうとする。
しかし、隊士の一人から不審を抱かれたことで、包囲されてしまう。
そこへ、助太刀に来た晋作と九一と稔麿による機転あって、窮地を脱することとなり、七卿の都落ち前の潜伏先だった妙法院へ逃げ込む。
脱藩しての晋作の行動に玄瑞は苦い思い、相変わらずの口論の繰り返しへ。 しかし、玄瑞は下関で、晋作は上海で、それぞれ惨状を目の当たりにしたことあったからか、本格的な信頼が芽生え始めていた。
進発派にせよ割拠派にせよ、足並みの乱れのもどかしいことに、4人は同じだった。 そして、自分ら松下村塾塾生が世を動かすこと、生きて大義を果たすことを誓い合って、散開する。
数日を経て、玄瑞から文宛てに、必ず生きて帰るとしたためられた文と、久米次郎宛ての袴が贈られる。
寿はすでに理解してくれていた。 長男・篤太郎(石川樹)が亡き寅次郎に感化される反面、自身になつく久米次郎の離れるのが寂しくて猛反対するも、夫・伊之助から玄瑞の家族を守るために生きて帰るという強い気持ちを伝えられたことに感動したという。
1864(元治元)年、久米次郎は晴れて久坂家の養子となり、二人の母である文と寿は感無量。
伊之助は政之助の計らいあって、藩命で長崎へ出向くことになった。
晋作には、長州に戻り次第に野山獄幽閉の沙汰が下された。
これから京の町がますます緊迫の度合いを増すことになって...。
いよいよ、1864(元治元)年7月19日の禁門の変では、京が大火に見舞われてしまうことに...。
その絶頂に至るまでには、まさに目の離せなくなる展開が...。
聞くところによれば、あの室町幕府の衰退と戦国時代の始まりとなった、1467(応仁元)年から1477(文明9)年までの10年にわたる応仁の乱以来、387年ぶりとのことで...。
それでも、優雅さを取り戻すことで見事に再生して、現代に至ることとなった底力は大きいもの。
京に想いを馳せる三条実美のように、生まれ育った場所に戻りたい気持ちは、いかなる時代においても変わりはないもので...。
【四季の京菓子詰合せ 花園 (大) (中) (小)】か...。
約千二百年にわたる歴史の都における、公家や茶人に愛されて育った姿と味の忘れがたさが、ここまで大きくさせたんだろうなあ。
かの三条実美の求めていた京菓子は、これに近かったのかもしれないや。
2015-05-07 |
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