田中麗奈 花燃ゆ 長州藩主 妻 銀姫
7月12日日曜日放送の第28回より、ヒロイン・文改め美和(井上真央)は、長州藩の政の有様を自身の目で見極めるために、毛利家奥御殿入りへ。
いわゆる第3部の幕開けを飾る役まわりとして、注目されることになる登場人物の一人と言えば、やはり田中麗奈が演じる、長府藩主・毛利元運の二女で、長州藩主・毛利敬親(北大路欣也)の養女である、銀姫かなあ。
すなわち、敬親の後継となる、徳山藩主・毛利広鎮の十男・元徳(三浦貴大)の正室が...。
役どころとしては、華やかで貴婦人のように凜とした雰囲気を持つ反面、夫婦となって8年目ながらもなかなか世継に恵まれないことあってか、姑にあたる敬親の正室・都美姫(松坂慶子)とは、取り返しのつかないまでには至らないものの、暗闘らしきやりとりを繰り広げるらしく...。
亡き夫が長州藩を朝敵に追いやった張本人ゆえに孤軍奮闘する美和には、当初は厳しい言葉を投げ掛けることの多いものの、家族の愛情を受けて育った美和のぬくもりと行動力に少しずつ触れて、銀姫自身も少しずつ心境が変化するという。
加えて、都美姫との微妙な軋轢の反動からか、炎のように刺激的な性格が後押しするかのように、時代の先陣をきっていく力強さへの憧れが大きいとか。
美和の考え方の面白さに少しずつ惹かれていき、陰ながら美和に尽力するまでの流れが、見所かなあ。
そして、第1子の長男・興丸のちの元昭の守役としての美和への任命と信頼、さらに我が子への愛育ぶりも...。
やがて、明治維新を経て華族となり、江戸改め東京に移住した後は、婦人教育や慈善活動に尽力。
1890年(明治23)年からは、大日本婦人教育協会会長を務め、日本赤十字社の要職も務めるまでに。
美和とも長く交流が続いたんだろうなあ。
1922(大正11)年に勲四等叙勲となり、1925(大正14)年に永眠。
享年83(満82歳)。
田中麗奈のNHK大河ドラマ出演と言えば、あの2012(平成24)年放送の『平清盛』で演じた、源頼朝(岡田将生)の生母・由良御前を演じて以来、2回目か...。
あの頃は、頼朝の幼少時である鬼武者(君野夢真)を源氏の嫡男として厳しく養育する誇り高き姿が、際立っていて...。
この度の『花燃ゆ』でも、由良御前を彷彿とさせる予感が...。
加えて、都美姫との暗闘らしきやりとりによる勢いもあってか、美和と同じような行動力を魅せるらしいとか。
さかのぼること、高校在学中の1998(平成10)年より、『サントリー なっちゃん』のCMの初代キャラクターで人気を集めていた頃が、本当に懐かしいや。
以後、シリーズ化されて2001(平成13)年まで、さらに2005(平成17)年も続くことになった初々しさはもちろん、一旦思い込んだら何が何でも直進する情熱家ぶり、忘れられなかった。
そのシリーズ開始と連動するかのように、1998(平成10)年9月より公開の映画『がんばっていきまっしょい』で演じたヒロイン・悦ネエこと篠村悦子も同じく...。
ひたむきさと同時に切なさいっぱいで、特に合宿最終日の「このままで居れたらいいのに」という台詞。
すべてが集約されているかのようで、素晴らしかった。
紆余曲折を経ての、2007(平成19)年7月下旬公開の映画『夕凪の街 桜の国』も、忘れられない。
前年2006(平成18)年より、広島原爆をテーマとする、こうの史代原作の同名漫画に惚れ込んで、映画化への出演を希望したという。
それまでで最も社会性の強い作品のヒロインを演じることになった、石川七波の成長ぶり...。
内緒で出かけて行く父・旭(堺正章)の後を追って、たどり着くことになった広島で、家族や自分のルーツを見つめ直すことで、かけがえのない瞬間を過ごしてゆく姿が...。
直進する情熱家ぶりと社会性の強さ、この度の役どころにも、見事に融合してゆく予感が...。
2015-06-07 |
共通テーマ:日記・雑感 |
nice!(0) |
コメント(0) |
トラックバック(0) |
編集
コメント 0