居酒屋ぼったくり 2 3 秋川滝美 感想
ちょっとした気まぐれなのかなあ。
前年2014(平成26)年5月7日水曜日発売の第1弾『居酒屋ぼったくり』(アクアポリス・星雲社)以来、約1年2ヶ月ぶりに購入したくなったのは、季節柄なすとトマトが恋しくなったせいなのかもしれない。
ましてや、ここ数年当たり前になりつつある猛暑の到来ともなれば、なおさらのこと。
それゆえに購入することになった、同年10月発売の第2弾『居酒屋ぼったくり 2』では、作中にあった、なすとトマトのグラタンはもちろん、勢いのままつくることになった、山芋ステーキ、とろろステーキまでも、味わうことになって...。
肝心の内容は、かの第1弾より一歩進んだ状況を楽しんで読めて、満足だった。
「旨い酒と美味い飯、そして優しい人がここにいる。」の謳い文句に込められた想いは、変わらないまま。
2月26日木曜日発売の第3弾では、お品書きに恵方巻きの記されているように、季節は節分の話。
ただ、より人情により深い比重が置かれてしまったかなあ。
もし、第4弾の発売があるならば、すぐにでも食べたくなるような料理・酒の描写がほしい。
第2弾から模倣して味わうことになったレシピ、できあがりは若干劣ってしまったかなあ。
それでも、なかなかの美味しさだった。
第3弾に掲載されていた、恵方巻。 季節の到来における楽しみとして、とっておくか...。
たしかに、読み始め当初は、2009(平成21)年10月からMBS・TBS系列で小林薫主演でテレビドラマ化され、2011(平成23)年10月から続編が放送された『深夜食堂』のような作風のよう。 しかし、それはほんのわずかで、ハードボイルドとは全くの無縁。
この御時世においては珍しい義理人情と温かい人々のふれあいの描かれた短編連作小説という構成、いつまでも続いてほしいもの。
『深夜食堂』とのコラボ、あるかなあ。
2015-07-01 |
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