海街diary 美人4姉妹 DVD Blu-
あの"美人4姉妹"による感動を、再び目の当たりにすることになるのか...。
さかのぼること5月14日木曜日、是枝裕和監督と主演の4人(綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず)が出席しての第68回カンヌ国際映画祭での上映では、受賞しなかったものの、上映後には歓声が起こり、是枝監督らが退出するまでスタンディングオベーション。
その余韻のまま、6月13日土曜日全国公開以降も好評で、9月の第63回サンセバスチャン国際映画祭では観客賞を受賞するまでに。
そう、あの映画『海街daiary』DVD/Blu-rayが、いよいよ12月16日水曜日に発売へ...。
スタンダードエディションには、126分の上映時間と予告編集などの収録。
スペシャルエディションには、"美人4姉妹"の秘蔵映像満載の150分超の映像特典が、DISC1枚分に収録。
海の見える鎌倉の街を舞台に、四姉妹が絆を紡いでいく、深く心に響く家族の物語...。
四季の風景もしっかりと挿入されていて、原作からの構成も巧妙な良作だった。
綾瀬はるか演じる長女・幸からの「鎌倉に来ない? 一緒に暮らさない? 4人で」というセリフ。
広瀬すず演じる異母妹の四女・すずが、そのセリフに誘われるかのように、複雑な環境の中でも歩み寄り距離を縮めてゆく4姉妹としての暮らし。
そこへ祖母の七回忌。
亡き実父が女と家を去ってほどなく、再婚して家を去って以来音信不通だった実母・都(大竹しのぶ)が、突然現れて...。
一見穏やかだった四姉妹の日常に、秘められていた心のトゲが、少しずつ見え始めてしまって...。
切なかった。
それでも、「わたしがいるだけで、傷つく人がいる」と苦悩するすずの存在が、周囲の人たちに実父の優しさを伝えることになるまでの心境の変化とともに、4姉妹が元の鞘に収まるまでの流れには、涙があふれそうだった。
傍ら、姉妹関係に収まらず、仕事・恋愛の個人的な成長や挫折についても丁寧に描くことで、「うまくいかない人間関係」に焦点を当てなかったのが好印象。
「神様が何もしてくれないなら自分で何とかするしかない」という前向きさがとても好きだった。
全体的に、美しい情景的ショットの差し込まれる頻度が、実際の多くの人たちの生活と近いために、同時代的な感動に浸れてしまうのが、一番嬉しい作品。
基本的に平穏な流れの中における、日常における数々のできごとの繰り返し。
押したり引いたり、切れたり修復してみたり、見えているようで見えていない関係。
綾瀬はるかも長澤まさみも夏帆も魅力が120％出てて、中でも広瀬すずの輝きが際立っていた。
もしかしたら、1953(昭和33)年11月より公開の小津安二郎監督・脚本の映画『東京物語』の再来???
やはり買いかぶりすぎか???
2015-08-15 |
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