綾瀬はるか わたしを離さないで カズオ・イシグロ
長崎県出身でロンドン在住の日系イギリス人作家・カズオ・イシグロの執筆した『わたしを離さないで』が、とうとうここまでに...。
あの2005(平成17)年4月上旬の発表直後より話題になり、イギリスにて100万部超のベストセラーを記録した長編小説として、同年のブッカー賞最終候補作品に選定されたことから、はじまって...。
2010(平成22)年には、マーク・ロマネク監督、キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイの主演により映画化。
2014(平成26)年には、蜷川幸雄演出、多部未華子主演により舞台化。
そして、2016(平成28)年1月より、TBS金曜ドラマにて、日本に舞台を置き換えたヒューマンドラマとしての放送へ...。
もちろん、カズオ・イシグロ原作の連続ドラマ化は世界初。
しかも、脚本は森下佳子、演出は平川雄一朗。
振り返ってみること、2004(平成16)年7月2日金曜日より放送のTBS金曜ドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』が、2006(平成18)年1月12日木曜日より放送のTBS木曜ドラマ『白夜行』が...。
そして、あのTBS日曜劇場にて、2009(平成21)年10月11日日曜日より放送の『JIN-仁-』が、2011(平成23)年4月17日日曜日より放送の『JIN-仁- 完結編』が...。
かの一連のタッグによる新たな連続ドラマとしては...。
世間から隔離された施設「陽光学苑」で"良質な"教育を与えられ育てられてきた、恭子、友彦、美和が、主要人物に...。
子どもらしい生活、子どもらしい教育を享受し"普通の子ども"であったはずの彼らはある日、生まれながらに ある使命を与えられた"特別な子ども"であると教えられ、自分たちの"本当の運命"を知らされることになっての紆余曲折を経て、大人になったものの...。
綾瀬はるか演じるは、このドラマの主人公・保科恭子。
人望も厚く非常に優しく素直だったが、大人になった今、疲れとあきらめに満ちている日々を過ごている役どころとのこと。
本人曰く、静かに穏やかに心に問いかけてくるのですが、受ける衝撃はとても強くて、それは物語の中で運命に翻弄されていく人たちの想いが響いてくるとのことで...。
いかに魅せてくれるんだろうなあ。
しかも、幼少期を演じるのが、あのNHK大河ドラマ初出演・初主演作品である『八重の桜』のヒロインの幼少期も演じた、鈴木梨央。
ますますハマッてしまいそうだ。
ほかの登場人物に関しても、見応えいっぱい。
その一途さゆえに馬鹿にされ、いじめられ、それでも希望を持ち続けるまっすぐな青年で、恭子とともに不器用に希望を追い求める土井友彦には、かねてからのイケメンぶりのみならず確かな演技力の高まりつつある、三浦春馬。
恭子と友彦と一緒に陽光学苑で過ごし彼らを翻弄する、勝ち気で他人を支配下に置きたがり、誰よりも強く愛を求める酒井美和には、デビュー以来途切れることない多くの作品にて存在感と演技力を磨き、クールビューティーながらもコメディの顔も多い、水川あさみ。
学苑の子どもたちの現実を知るに従って悩みを深めていく教師・堀江龍子には、丸坊主やヘアヌードにも挑戦するなど、女優として割りきった仕事ぶりの際立つのみならず、2014(平成26)年7月17日木曜日より放送の井上由美子脚本のフジテレビ木曜劇場『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』では、年上女房の鬼嫁ぶりで震撼させた、伊藤歩。
しばしば学苑を訪問する正体不明の"マダム"には、元タカラジェンヌの真飛聖。
学苑の理念の実現のために熱心に子どもたちを指導する教師・山崎次郎には、あらゆる役どころの引き出しの多い性格俳優かつ総合俳優の甲本雅裕。
「陽光学苑」の校長で子どもたちを厳しく管理する神川恵美子には、あの『JIN-仁-』シリーズでの江戸・旗本の厳格な奥方の印象の強い、麻生祐未。
なお、正式発表時においては、放送中のTBS金曜ドラマ『コウノドリ』での静かなる感動に満たされる日々の続いていて...。
放送終了して、2016(平成28)年が明けて新番組として放送開始したとしても、静かなる感動の日々は続くことになる予感が...。
このドラマを通して現代の日本を生きる若者たちに「どんな状況でも命は輝くことができる」と実感できて、「今そこにある自分の人生を抱きしめてもらいたい」という制作陣の願いが、遠い長き将来にわたって浸透すること、祈りたいなあ。
2015-11-10 |
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