小湊鉄道 いすみ鉄道 観光 本 動画
失礼ながら、突出した脚光を一瞬のうちに大きく浴びるまでにはいかないものの、遠い将来にわたって、静かながらもにぎわい続けてゆくんだろうなあ。
あの千葉県・房総半島の玄関口である千葉から南西約13.1km、東京湾側のJR内房線・五井から南南東約39.1kmの上総中野までの小湊鉄道、さらに南南東約26.8kmの太平洋側のJR外房線・大原までのいすみ鉄道、といった沿線一帯に関しては...。
やはり、関東地方の太平洋側ゆえに、雪のほとんど降らないとされる温帯にあることが、好作用しているということなんだろうか...。
加えて、東京から近いこともありテレビドラマなどのロケなどでよく使われ、その数は埼玉県の秩父鉄道と並んで多いし、路線バスもロケに使われることがあるとのこと。
特に、春の桜と秋の紅葉それぞれの季節には、しっとりと魅せてくれるんだろうなあ。
まず、小湊鉄道に関しては、2013(平成25)年7月発売の『小湊鉄道のあけぼの(流紋)』(遠山あき/千葉日報社)と、この年12月21日月曜日発売の『春の小湊鉄道 全線往復』のDVD/Blu-rayに...。
1917(大正6)年5月19日に五井を本社に設立。
当初は誕生寺への参拝客輸送を目的に安房郡小湊町(現・鴨川市)を目指して着工されたという。
しかしながら、資金不足と当時の土木建築技術の限界や、終着駅の上総中野に国鉄木原線(現・いすみ鉄道いすみ線)が接続したことから、同駅より先の建設は行われなかったとのこと。
特に、上総中野より一つ手前の養老渓谷は、都心より一番近い県立自然公園として里山として、今でも多くの人たちに親しまれており、駅構内には2008(平成20)年4月26日土曜日より足湯が...。
いすみ鉄道に関しては、2013(平成25)年7月2日火曜日発売の『ローカル線で地域を元気にする方法 いすみ鉄道公募社長の昭和流ビジネス論』(鳥塚亮/晶文社)と、 2008(平成20)年11月21日金曜日発売のDVD『いすみ鉄道 大原⇔上総中野 パシナコレクション』に...。
1930(昭和5)年4月1日に国鉄(日本国有鉄道)の特定地方交通線である木原線として開業。
しかしながら、慢性的な赤字の問題解消を目的とした、1987(昭和62)年4月1日の国鉄民営化でJR東日本(東日本旅客鉄道)に、7月7日に第三セクター・いすみ鉄道として、大多喜を本社に設立へ...。
かの単行本には、陸も空も知り尽くした元外資系航空会社の運行部長、いわゆる「よそ者社長」の斬新なアイデアあって、お荷物だった赤字路線は活気を取り戻し、またたく間に地域の観光シンボルになるまでのいきさつが...。
その秘訣とは、「乗らなくてもよいです」「来ていただいても何もありません」など意表をつくキャッチフレーズと、鉄道ファンの心をくすぐる抜群の企画力というから、まさに驚き。
なお、大多喜と大原それぞれ駅構内の売店では、ムーミングッズをはじめ様々なお土産が...。
土休日には、要予約を前提にした駅弁の販売も...。
DVDで視られる、テレビアニメ『ムーミン』やアニメ映画『となりのトトロ』に出てくるような、里山の風景は、まさに日本の原風景。
春であれば、沿線には菜の花が咲き乱れるほかにも、桜や梅、紫陽花、紅葉など四季折々の花や木が...。
過ぎゆく時間の忘れてしまうくらいに..。
それぞれ目を通してみたくなった。
忘れかけたのどかな光景の浸透する心地良さを実感するためにも...。
小湊鉄道では、この年11月から、上総牛久(最終的には里見) - 養老渓谷駅間に「里山トロッコ」と題したトロッコ列車を運行。 車両は蒸気機関車を模したディーゼル機関車と小型のトロッコ客車が新製。
いすみ鉄道では、2011(平成23)年4月下旬からは、おもに土休日に大多喜 - 大原間で西日本旅客鉄道(JR西日本)から譲渡された気動車"キハ52 125"による「観光急行列車」が運転。 急行券が必要で、大原駅、上総東駅、国吉駅、城見ヶ丘駅、大多喜駅に停車。
2013(平成25)年3月からは、同じくJR西日本から譲渡された"キハ28 2346"の連結を開始。 また、土休日朝に大多喜駅発大原駅行き快速が1本、急行と同じ停車駅で運転されるまでに。
(改めて個人的な実感に過ぎませんけど...)
房総半島おもに房総丘陵一帯における要となりえるのは、やはり大多喜町かなあ。
そこには、埼玉県・川越市や岐阜県・高山市と同じような、"小京都"と評されるような面影が....。
今も昔ながらの風情の残る宿場町...。
"小京都"として、歴史を静かに伝える取り組み、これは大きいだろうなあ。
2015-11-15 |
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