真田丸 あらすじ ネタバレ 第11回
「祝言」
3月20日日曜日に放送。
昌幸(草刈正雄)暗殺を企てる家康(内野聖陽)は、昌幸を秘かに敵視する室賀正武(西村雅彦)を呼び出して、これまでの働きぶりを労う反面、海士淵の城を預かるのが昌幸だけで、ほかの国衆と協調する気のないと煽り立て。
正武の怒りを目にして後にした家康の代わりを引き継いだ正信(近藤正臣)は、昌幸の長男・信幸(大泉洋)が新たな当主になった話を聞きたいとのほのめかし。
正武は苦悩の表情のまま後にするしかなかった。 信尹(栗原英雄)の陰からの聞き耳を意識しないまま...。
信繁(堺雅人)は梅(黒木華)と夫婦になる決意を固めた。
しかし、両家の家格の差ゆえ、側室としての迎え入れ。 それでも、信繁はあえて祝言を挙げる心積もりだった。
ただ、父・昌幸と兄・信幸は承知でも母・薫(高畑淳子)は不服との懸念が...。
そこで、三十郎(迫田孝也)と佐助(藤井隆)に協力を求めた上で、信繁は昌幸と信幸に梅を側室として迎えたいこと、すでに梅のお腹に子供がいることを伝える。
二人は喜び祝言の申し出を承諾。 しかし、昌幸の喜びの中には人質候補が一人増えたことも含まれていて...。
一方、家臣の高梨内記(中原丈雄)と娘・きり(長澤まさみ)には、寝耳に水の衝撃。
ともに、信繁がきりに惚れていると思っていただけに、しかも高梨家よりも家格の低い堀田家の娘・梅が子を身ごもったと聞いただけに。
信繁は、祖母・とり(草笛光子)、母・薫、そして信幸の妻・こう(長野里美)に、梅との祝言を申し出。 案の定、以前より京から由緒ある家柄の姫の輿入れの心積もりの薫からは、猛反対。
側室とはいえ、もし生まれてくる子が男子なら真田家の世継ぎとなるため、家格の低い梅の輿入れは認めたくないゆえに。
薫の心を和ませようと、三十郎と佐助が百合や桔梗を贈り南蛮渡来の香油を使っての心地良さのまま、信繁は母の説得を試みる。
しかし、佐助のこぼした香油が天井から薫の首筋に垂れてしまい、小細工は露見し失敗してしまった。
辛うじて信繁から相談を受けた昌幸から、正室には薫好みの相手をあてがえば良いとの説得あって、薫も渋々了承。 しかし、祝言には絶対出ないとの主張、昌幸もついつい祝言はしないとの約束を余儀なくされる。
昌幸からの祝言取りやめの旨を信幸から伝えられ納得のいかない信繁に、梅は今夜の堀田家でのささやかな宴会を祝言の代わりとすればいいと申し出る。
信繁は納得。 堀田家でのささやかな宴会へ。
数日後、海士淵の築かれていた上田城が完成した。
落成祝いに正武が訪れたところで、昌幸は信幸を使って探ったところ、浜松など行ったこともないと動揺。 曖昧な言動のまま去る正武の姿から、昌幸と昌相(寺島進)は、正武の家康との内通を確信する。
後日、正武は再び浜松城を訪ね、家康と正信に暗殺実行不可の旨を打ち明ける。
正信は室賀をおだて選りすぐりの者を供としてつけるとして暗殺実行を迫るも、さすがの正武も昌幸との幼馴染としての情あってか、内心動揺。 そこへ、家康も頼りにしているとの甘言。 正武の動揺は深まるだけだった。
昌幸は、信幸・昌相・内記を集め、暗殺を企てる室賀を逆に仕留めてほかの国衆たちへの見せしめの旨を、打ち明ける。
暗殺の意志の有無の見極める場として、信繁と梅の祝言の利用に信幸は反発。 しかし、昌幸は意に介さず、すぐに祝言の案内状を出すよう内記に命じた。 ただし、信繁には秘密にするとして。
祝言の案内状を受け取った正武は、徳川家から派遣された暗殺者二人に、昌幸を討つ決意を告げた。
祝言の日。 薫は不貞寝を決め込み、きりはこうとともに梅の支度。
信繁が現われ、きりはいつものように茶々を入れるのを見かねて、きりと二人だけになったのを見計らい、梅はあえて冷たくあたる。
梅からいまだに抱く信繁への想いを見透かされて動揺したきりは動揺、怒りながらその場を去っていった。
信繁と梅のひそやかな祝言の儀式が終了。 そのまま大広間での酒宴へ。
昌幸は隣で酒を飲んでいた正武を囲碁に誘い、自分の部屋へと移動。
この時すでに供二人は昌相に殺されていたことなど知らない正武は、昌幸と囲碁の勝負をはじめ暗殺の機会を待つ。
後方の部屋に信幸、隠れ部屋に昌相と内記が控えているのも知らないまま。
きりは、酔った作兵衛(藤本隆宏)の裸踊りと、仲睦まじげな信繁と梅を見ていられず、酒宴を抜け出して信幸のいる部屋の廊下へ座り込み。
信幸は動揺。 すぐに、きりの手をつかみ連れて行こうとしたその時だった。
暗殺を察した昌幸と正武との碁を打ちながらの淡々かつ緊迫した声が大きくなり、二人の耳に入った。
伴の者二人の始末に動揺した正武は、観念を装っての昌幸の油断の隙に足元に隠していた小刃で昌幸を始末しようとする。
しかし、察しの早い昌相が隠れ部屋から正武の背中を刺し、続けて信幸と内記が斬りつけ、昌相が止めを刺した。
昌幸は振り返ることなく碁盤を見つめるだけ。
きりは、あまりの光景に呆然。それでも、すぐに我に返り、慌てて信繁のもとへ駆け出して引き連れる。
その光景の部屋にて、きりは泣きじゃくるだけ。 信繁は無言で佇んだまま。
それでも信繁は、昌幸の策謀あっての小県のまとまりを理解の模様。 祝言をぶち壊しにされた怒りもなかった。
ただ、父の策謀を見抜けなかった悔しさだけが、残った。
軍勢同士のぶつかり合いによる戦はもちろんのことだろうけど、敵として強く察する中での密室における一対一の駆け引きが、より緊迫感のあるのはなぜなのか、とつい考え込んでしまった。
口から発する言葉だけでなく、目や表情からも強く直視させられることの大きさなのかもしれない。
ましてや、張り巡らされる策謀ともなれば、なおさらのこと...。
2015(平成27)年11月16日月曜日発売の『The Story of SANADA 真田三代と真田丸のすべて』(小和田哲男/小学館)、改めて目を通した上で、味わってみたくなった。
あの『真田太平記』で昌幸を演じた名優・丹波哲郎が策を練る時のクルミを使うクセのまねを継承した草刈正雄にあやかって、長野県上田市塩川の『柳澤』の"味を選べる"【くるみセット】を...。
味噌、しそ、黒糖、きなこ、生姜、メイプル、キャラメルミルク、コーヒー、ココア、ブルーベリー、蕎麦、胡麻、から選べるのは、ありがたいや。
そして、後年の"長槍の名手"として、"日本一の兵(ひのもといちのつわもの)"として、語り継がれることになる、武将・真田幸村への想いを継承した『信州ハム』の【真田の郷 長槍ベーコンセット】も...。
さらに、手作りケーキの店『タルト』による、真田家の家紋の"六文銭"を象った【六文銭ロール】も...。
なお、真田家の家紋の"六文銭"とは、無事に成仏できるために、三途の川を渡るのに必要な渡し賃。
ことを起こすには、"六文銭"を手にするくらいの決死の覚悟をもって臨む。
その決死の覚悟の現れ、物語の進むにつれ、考えさせられることになりそう。
2016-02-05 |
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