おんな城主 直虎 あらすじ ネタバレ 第8回
「赤ちゃんはまだか」
2月26日日曜日に放送。
直親(三浦春馬)としの(貫地谷しほり)が夫婦となって丸4年、いまだ子を授かる兆しのないまま...。
しのは子宝祈願のため、龍潭寺での南渓(小林薫)の祈祷に加え、懐妊しやすいとされるあらゆる薬の服用、直親の御膳には精がつく食べ物を並べて、日々を過ごすも、全然効果の表われないままだった。
案じた次郎(柴咲コウ)が聡明な昊天(小松和重)に尋ねたところ、異国より渡ってきた高価な麝香(じゃこう)とのこと。 駿府で手に入るも、かなりの高価。 やむなく唯一の財産といえる鼓を手に、小野家の屋敷へ出向いた。
早速相談を受けた政次(高橋一生)の不機嫌さを察して、南渓に頼むも当分外出なし、伯父・左馬助(苅谷俊介)に頼めば父母に伝わっての面倒の懸念あってのことと、次郎は説得。
政次は、亡き直満(宇梶剛士)が嫡男・直親の笛との対にと買ってくれた多くの想い出の鼓の売り込みを確かめた上で、次郎の躊躇と快活の交錯を突くかのごとく、もし直親の世継を宿せば奥方の座につけると暗に挑発。
次郎は、しのの寺の来訪の折の自身を妬む視線の痛感を思い出し、政次の秘かな挑発が、しのを不機嫌にさせると牽制。
この頃の今川義元(春風亭昇太)は、新しく手に入れた三河の統治と、尾張への侵略に備えて、嫡男・氏真(尾上松也)に家督を譲っての駿河の統治へ。
それに伴い、井伊家では槍200本納品を迫られており、家計を案じる直盛(杉本哲太)は溜息。 左馬助は、織田家との歴然とした戦力差ゆえ、今川家に属するが得策と説得する。
真剣に二人の話を聞き入る直親は、尾張攻めでの初陣を直感。 "武勇の井伊"との異名の一族の一人としての尽力ゆえの意気込みを直盛に進言。
しかし、申し渡されたのは、居館の留守。 直盛は戦での万一の懸念を忠告するも、直親は釈然としないまま。
そこへ、政次からの世継のないままの万一の事態に伴う井伊家混乱の懸念の忠告。
直親は落胆しつつも納得する。
ほぼ同じく、次郎は政次の懸命な入手あっての麝香を、直親の屋敷に届けた。
しかし、渡されたしのからは逆に睨まれ、子を宿してほしくないはず、子の授からないよう呪詛にかけている、と、激しく言い返されて...。
咄嗟に次郎は逆上。 恥を知れと、井伊家の奥方としての自覚を持つよう、しのを強く叱責。
その夜、龍潭寺に昼間の騒ぎを聞いた直親が訪ねて来た。 しのの元来の涙脆さに加えての乱心ゆえ、井伊家のため側女を持つべきかと、次郎に相談。
次郎は動揺を悟られまいながら、この時のしのに受け入れられないだろうと忠告。 しかし、いつもと少し様子の違う直親に、胸騒ぎを覚えて...。
案の定、数日後にはしのが行方不明に。 直ちに、直親の側近・今村藤七郎(芹澤興人)から、龍潭寺の次郎に、しのからの荒々しい書き置きが...。
「次郎殿、お恨み申し上げます」
前日の直親の側室の決定らしいとの追い討ちも痛感した次郎は、しのの自死を直感。 死にざまの見せつけゆえの、この寺との予測とともに、傑山(市原隼人)がしのを見つけたとの知らせ。
次郎が、すぐさま駆け付けた裏庭では、井戸端に跪き首筋に懐剣を当てているしのの姿。 咄嗟に手首を激しく掴んで、懐剣を弾け飛ばすなり、恨まれるようなことは何一つとしてしていないと、厳しく叱責する。
しのは肩を震わせつつ、次郎に思いの丈をぶつけた。 誰も口には出さずとも、井伊家の皆も家臣も、そして直親までも、自身がとわであったらと思っていることを。 子を授かれば皆から認められるはずなのに、授からないことを。 もちろん、悪いのは自身でも、どうしろというのか、ほかに誰を恨めばいいのか。
意を決した次郎は、懐剣を拾うなり、しのの前に放り投げ、好きにしたらいい、と。
しのが呆気にとられる中、次郎は淡々と伝えた。 正室の死のみならず、ふさわしい者の不在ならば、自身の還俗も認められるろう。 となれば、自身が正室の座に着けるだろうから、早く懐剣を手に取れ。
しのの怒りの逆利用だった。
案の定、怒りに震えるしのが懐剣を手に取った瞬間、傑山の取り押さえ。 ちょうど直親が現れ、決して還俗させぬと泣きわめく我が妻しのを目の当たりにして、大きなため息をついて...。
咄嗟に次郎が直親に絶叫。ため息をつくな、なぜいつも他人事か、なぜもっと寄り添い、ともに悲しみともに分かち合わないのか、と。
そして、次郎は袂の麝香の包みを、直親に思い切り投げつけて、そのまま立ち去っていった。
ただ、怒り心頭ながらも、しのが子を授かれば自身を取り戻し、命懸けでわが子を守る強くたくましい母になると、次郎は確信する。
年の瀬の寒さのより厳しくなる中、この度の直親の頼みあって、龍潭寺での大規模な子宝祈願が....。
式典を終えて、直親からの側室迎え入れ一年延期の申し出を、千賀(財前直見)から伝えられた次郎は、もし子の授からなければ里に帰るとのしのの考えもあって、心から安堵する。
年が明けて1560(永禄3)年5月...。
今川義元からの尾張への出陣の下知が、井伊家に...。
誰もが釈然としない不満を理解しつつも、直盛は山のような褒美を捥ぎ取る気持ちでの出陣の檄。
留守を預かる直親をはじめとする家臣ら総出での見送りを背に、直盛率いる精鋭部隊は、堂々たる風格で出陣した。
この時の今川勢は2万5千。 対する尾張の織田勢はわずかに3千。
誰もが今川家の勝利を確信する戦が始まった。
かの麝香とは、ヒマラヤ山岳地方より中国・シベリア地方に広く分布の雄のジャコウジカの腹部にある香嚢(ジャコウ腺)から得られる分泌物を乾燥した香料、生薬の一種。
そして、ドラマのごとく、興奮作用や強心作用、男性ホルモン様作用といった薬理作用を持つとされ、六神丸、奇応丸、宇津救命丸、救心などの日本の伝統薬・家庭薬にも使用されているという。
ただ、日本においても中国においても、漢方の煎じ薬の原料として用いられることはないとのこと。
それでも、毎年恒例の"雑節"の一つである彼岸への想いもあって、1937(昭和12)年創業の愛知県名古屋市中村区大秋町の「香源」から...。
正倉院宝物銘香「蘭者待」を彷彿とした威厳ある香りで、特級ベトナム産沈香に麝香を配した贅沢な調香名高い【蘭奢待 春香堂 35g】...,。
現在のジャコウ鹿のワシントン条約規制ゆえの合成のムスクオイル【麝香オイル 5cc】...。
何よりも、ムスク(musk)を語源としている幸の一つからか、糖度15度超の豊潤な香りとジューシーでたっぷり果汁の高級マスクメロン【産地直送 温室高級 静岡産 大玉(約1.6kg~1.8kg)/中玉(約1.4kg~1.6kg) マスクメロン】が...。
物語の進行とともに、井伊家や井伊谷への想いとともに、じっくりと堪能してみるか...。
2017-02-01 |
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