おんな城主 直虎 あらすじ ネタバレ 第24回
「さよならだけが人生か?」
6月18日日曜日に放送。
日暮れ時、直虎(柴咲コウ)は龍雲丸(柳楽優弥)との再会の地の楠の木の傍でひとり佇み、宝探しの当てのない旅の身の上を打ち明ける表情に想いを馳せて...。
背後からの政次(高橋一生)の慮りを感じつつも、井伊谷にとって良いことも多かったが、龍雲丸たちにとってはそうではなかったのが仕方ないこと。 盗賊は論外でも、誰もがあの者たちのように生きられれば幸せかもしれないこと。 地位や名声や権力などにも頼らず、一人一人に生き抜く術さえあれば、と打ち明ける。
この年からの直虎は、百姓たちに読み書きや護身術、商取引や薬草の知識などを教え始めて、武家の子も百姓の子も寺での習いごとの許しを与えた。
噂は瞬く間に広まって、井伊谷には人たちが次々に押し寄せ。 直虎の名声はいつしか大きく広まることに...。
1567(永禄10)年...。
直虎はすでに30歳過ぎ。 領主ならではの落ち着きを見せて、少し引いたところからの家臣たちの話を聞き入るまでに成長...。
評定の後、六左衛門(田中美央)が方久(ムロツヨシ)に"塩止め"に関して尋ねたところ、武田家からの裏切りに対する今川家の報復であること。 塩のみならず、ほかのあらゆる物資の差し止めでもあること。 それぞれ知ることになるものの...。
なぜか嬉しそうな方久が気になって、皆が尋ねたところ、これまで今川家からの塩の売買の独り占めを認められた商人たちへの抑え付けと引き換えに、これまで参入できなかった商人たちによる裏での塩の売買がますます活発になったとか。
まさに商人たちの下剋上と怪気炎の方久は、先の今川家からの種子島の件での締め出しにより立腹だっただけに、御満悦だった。
すかさず直虎は一儲けの有無を尋ねると、方久はたじろきつつも、井伊家の家臣である以上、迷惑のかかるようなことは決してしないとの主張。
しかし、誰もが方久の一儲けを確信していた。
駿府での混乱を考慮し、直虎は気賀での商売始めのため、有力な町衆である中村屋当主・中村与太夫(本田博太郎)との商談を、方久に命じた。
その傍ら、直虎は政次の真意に気付いて以来、何かと南渓(小林薫)の部屋に行き、碁盤を囲んでの話し合いが習慣に...。
この日、政次は駿府から戻って早々、子どもたちに考える力や問題解決能力の向上のための囲碁の指南を、直虎から勧められて...。
政次は、家中でひとり孤立している嫌われ者と自覚しているだけに、役目の回って来たことに驚きを隠さない。 それでも、南渓(小林薫)の独断とすればいいと、直虎の後押しあって、受け入れることに...。
加えて政次は、駿府から亡き新野左馬助(苅谷俊介)の娘・桜(真凛)への縁談話を伝達。 今川家からの国衆離れを防ぐべく、縁組による国衆たちの人質集めのし直しの最中とのことだった。
直虎には、亡き祖父・直平(前田吟)の娘で南渓の妹・佐名(花總まり)の無念な最期が、ふと脳裏に浮かんで...。
政次曰く、相手は亡き雪斎(佐野史郎)の生家で今川家中の重臣を務める庵原家嫡男。 もし、不服ならば、再度徳政令を出せとの下知。 それだけ焦りの深まりと余計な詮索の勢いの今川家だけに要注意とのこと。
直虎は呆れ返る反面、改めて嫁ぐことのない身の上ならではの気楽さを実感。
その頃の岡崎城では...。
家康(阿部サダヲ)が縁談の一件の迷いゆえ、織田信長(市川海老蔵)から蛇に睨まれた蛙のように縮み上がっており...。
見かねた家康の家臣・酒井忠次(みのすけ)が代わって返答するも、信長の怒りは収まらない。 禿狸と蔑む武田家からも内密の縁談話ゆえの迷いとして。
二人はさらなる弁明、信長と家康が兄弟同然の間柄ゆえ、弟が兄を裏切るなどない、と。
しかし、これが迂闊だったか、信長は実の弟の首を斬ったと不敵な笑み。 ますます恐怖と萎縮の強まる家康に、言う通りさえすれば、駿府はそのうち手に入るが、少しでも不審な動きあれば何があるか解からないと、豆狸呼ばわりし肉迫する一方...。
家康はひたすら平伏するのみ。 しっかり見届けた信長は、足早に去っていった。
桜の縁談話を知った祐椿尼(財前直見)は、今や大出世との見込みあって安堵。
しかし、直虎は寺暮らしを余儀なくされてきた瀬名(菜々緒)の不憫さを慮って、手放しで喜べない。
肝心の瀬名は艶やかに紅を引くと、月明かりに照らされる廊下を歩いて、安らかに眠る竹千代と家康のいる奥まった部屋の中...。
久方ぶりとの皮肉めいた瀬名からの言葉に反応することなく、家康は考えごとと大きなため息。 そのまま、竹千代への織田家から姫の迎え入れの旨を伝えて...。
家康は嘆く一方。 武田家からの姫の迎え入れで、僅かながらの立場の強化の矢先だけに、釘を刺されてしまった。 鬼が乗り込んできて、殺されるかと思ったくらい、恐ろしかった。 結局のところ、飼い主が今川家から織田家に代わっただけで、岡崎城に戻るも7年もの間、捨て駒のような扱いのまま。 今さらだが、今川家はのどかで良かった、とまでに...。
瀬名は会う度に聞かされるいつもの愚痴にうんざり。 お構いなしに家康は、瀬名の膝に顔を埋めて、ここでしか本音で話せないと、深いため息をつくだけ。
瀬名は思い直しつつも、鬼や禿狸などではなく、可愛らしい豆狸が入ることこそが、せめてもの恩返しかとの励まし。 ほかの野心のための使い走りは一生かとの嘆きには、笑いながら長生きすれば鬼も禿狸もいなくなり、また空いた城を拾えばいいとも励まして...。
家康は落ち着きを取り戻して、いよいよ出立。 寂しさ募った瀬名は、ためらいながらも井伊家のこともどうか忘れないでほしいと訴えて....。
家康は了承。 部屋の外で警護していた石川数正(中村織央)とともに去っていった。
新野家屋敷では、桜の縁組話へ...。
長姉・あやめ(光浦靖子)は心配と驚きでいっぱい。 次姉・桔梗(吉倉あおい)は嬉しそう。
しかし、当の桜は不安そうで...。
直虎は、改めての詳細の連絡の約束を伝えて屋敷を出た。 あやめが後から呼び止めるものの、礼を伝えるだけしかできないまま...。
直虎は井伊家屋敷に戻ってすぐ、祐椿尼に今川家から嫁いだ当時の井伊家中からの睨みに晒される形の縁組を恨んだことはないのかと尋ねて...。
祐椿尼は以前に想いを馳せる中、たしかに大げさに考えたものの、実際には直盛(杉本哲太)がとても優しかったため、逆に拍子抜けしまったこと、以後は新野家のことを、あまり考えなくなったことを告白。
そして、直虎の胸中を察してか、祐椿尼は尋ねた。
直虎はあやめの心配を伝えるとともに、的確な答えを伝えられなかった申し訳なさを打ち明ける。
直虎は結局のところ、相手次第だと直感。 すぐに南渓のもとへ出向き、内密に桜の縁組の相手と会いたい意志を伝える。
今川家から頂いた縁組である以上、普通に会いたいなどなれば余計な角が立ってしまう。 それでも、雪斎の家の方ということならば、南渓により上手く誘い出せるとの見込み。 もし、不服ならば、頃合いを見て引き戻しもありかとの考えも...。
しかし、南渓はつまらない考えとの決めつけ。
直虎は憮然。 身内から別の娘を求められる恐れ大きいだけに、馬鹿馬鹿しいとしか思えず、きつく念を押して後にするしかなかった。
一方、しの(貫地谷しほり)も同じ懸念。 祐椿尼のもとを訪ねるなり、桜たちの従姉妹であり、井伊家の女子なればこそ、断れる話でないのは承知ゆえ、せめてどのような覚悟で嫁げば良いか知ろうとする。
祐椿尼は直虎と同じようなしのの成長ぶりに微笑ましさいっぱい。
しのは、直虎の行動から自身の出る幕なしとの実感。 祐椿尼に礼を伝えて後にする。
二人のやりとりに微笑ましさいっぱいのたけ(梅沢昌代)は、改めて祐椿尼の目前で姿勢を正して、いつになく真剣な面持ち。ある願いを切り出すことに...。
数日後...。
直虎と南渓は、ある寺での桜の縁談相手・庵原助右衛門朝昌と、初めて対面。
二人揃って、とても立派な青年ぶりに好感。 応じるかのように、朝昌は先代の今川義元(春風亭昇太)の下知を覆した直虎の天晴れぶりと女子ながら家督を継いでの風変わりな手法による井伊谷統治を讃えた。
恐縮の直虎の前で、朝昌は改めて大きく息を吸って気持ちを整えて、今川家としてはどうしても関係を絶たれたくない縁組と断言する。
直虎は唖然。 朝昌は堅い顔を崩して微笑んだ上で、どうか沈みかけた船を捨てず、一緒に修繕し立て直すことも、考え願えないかと訴える。
直虎は、朝昌の初対面の相手にここまで腹を割って話せる姿勢に、笑顔での感謝いっぱい。 期待に添えるべく微力ながらの尽力を約束。
その上で、試してみたくなった。 口で言うのは簡単であれ、人間は弱い生き物ゆえ、例え己の命が危機に晒された時でも、忠義を尽くすと言い切る自信のないと打ち明けた上での、朝昌の自信の有無を。
朝昌は自信ありとの答え。 忠義を尽くし貫くことが生き延びる唯一の道であること。 最後まで忠義を尽くした者こそ、敵でさえ惜しむような存在であるはず。 もちろん、別の考え方も重々承知であれ、自身はそうでありたいことを。
直虎も南渓も気骨のある男だと確信して安堵、そして帰途にて...。
南渓は直虎の働きを評価。
しかし、直虎は複雑。 阿呆な女子が治める大したことのない国と思われていた方が、井伊家はよほど動きやすいのに、と。
南渓は直虎から幼少のおとわの面影の終焉を実感。 ある種の寂しさを感じた。
井伊家屋敷に戻ると、祐椿尼と桜との話声が...。
惹かれるまま直虎が襖を開けると、桜が慌てての平伏。
直虎は、先の朝昌との対面での実直かつ筋の通った若者ならではの頼もしさを告白。 改めて桜に向き合うなり、庵原家への嫁入りはあまり喜ばしいことのない反面、朝昌を夫に持つことでの幸せの確信も告白した上で、万一堪えられないことあれば、いつでも文を出してほしいこと、力になることも告白。
桜は相変わらず気の小さく控えめ。見かねた祐椿尼から促がされるも、慌てて首を横に振るのみ。
直虎は、桜に優しく微笑みながら、晴れ晴れとした気持ちで嫁いでほしいと語りかけ。
口を開いた桜からは、何と意外な返事。 朝昌は直虎が嫁ぎたくなる方だったのか、と。
直虎は一瞬狼狽。 しかも、桜から年齢の釣り合いなどは抜きにしてほしいとの訴えに少々憮然。 それでも、すぐに思い直し、年齢よりも若く見えるし、領主でなければ何の迷いもなく嫁ぎたいと、笑い飛ばして...。
ようやく桜は緊張の解けて、改めて座り直して感謝。 庵原家のため井伊家のため、力の限りを尽くしたい、と。
後日、しのから桜への事情の説明、覚悟を決めさせたらしいと、祐椿尼から聞かされた直虎は、しのへの感謝にあふれた。
そこへ、着替えを持ってきた高瀬が...。
ふと直虎がたけの所在を尋ねたところ、困惑の高瀬の代わりに応えた祐椿尼から聞かされる。 たけが帰郷したこと、最近耳も遠くなり物忘れや勘違いも多くなったので、暇をいただきたいと、辞めさせていただきたいと、会わずに出て行ったことを...。
直虎は急ぎ部屋を飛び出し、馬で必死に追った。
ようやく、たけの後姿に追いついて...。
直虎は、ひどく白髪が増えて、ひどく年老いていたことに気付けなかったことを後悔。
たけは、直虎の勢いのまま飛び降りと、去ることを絶対に許さずとの怒鳴り散らしに、驚きとたじろく一方。 もう役に立たない、何度呼んでも気づかない、足腰の弱まり、言われたことも簡単に忘れることの繰り返し、もう引き上げるしかない、切々と訴えて...。
それでも直虎は、強く主張。 役になどたたなくてもいい、井伊家屋敷で最期を迎えればいい、たけを看取ると覚悟であることを。
たけは皺だらけの手で直虎の両手を愛おしそうに包み込んで、これまでを深々と感謝。 その上で、姫ではなく井伊家の領主として適格な判断の必要ゆえ、しっかりと役にたつ者を傍におくべきと忠告。
直虎は泣き笑いいっぱいのまま、たけを無理矢理馬に乗せると、急ぎ馬で引き返した。
直虎は政次との囲碁でのやりとり。
たけのこれまでの尽力への感謝を口にしつつ、左馬助の侍女・桔梗(吉倉あおい)の縁談を取り持ちを願い出。 今川家への忠誠のみならず、唯一の味方にあたる北条家先んじての輿入れなれば、怪しまれることなく、動きを知ることができるかもしれない、と。
政次はなかなかいい考えとの表情。 直虎は嬉しそう。
戻った井伊家屋敷にて...。
弥吉(藤本康文)が血相変えて走り込んで、たけが死んだかもしれないとの叫び。
幽霊が出たと言わんばかりの恐怖の弥吉に驚いた直虎は、廊下の奥から祐椿尼と歩いてくるたけを見て、言葉を失い...。
いや、たけにそっくりの若い女子だった。
祐椿尼は、たけの姪の梅として紹介。 たけが託したという。
梅は礼儀正しくしっかりとした挨拶。
直虎は姫とみなされない寂しさと殿とみなされる自覚の混在。 その上で、これからへの期待を梅にかけた。
桜が駿府への輿入れとほぼ同じくして...。
徳川家の嫡男である竹千代のもとに、織田家の徳姫の輿入れ...。
これに伴い、瀬名は惣持寺から岡崎城へ...。
ほどなく井伊家では...。
桔梗と北条家輝家臣である狩野一庵の嫡男との縁組がまとまったとの、政次から直虎への報せ。
そこへ、方久の駆け込み。 材木の売先が見つかったとの中村屋からの報せだった。
この度の亡き太原雪斎ゆかりの庵原助右衛門朝昌への桜の輿入れのいきさつ...。
特に、朝昌の侍としての人となりに感動させられて...。
徳川家康の養育にも尽力した世に言う雪斎禅師ゆかりの駿河国庵原、現在の静岡県静岡市清水区庵原周辺に想いを馳せてみるか...。
静岡ジェイエイフーズ株式会社・庵原工場の【[大塚食品 シンビーノ ジャワティ ストレートレッド 2Lペットボトル×6本入]×(2ケース)】は、もちろん...。
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じっくりと噛みしめてみようっと。
2017-05-10 |
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