おんな城主 直虎 あらすじ ネタバレ 第25回
「材木を抱いて飛べ」
6月25日日曜日に放送。
方久(ムロツヨシ)が、龍雲丸(柳楽優弥)たちの切り出した材木の買い手を、直虎(柴咲コウ)に紹介。
最近、気賀に移ってきた成川屋で、寺の建築用に備えた材木の火事での消失、急遽その代わりの必要からだった。
方久は、布の商売の上々あって、早急の話し合いを要望。 直虎は、若干悶々とするも、少しずつながらも井伊家の借金返済への高まりゆえ、子どもたちの手まで借りてでも、村中総出ですべての材木に「井」の焼印を押すように命じた。
やがて、直虎と方久は、材木を運ぶべく、気賀の中村屋へ。
何と、たどり着いて早々より、井伊谷から戻った龍雲丸が、「龍雲党」という看板を上げて、なんでも屋の商売。 元罪人や荷物運びや船乗りなどの流れ者の雇い入れ、住む処と食事とそれぞれに合った仕事を与えながらの取りまとめの真っ只中。
すでに、気賀の裏のまとめ役と見なされ、方久も時々人手が足りない時に頼んだりしているという。
井伊家屋敷に戻って...。
政次(高橋一生)からは、気賀にまつわる別の噂、今川家による築城の話が...。
というのも、先の塩止めを口実に駿府から気賀に流れてきた商人たちの取り締まりが目的とあって、直虎は納得できない。 気賀の町の者たちは、認めないだろう。 商人が今川に銭を納め、自分たちの手で町を取り仕切っている以上、おかしな話にしか思えない、と。
それでも、認めないと主張しても、今川家が強行すれば受け入れざるを得ないくなるであろう、と政次は考えていた。
その数日後...。
駿府から帰った政次は、まさに今川家の力を受け入れざるをえない状況に...。
今川家重臣・関口氏経(矢島健一)が、氏真(尾上松也)からの書状を持って来て...。
氏経から促された政次が読み上げたところ、井伊家に三河と内通した謀反の疑いあり。 申し開きのため駿府に出向くようとのこと。
全然心当たりのない直虎は、呆気にとられたままだった。
具体的には、三河に流す材木を用意した疑いありとのこと。
直虎は成川屋に材木を売ったはずとの申し開き。 しかし、怪しい動きをしていたので塩止めに違反しているのではないかとの調べあって、あろうことか三河に通じていたこと。 すなわち、井伊家の材木は、三河に流れていたということになるのでは、とのことだった。
氏経は、踏ん反り返りながら言い渡す。 このような大きな商売をする場合、取引相手に挨拶に行くなどするのが当たり前という心遣いが足らないから、このような事態を招いてしまう。 明日には駿府に戻るので、一緒に行けるように支度しておくように、と。
そう言い残して、政次とともに部屋を後にしたのを見届けて、直之(矢本悠馬)は無茶苦茶な要求で売った相手の顔まで確認しろというのかと、怒り心頭。
直虎も内心同感でありつつも、理由など何でもいいのだろうとの答え。 その上で、そろそろ政次に井伊家を渡したいという今川家の思惑の見え隠れ、武田家と徳川家に挟まれてしまう遠江の国衆を、忠誠の高いものたちで固めておきたい狙いを伝えた。 そうなれば、いかなる言い訳も通用しない、と。
最後に、忠誠心を疑われているのなら、溢れんばかりの忠誠心を見せつければいい、言い残して部屋を後にした。
直虎から秘策を伝えられた方久と六左衛門(田中美央)は、翌日に駿府出立の直虎を見届けた上で、行動開始。
まず、成川屋へ行き、材木の買い戻し。 もし、足りなければ、とにかく材木の買い集め。 急ぎ「井」の焼印を入れる。
だが、成川屋はすでに運搬船出港。買い集められる材木の量が全然足らず。
最期の手段として、二人は中村屋からの情報を元に、急ぎ龍雲丸の所へ...。
龍雲丸は目を閉じたまま声に耳を傾ける中、仲間たちは無理な願いとして騒然。
それでも、二人は必死の訴え。 このままでは、直虎の首が飛ぶ、と。
龍雲丸は瞬く間に目を見開き、力強い目力に...。
ほぼ同じ頃、直虎もは別の対策の真っ只中にあって...。
何と、駿府へ向かう途中の宿舎となる寺で、わざと毒薬を飲んでの高熱による寝込み。
驚いた政次は、急ぎ様子見に。 気怠さと半ば意識朦朧の直虎は、これで少し時間が稼げるだろう、と。
案じる政次に、布団の中の直虎は告白。 万一の場合は、井伊家を頼む、と。
一瞬動揺するも、政次は小さくうなずいた。
3日後、直虎は解熱、直之とともに今川の屋敷へ....。
部屋での待機長く、直之は間に合わなかったかと落胆。
唐突に、氏真が襖を開けて参上。 直虎とは約20年ぶりの対面。 もう、蹴鞠に夢中だった幼き龍王丸(中川翼)の面影はない。
感無量になることなく、氏真はそう簡単に解決できないとの意気込み。
上座から黙って見下ろす氏真を前に、直虎は成川屋が三河と通じていたこと自体、井伊家も仲介の中村家も全然与り知らぬこととの理解の訴え。 その上で、先日の新野家と庵原家とのありがたき縁談の深謝。 今川家へのより強い忠誠を誓ってほどないのに、なぜ井伊家が今さら謀反などを企むのか、と。
それでも、氏真は強情。 かつての松平元康こと今の徳川家康(阿部サダヲ)との密談に出向く途上の直親(三浦春馬)誅殺の一件を捲し立てるのみ。
直虎は怒り心頭を抑えつつ、かの一件での悔しさを告白の上、さらなる申し開き。 井伊家と今川家の間に何のわだかまりなしと口にすれば嘘になるも、家督を認めていただいた以上、改心し尽力かつ邁進の日々だったこと。 牙を向くなどと考えたことは一度もないこと。 先の取引の件での落ち度を認めるも、このような手法の連続なら、今川家への忠義厚い多くの者たちを失う恐れを考えられないか、と。
直虎は力強い目力。 圧されて氏真狼狽の瞬間、家人の駆け込み。 「井」の焼印のおびただしい数の材木到達の見込みを大声で告げて...。
直虎は間に合ったと安堵の瞬間、全身脱力とともに大汗。 しかし、即座に改めて伝達。 井伊家の忠義を示すべく、三河から一本残らず取り戻してくるよう、家臣に命じていたことを...。
この度の一連の展開...。
類似のサブタイトルといい、2012(平成24)年11月3日土曜日より公開の高村薫原作・井筒和幸監督による社会派エンターテインメント作品として濃厚の映画『黄金を抱いて翔べ』での、頭脳戦と肉弾戦における人間同士の激しい駆け引きと展開を彷彿とさせるかのよう...。
たしかに、かの映画のように、現代のような社会制度の安定した"治世"の時代ならば、考えもの。
それだけに、真逆の下剋上の横行する戦国乱世の時代ならば、いかなる人間であれ生き抜くためにも、正義を掲げて実行したくなるものだけに、考えさせられてしまうもので...。
なお、かの物語では、災難に遭う警備員を、『直虎』での奥山朝利役のでんでんが演じており...。
まさに無情で、いかなる理由があれ、災難に遭った本人にすれば、堪ったものじゃない。
2017-05-25 |
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