西郷どん あらすじ ネタバレ 第27回
「禁門の変」
7月22日日曜日に放送。
慶喜(松田翔太)の釈然なき圧迫感のまま、屋敷を出た吉之助(鈴木亮平)の足元に、瓦版が...。
手にすると、京の町から上がる大火の絵と"長州の恨みが京を焼き尽くす"などの扇動的な文面が...。
ふと奇遇した物乞いらしき男曰く、戦闘開始と京の町の大火か、との逆尋問...。
武士の本懐は戦でなく民の暮らしを守ることゆえ、安心してほしい、と物乞いに金を渡し、吉之助は、その場を後に...。
慶喜が孝明天皇より禁裏御守衛総督という御所警護の役目ゆえ意気揚々の反面、鍵屋で思案の吉之助に、女中からの呼びかけ...。
吉之助が階段を下りるや、先日の物乞いらしき男が...。
男は物乞いを仮の姿とした上で、長州藩士・桂小五郎(玉山鉄二)との名乗り。 長州が大きな間違いを犯す寸前ゆえ、やめさせてほしい、と。
小五郎曰く、過激派志士たちが即刻挙兵上洛すべしと沸騰。 万一の場合、諸藩巻き添えの大戦となり、京の町は大火同然、多くの人たちの路頭野晒し。 要は、長州の本意として、戦でなく慶喜の口添えでの孝明天皇から長州への許しを賜りたい、と。
慶喜の家臣・平岡への刃傷の件では、物乞い姿で現場目撃とのこと。 下手人特定できぬ中、京都所司代と新選組は、長州のみならず土佐や肥後や薩摩にも嫌疑とのこと。
特に、薩摩の"人斬り半次郎"という凄腕の剣客の突出ぶりが...。
小五郎は慶喜への目通りの手筈を、吉之助に懇願。
吉之助は薩摩藩邸へ。 急遽上洛の家老・小松帯刀(町田啓太)に長州の情勢と小五郎の件を伝達...。
急遽入京の理由として、国父・島津久光(青木崇高)からの見張りの厳命との吉之助の指摘に、帯刀は苦笑...。
そして吉之助は、小五郎曰く薩摩の"人斬り半次郎"の噂も伝達...。
即刻帯刀は、かの異名の中村半次郎(大野拓朗)を探しての尋問。
半次郎は濡れ衣は己で晴らすと宣言の上、藩邸出立...。
その夜、吉之助は繁の家の座敷に慶喜を招待。 小五郎との会見へ...。
天皇からの助力の懇願の小五郎に、慶喜はあっさり了承。 幕府と薩摩と長州との協働あらば、世の乱れを正せるゆえ、裏切るなとの冷笑...。
京追放の久坂玄瑞(二神光)はじめ長州藩士たちは、表向き枡屋喜右衛門という商人と名乗る間者・古高俊太郎運営の枡屋という古道具屋に潜伏。 馳せ参じた小五郎は、御所に火を放った混乱に乗じての天皇連れ去りは言語道断との慶喜からの厳命を伝達...。
特に、部屋の奥には、銃や火薬が山積。 万一、新選組察知なら、申し開きなし...。
そこへ半次郎馳せ参じ、小五郎は吉之助への謝意の伝達を委託...。
ところが1ヶ月後...。
俊太郎が新選組に捕縛。 凄まじい拷問の果てに自白...。
慶喜へ即刻伝達の6月5日夜、新選組は長州藩士たち潜伏の池田屋襲撃と9名惨殺。 世に言う"池田屋事件"が...。
激昂した長州藩三家老が卒兵上洛へ...。
慶喜は薩摩はじめ諸藩へ広く出兵命令...。
長州は僅か2千に対し、幕府は3万以下。 吉之助は薩摩の出兵の辞退の旨の伝達と不戦の願い出の決断...。
突如半次郎が藩邸到達。 吉之助との再会の喜びほどなく、小五郎との対面の折の薩摩は同志との偽りなき断言の伝達。
即刻吉之助が若州屋敷到達。 すでに慶喜から家臣たちへの具足装着に驚愕。
吉之助からの制止虚しく、慶喜は小五郎からの教唆と一蹴。 家臣を下がらせるや、平岡へ刃傷は水戸の者との告白。 裏切るなとの慶喜からの冷笑に、吉之助は茫然自失...。
7月早々入京の長州軍は、幕府軍との緊張状態の果てに進軍開始...。
吉之助は決意固めて、軍賦役として薩摩援軍に加勢。 信吾(錦戸亮)と小兵衛(上川周作)も加勢の藩士たちに主張。 見解の相違あれ、薩摩も長州も日本の行く末を案じる同志とのこと...。
7月19日早朝、長州軍が御所へ進撃開始。 世に言う"禁門の変"が...。
長州軍が会津・桑名軍を圧倒するかのごとき進撃で蛤御門へ...。
吉之助は率兵とともに蛤御門で対峙、そして銃撃戦へ...。
激戦の果てに薩摩藩士・川路利良(泉澤祐希)が長州藩士・来島又兵衛(長州力)を討伐。 吉之助は刀を捨て降伏呼びかけへ...。
それでも、丸腰の長州軍へ幕府軍総攻撃。 再び戦闘激化へ...。
吉之助の停戦呼びかけ虚しく、太腿被弾。 薩摩軍本陣へ搬送へ...。
結果、長州軍敗走。 京の町は大火同然に...。
となれば、あの戦国乱世の発端の"応仁の乱"の二の舞???
発火点の"池田屋事件"の描かれる、2014(平成26)年10月22日水曜日より発売の『池田屋乱刃』(伊東潤/講談社)...。
互いの正義の暴発と当事者それぞれの想いあふれる、2014(平成26)年8月25日月曜日より発売の『幕末群像の墓を巡る』(合田一道/青弓社)...。
今後のためにも考えさせられそう...。
「治世」と「乱世」では、「正義」それぞれの見方に落差のあるだけに...。
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