八重の桜 あらすじ DVD
もうすでに『八重の桜 完全版 第壱集』のDVD BOXが、10月23日水曜日に発売されているのか。
今後もDVD BOXとして、第弐集と第参集が発売される以上、本編の他にも特典映像も同じくらいに存分に楽しめるから、仕事時間の合い間に鑑賞でもしようかな?
ただ、
10月27日日曜日放送の第43回の視聴率は、4月7日日曜日放送の第14回の11.7%を下回る11.5%。
この日は、テレビ朝日でのプロ野球・日本シリーズ「楽天 X 巨人」第2戦の放送で、20%超の最高視聴率の煽りを喰らってしまったこともあるだろうけど...。
視聴率に関するニュースを目にするたびに、なぜ未だに"地上波の視聴率"だけの基準のままなのか、なぜNHK-BSプレミアムでの毎週日曜日18時からの放送が含まれないのか、なぜ地上波にもBSにも録画率が含まれないのか、ついそのような素朴な疑問ばかりが渦巻いてしまう。
確かに、第43回終盤で、これまで犬猿の間柄にあった薩摩藩出身の陸軍中将・大山巌(反町隆史)と会津藩家老・山川大蔵改め山川浩(玉山鉄二)の末妹・捨松(水原希子)との結婚の決め手が、八重(綾瀬はるか)と巌との腕相撲対決の結果となってしまうことへの滑稽さはあるにしても...。
自分としては、基本的に観応えのある作品。
ここ数年のNHK大河ドラマにおいて、江戸幕末と戦国時代の交互の作品の繰り返しが、当たり前にありつつある中の"挑戦"という意味合いからかなあ、ついつい魅入ってしまう。
しかし、それでも何気に引っかかってしまうのは、ヒロインの一代記としての物語の他に、佐幕派と倒幕派それぞれの人たちの群像劇としての物語を加えていることなんだろうなあ。
八重は1932(昭和7)年6月14日19時40分に、急性胆のう炎のため享年86歳で永眠。
放送開始当初、八重の一代記として描くからには、物語の展開は極力速め速めで切り上げていくしかないものばかり、考えられなくて。
ところが、
『第壱集』に観られるように、群像劇の展開が目立ち始めたのかな。
特に、1860(万延元)年の桜田門外の変の事後処理を評価されての会津藩主・松平容保(綾野剛)の京都守護職拝命の1862(文久2)年、時の帝の孝明天皇(市川染五郎)からの絶大な信任を得ての働きぶり、孝明天皇崩御に伴う情勢の急激な変化、大政奉還、王政復古を経て....。
そして、1868(慶応4)年1月の鳥羽・伏見の戦いに端を発した戊辰戦争、明治維新に至るまでの流れは、一筋縄にはいかないもの。
その一連の克明な流れを加えたことに関する評価は、賛否あるだろうけど...。
一種の問題提議なのかなあ。
帝からの絶大な信認を得て長きにわたって忠節を尽くしてきたにも関わらず、ある日突然、朝敵の烙印を押されて、賊軍として窮地に追い込まれてしまう人たち。
これまで朝敵の烙印を押され続けた人たちが、ある日突然、官軍となり英雄視されてしまう光景。
良し悪し関係なしに、好む好まざる関係なしに、ある日突然、急転直下のごとく窮地に追い込まれてしまったら、そのありのままを率直に受け入れられるのか、ということを一人一人に直に問いかけられているかのよう。
まして、現代が混沌たる時代ならば、なおさらのことかもしれない。
話は先のDVD BOXに戻って、
『第壱集』には、本編約697分と特典映像70分が収録。
1845(弘化2)年11月3日に会津藩砲術指南・山本権八(松重豊)の三女として誕生した"チビ八重"(鈴木梨央)の初々しさとハツラツぶりでの魅了の第1回から始まって、第2回終盤での綾瀬はるか演じる八重の初登場、1853(嘉永6)年の黒船来航に端を発した国内の混沌に加えての1858(安政5)年からの安政の大獄と桜田門外の変と京都守護職拝命、そして1863(文久3)年の八月十八日の政変と1864(元治元)年の蛤御門の変(禁門の変)での働きぶりによる孝明天皇からの絶大な信任、1865(元治2)年の八重と川崎尚之助(長谷川博己)の結婚、1866(慶応2)年の薩長同盟の顛末を描いた第15回まで。
『八重の桜 完全版 第弐集』は、来年2014(平成26)年1月22日水曜日に発売予定。
本編約704分といくらかの特典映像が収録。
第16回終盤の孝明天皇崩御から始まる幕府と会津藩の権勢の弱体化と、幕末から明治維新までの一連の流れ、八重への巻き添えを嫌った別れと斗南藩のための米取引詐欺被害を経ての尚之助からの離縁状、京都の覚馬(西島秀俊)生還の喜びと覚馬の内縁妻・時栄(谷村美月)と娘・久栄の存在による悲しみの交錯、会津にとどまる覚馬の妻・うら(長谷川京子)と家族とともに京都へ行く娘・みねとの別れの1871(明治4)年を描いた第31回まで。
『八重の桜 完全版 第参集』は、来年2014(平成26)年3月19日水曜日に発売予定。
この時点での本編と特典映像それぞれの収録時間は未定。
京都での山本家の再出発を描いた第32回、すなわち京都の復興政策を皮切りとして、国内外の権勢に左右されない独立した人材の教育のための覚馬と八重の二人三脚と紆余曲折を軸とした物語の展開。
1875(明治8)年の新島襄(オダギリジョー)との出逢い、夫・尚之助との再会と死別による八重の悲しみ、同志社英学校開校、1876(明治9)年1月3日の八重と襄とのキリスト教結婚式、武士の世の中の終焉となる1877(明治10)年の西南戦争、京都府県会と自由民権運動、1882(明治15)年の八重と襄の会津行き、1883(明治16)年の巌と捨松の結婚、1884(明治17)年からの襄の大学設立資金集めの欧州旅行、1885(明治18)年の太政官制度廃止に伴う内閣制度発足と伊藤博文(加藤虎之介)の初代内閣総理大臣就任、1889(明治22)年2月11日の大日本帝国憲法発布、1890(明治23)年1月23日の襄との死別。
終盤に差し掛かって、1894(明治27)年の日清戦争勃発に伴う八重の篤志看護婦としての従軍、1896(明治29)年の八重の叙勲と会津への帰郷で過去と未来それぞれの生き方に想いを馳せ、かつ逆賊の汚名返上の道筋の見える描写で、物語が終わることに。
いわゆる一代記としてのNHK大河ドラマのような、一人の人間による生命を燃やし尽くしての物語の終焉とは違って、混沌と辛酸にさいなまれても、前を向いてしっかりと歩いてゆく生き方を、切々と伝えるかのような終わり方なんだろうなあ。
まあいずれにせよ、12月15日日曜日放送の最終回となる第50回まで、しっかりと見届けることにしようっと。
混沌とした将来を生き抜くためのメッセージを受け取る気持ちで。
2013-10-26 |
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