綾瀬はるか 万能鑑定士Q DVD Blu-ray
まさに何とも言えない不可思議な魅力。
かねてから映画の告知やドラマ番宣関連によるバラエティー番組出演で観られる"天然キャラ"で賑わせてくれる印象が、好む好まざる関係なしに先行してしまいがちなもの。
しかし、いざ映画やドラマとなれば、全くと言っていいほど、別の顔になってしまう。
そのことあって、ついつい観てしまう作品は多いもので...。
この年5月30日金曜日より公開となった、松岡圭祐の推理小説『万能鑑定士Qシリーズ』の映画化作品『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』も、その一つだった。
それは、原作はシリーズ第9巻『万能鑑定士Qの事件簿IX』、かつ単体作になるため『事件簿I』からいくつかの要素を織り込み脚色した作品。
フランス・パリのルーヴル美術館内での本格ロケが敢行されたのは、あの2006(平成18)年公開のアメリカ推理映画『ダ・ヴィンチ・コード』以来、もちろん日本映画初ということで、いろいろと魅せてくれて、嬉しかった。
ただ、観光案内として、かの地の魅力をいくらか伝えてほしかった、というのは、やはり贅沢なわがままかなあ。
それでも、推理小説を原作とした物語である以上、全体的には満足。
ダ・ヴィンチの名画『モナ・リザ』が40年ぶりに日本にやってくることが決まって...。
かの一件により、ルーヴルのアジア圏代理人兼調査員である朝比奈尚幸(村上弘明)の信頼を得ていた、「万能鑑定士Q」なる店の女主人・凜田莉子(綾瀬はるか)が臨時学芸員の採用試験に招かれることに...。
同時にそれは、驚異的な鑑定眼で、世界的名画“モナ・リザ"を守ることの真意も含まれていて...。
同じく一件以来、莉子に関心を持ち密着取材を続行中の雑誌記者・小笠原悠斗(松坂桃李)もパリへ同行。
ほどなく、莉子はルーヴル美術館で実施された採用テストに無事合格、次第に小笠原への理解も深めていく。
しかし"モナ・リザ"には不可解な謎と、その奥に潜む巨大な陰謀が蠢いていて...。
やがて予期せぬ展開へ巻き込まれてゆく...。
鑑定シーンや、ちょっとしたヒントから持ち前の雑学を駆使して真相まで駆け抜けてしまう主人公・凜田莉子の頭脳明晰頭さはなかなか痛快だった。
演じる綾瀬はるかも、顔面がまったくそうみえないながらも、知的に面白く魅せてくれる反面、莉子の学生時代はなかなか微笑ましいもので、忘れられないエピソードの一つ。
もちろん、肝心の後半のサスペンスも、誰でも楽しめる娯楽性で、最後の最後までわからないところが、本当に面白かった。
翌年2015(平成27)年1月30日金曜日、DVD/Blu-rayとして、いよいよ発売に...。
特典映像に収録されているメイキングとインタビュー、じっくりと観てみたいなあ。
もちろん、肝心要のシーンの振り返りとともに...。
折しもこの時は、10月15日水曜日放送開始の日本テレビ水曜ドラマ『きょうは会社休みます。』で魅せる、ヒロイン・青石花笑の"こじらせ女子"ぶりが、ドラマの好評とともに、女優・綾瀬はるかの新たな顔として定着すしつつある中でのこと...。
特に、花笑のモノローグと妄想の面白さは、忘れられない。
常に自分としては、どのような自分でありたいのか、どのような周囲との関わり合い方でありたいのか、模索しつつも決断して前へ進んでいるかのようで、無意識のうち勇気を与えてくれるかのよう。
性格の違いこそあれ、人は誰でもそうなのかもしれない。
まさかそれが、この度の作品への布石(?)として予感させるかのような作品が、『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』???
2014-11-08 |
nice!(0) |
コメント(0) |
トラックバック(0) |
編集
コメント 0