天使はモップを持って NHK
5月4日土曜日の23時15分より、NHK・BSプレミアムの"プレミアムよるドラマ"にて。
BSプレミアムと言えば、"プレミアムよるドラマ"と同じく"BS時代劇"。
高視聴率とまではいかないものの、質の高いドラマ作りに定評があって...。
またまた、面白いドラマが放送開始となりそうだ。
原作は、2003(平成15)年3月発売。
清掃業者として従事した経験を持つ作家・近藤史恵氏による著作『天使はモップを持って』(実業之日本社)から。
主人公は、キリコこと嶺川桐子で、「キリコが歩いたあとは1ミクロンの塵も落ちていない」という評価が専らのプロの女性清掃人。
外見上は、清掃人とは思えないくらいの赤茶色の髪と派手な出で立ちというファッションセンスであるものの、「目に入るものをキレイにしたい」という想いの強さあって、"誇りを持って働く若い女性清掃人"として、周囲へ浸透、持ち前の気さくな性格も加わって、男性からも女性からも親近感を抱いており...。
特に、ゴミ箱をはじめ掃除する場所に現れる微妙な変化から、人間関係から生じる善意や悪意そして真意を読み取り、謎を少しずつ解明してゆく姿には、颯爽とした気分にさせてくれるもの。
親近感あって頭脳明晰、素晴らしき人物による、素晴らしき物語の展開が期待できそうな気が...。
ただ、
8作の物語の収められた原作と違って、ドラマでは一話完結方式の4回放送。
しかも、安定した視聴率の確保しづらい時間帯とチャンネルでの放送。
初回の第1回「心の汚れ、お掃除します」は、原作通りの展開が期待できるからいいものの、
以後は原作と全然一致しないサブタイトルで、
11日土曜日放送の第2回「パルクルは見ていた」、
18日土曜日放送の第3回「ピンクのパンダ」、
25日土曜日放送の最終回・第4回「天使に涙」。
放送時間が30分ならば、原作通りの1作ずつの放送かもしれない。
その上で様子見をして、好評を得られたならば、2005(平成17)年2月発売の続編にあたる「清掃人探偵キリコ」シリーズ第2作『モップの精は深夜に現れる』のドラマ化まで、つなげてゆくかもしれない。
そこで、好評の鍵の肝心要となるのは、
まず、ヒロイン・キリコを演じる北乃きい。
あの「ミスマガジン2005」で、グランプリを獲得したのが、14歳の頃。
当時、ミスマガジン史上最年少で、平成生まれ初のグランプリ受賞者として、脚光を浴びて以来、可憐さとたくましさで邁進し続けて紆余曲折。
幼少時代以来、普段から大のキレイ好きであるゆえに、ハマリ役になるかもしれない。
次に、舞台となる旅行会社「極上ツーリスト」のオペレータールーム配属の新人社員・梶本大介を演じる大和田健介。
あの名優・大和田伸也の次男。
特に梶本は、徹夜で仕上げた書類の紛失に四苦八苦して、窮地に陥っているところを、キリコに救われることになるから、まさかキリコとの恋愛に発展???
振り返れば、あの2011(平成23)年3月11日金曜日の「3.11」こと東日本大震災から、しばらく流れることになったACジャパンのCM。
根が純朴で真面目な役回り。
素晴らしかったなあ。
この度の役回りも、それに近いところあるかもしれない。
いや、そこから微妙に変化または進化した役回りかなあ。
北乃きい、大和田健介、
このお二方がいかに魅せてくれるか、一番の気がかり。
続編がドラマ化されることを、祈って...。
2013-05-02 |
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