軍師官兵衛 NHK あらすじ ネタバレ 第19回
5月11日日曜日に放送。
荒木村重(田中哲司)が謀反。
それは、今までにない大規模なもの。
村重の居城・有岡城はじめ、中川清秀(近江谷太朗)の茨木城、高山右近(生田斗真)の高槻城など、摂津一国が毛利へ寝返り、さらに足利義昭(吹越満)や石山本願寺や三木城ともつながり、織田方は窮地へ...。
信長(江口洋介)の命を受けた秀吉(竹中直人)と明智光秀(春風亭小朝)は、謀反を思いとどまらせるため有岡城へ出向いたが、村重の覚悟は固い。
滅びの道ゆえ考え直すよう強く訴えた秀吉だったが、村重は振り返りもせず、そのまま行ってしまった。
同じ頃、吐血で床の間の半兵衛(谷原章介)を見舞う官兵衛(岡田准一)の元に、父・職隆(柴田恭兵)の使いで伊吹文四郎(遠藤要)の知らせ。
御着城の小寺政職(片岡鶴太郎)が村重と通じて、籠城の支度を始めたとの知らせに、半兵衛に背を押されるように官兵衛は急ぎ姫路へ、職隆から状況を聞くことに。
事は重大、織田方へ人質に差し出した松寿丸(若山耀人)の身を案じる光(中谷美紀)の気持ちを汲み入れ、官兵衛は早速皆を集めての評定へ。
長年小寺家に忠義を尽くしてきた職隆への侮辱を慮って、九郎右衛門(高橋一生)はじめ叔父・休夢(隆大介)ほか大多数が御着を攻め落とすことを強く訴えたが、官兵衛はきっぱりと首を横に振るだけ。
黒田家は政職に拾われて今日のある以上、御恩を忘れて主家に弓引くことあってはならないことと、頼りの妻・お紺(高岡早紀)を失い周囲に惑わされているだけであることを理由に、官兵衛は皆に早まってはならないことを伝えた上で、御着へ向かった。
御着城内では、すでに戦支度で慌ただしく、政職は官兵衛を味方に引き入れようと、待ち構えていた。
早速官兵衛は、裏切りの末路の恐ろしさがある以上は織田方に属するしかないこと、お紺に小寺家と嫡男・斎(相澤侑我)を守ることを誓ったこと、村重の妻・だし(桐谷美玲)からの謀反を思いとどまらせてほしいとの書状のあることを、切々と訴えた。
政職は、官兵衛を頼るようにとのお紺の遺言と、村重の翻意あれば考え直すことを理由に、村重を説き伏せるよう官兵衛に指示。
しかし、有岡城へ向かう官兵衛を見送る政職の目は、なぜか氷のように冷たく...。
有岡城では、信長自ら織田家の主だった武将を引き連れ、摂津へ押し寄せてくるとの知らせが、届いていた。
嫡男・村次や清秀は血気盛んだが、信長のすさまじい怒りの怖ろしさを知る村重の表情は、決して明るくない。
しかし、毛利が水軍を動かし大量の兵糧を本願寺へ運び入れるとの知らせに、運が向いてきたと村重は顔を輝かせて...。
官兵衛は有岡城へ出向くことの許しを秀吉から得たものの、殺気立つ有岡城を気に掛ける半兵衛からは猛反対。
互いの思いが強くぶつかり合った挙句、半兵衛が播磨者の頑固さに根負けして、ついに官兵衛は有岡城へ。
有岡城へ乗り込むなり、官兵衛は懸命に村重の翻意を促した。
さかのぼること13年前に、熱く夢を語った村重にどれだけ憧れたかを切々と訴えながら...。
しかし、村重は哀れな気持ちを抱きつつ、官兵衛に書状を差し出すだけだった。
それは、政職からの村重宛の書状で、官兵衛がそちらに行くから殺してくれとのこと。
官兵衛の受けた衝撃を見かねて、村重は織田を見限り自身への味方になることを勧めたが、官兵衛は主君を裏切らないと頑ななまま。
官兵衛は縛り上げられ、そのまま牢へ。
1578(天正6)年11月、信長は自ずから軍を率いて出陣。
配下の武将たちも各地から相次いで集結、摂津が巨大な戦場へ。
官兵衛の生涯において、最大の苦難に満ちた日々が始まった。
ふと思い出した。
2012(平成24)年10月より公開され、「全員悪人 完結。」「一番悪い奴は誰だ?」をキャッチコピーとする北野武監督の映画『アウトレイジ ビヨンド』を。
ヤクザ特有の、昔ながら義理と人情と忠義を重んじる任侠ヤクザと、国際競争力の名の下の金儲けのみの経済ヤクザとの、それぞれの違い、そして対立の激化、策謀と裏切り...。
今も昔も変わらない。
田中哲司演じるは、関東最大規模を誇る巨大暴力団の山王会幹部・舟木昌志。
実働を担うことの多い寡黙な武闘派。
一度火が点いた後の闘争心と言動には、凄まじいものあった。
前作の2010(平成22)年6月公開の「全員悪人」がキャッチコピーの映画『アウトレイジ』と続けて鑑賞するのが、一番ふさわしいかもしれない。
いずれの映画も、過激なバイオレンスシーンや拷問シーンが数多く含まれるため、映倫でR15+指定を受けたとのことだけど、実際の戦国時代のありのままも、これに近いのかもしれない?
好む好まざる関係なしに、
諸外国と本格的に向き合い始めることとなる明治維新以前までは、国全体の存亡に関わる「有事」であるからこそ、NHK大河ドラマで放送される乱世を中心とした時代劇として、語り継がれてゆくものかもしれない。
逆に、『アウトレイジ』のような映画の場合は、国全体の治安が維持された「平常時」の中での"犯罪"として、断罪されるもの。
この違いは大きい。
2014-03-31 |
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