花燃ゆ あらすじ ネタバレ 第4回
1月25日日曜日に放送。
下田沖に停泊中のペリー提督の乗るアメリカ艦隊での密航を計った咎で捕縛された寅次郎(伊勢谷友介)と弟子の金子重輔(泉澤祐希)は、江戸へ檻送されることになって...。
寅次郎の入った籠に寄ろうとして役人に抑え付けられた伊之助(大沢たかお)は、打ち明けてくれなかった寅次郎に対して、早く気付けなかった自身に対して、悔しい気持ちでいっぱいだった。
すでに密航騒ぎの知ることとなった杉家では、旅姿のまま梅太郎(原田泰造)が、叔父・文之進(奥田瑛二)の前で平伏、激しく叱責を受けるだけだった。
育み役の父・百合之助(長塚京三)は何かを達観したかのよう...。
密航は死罪に匹敵する重罪。 真夜中近くになっても、杉家では心穏やかでないままの雰囲気。
耳の不自由な弟・敏三郎(森永悠希)が寅次郎を案じて秘かに荷物をまとめて出て行こうとするところを、文(井上真央)が止めに入り、小声で押し問答。
そこで、梅太郎が仏壇を正面にして思い詰めたかのような表情で正座しているのを、文は見逃さなかった。
梅太郎が自身の脇差に手をかけるところを見た文の表情に緊張が走ったが、梅太郎の妻・亀(久保田磨希)が入り、旅疲れのねぎらいの言葉をかけてくれたことで、梅太郎の表情は和らいだ。
文と敏三郎は安心して床の間へ。
しかし、明くる日に所用で小田村家に出向いた文は、招待先の茶会を断られる旨を伝えられた寿(優香)が憤然としている姿に心を痛めてしまって...。
萩城の大広間では、藩主・毛利敬親(北大路欣也)を前に、重罪ゆえ厳罰を下さなければ示しのつかないとする椋梨藤太(内藤剛志)と、寅次郎の幼少よりの博学ぶりと行動力ゆえの将来の国の宝を失いたくないとする周布政之助(石丸幹二)が、侃々諤々の議論を繰り広げて、平行線のまま...。
寅次郎の捕縛から檻送までの間、伊之助は下田長命寺と平滑の獄の門番を務めた金太郎と懇意になり、寅次郎の風変わりぶりを耳にすることに。
調べには、浦賀奉行支配組頭・黒田嘉兵衛があたっていたものの、巧妙に言い逃れできたはずでありながら、罪をありのまま打ち明けたことに拍子抜けしまったという。
牢において檻送の際にも、学問を口で暗唱することの繰り返しに、驚かされたとか...。
伝馬町の牢獄にて、重輔と別に権限の強い牢名主の下に入れられた寅次郎は、早々より古株・平六からの力づくを洗礼を受ける羽目に。
下田から小舟を漕いでミシシッピ号に乗り込みペリー提督に会わせるよう水兵に要望したことを、寅次郎から打ち明けられても、平六は嘘として取り合わなかった。
しかし、寅次郎の「ホープ」という言葉に、平六の力が緩んだ。
寅次郎は密航の経緯のありのままを告白へ...。
ミシシッピ号に乗り込んだ寅次郎と重輔は、水兵と揉み合いになりながらも「ホープ」という片言の英語を連発しながら、ペリー提督に会いたいことを見ぶり手ぶりで訴えた。
やがて寅次郎の必死さを見かねた上官らしき人物から、日本語堪能なウィリアムスの乗るポーハタン号へ向かうことを勧められ、寅次郎と重輔は、再び小舟に乗って、荒波の中を必死で漕ぎ始めた。
四苦八苦して小舟と積荷を捨てるかのようにポーハタン号に飛び乗った寅次郎と重輔は、ミシシッピ号の時と同じく水兵たちと押し問答になりながらも、ようやくウィリアムスと対面、アメリカ留学のためにペリー提督に会いたい旨を切々と訴えたが、ウィリアムスの答えは「No」だった。
日本とアメリカに条約が締結された以上、個人的な都合で条約を破ることができないこと、条約の改訂の時まで待ってほしいことを伝えられたが、寅次郎は今でないと意味がないの一点張り。
ウィリアムスは水兵に命じて、寅次郎と重輔を強引に浜へ戻してしまった。
それでも平六は納得せず寅次郎を締め上げるだけ。
「死罪となったとしても警鐘を鳴らせることができれば本望」
逆上した平六が寅次郎を絞め殺そうとしたところを、止めに入ったのは、積み重なった畳の上に胡坐をかいている牢名主だった。
萩の杉家では、外仕事から戻って種芋を分けている百合之助が、文からの願いあって出産を控えた寿のために、"エシゴ"という赤子のゆりかごを作っており...。
1854(安政元)年8月25日、伊之助と寿に長男が誕生し、篤太郎と名付けられた。
そして9月、寅次郎に国元での蟄居の沙汰が...。
江戸に滞在の伊之助が急ぎ足で杉家に戻り、事の次第を知らせたところ、ペリー提督が幕府に寛大な処置を訴え出たことが幸いしたという。
文之進だけがアメリカからの情けに動かされることに釈然としない思いの残るものの、杉家の皆は安堵することに。
伊之助はとどまることなく、そのまま萩城へ。
藩主と重臣に掛け合い安堵できなければ、元も子もないとして...。
案の定、敬親を前に大広間では、藤太と政之助が未だに侃々諤々の議論...。
国元における蟄居の沙汰は、幕府への長州藩からの忠誠の度合いを試しているのでは、と。
長州藩独自における措置をめぐって、厳罰を求める藤太と将来の宝としての寛大な措置を求める政之助とは、平行線のまま...。
その日の夜、文は言いようのない胸騒ぎのまま、居間と廊下を何気に歩いていると、父・百合之助の姿も気配もない。
篤太郎の眠るエシゴに御守の添えられていることと、篤太郎のためとして書物の多くを譲り渡りたことを、寿から聞かされていたことあって、文は父の向かういつもの畑へ急いだところ何と切腹の支度。
寅次郎のために生きてほしいと懸命に止める文と、死をもって示しを付けると振り払おうとする百合之助が、揉み合いになる中のこと、梅太郎が急ぎ足で駆け付けて...。
梅太郎が、敬親から差し戻された父直筆の切腹願いの書状を手に、引き続き育み役を務めてほしいという敬親の想いを伝えると、三人は改めて寅次郎のために生きることを確かめ合った。
10月、萩への檻送が終わり、寅次郎は野山獄へ、重輔は向かいにある岩倉獄へ...。
母・滝(檀ふみ)は二度と自由に旅へ出れない寅次郎を不憫に思うばかり。
母の胸の内を察した文は、本は多くの人と場所を引き合わせてくれるから、旅をしているかのような心地でいられると、母を気遣った。
そして文は、寅次郎の好きそうな書物を集めようと支度へ...。
第3回同様、この第4回でも、現代における欧米化のはじまりは、いわゆる1853(嘉永6)年のマシュー・ペリー提督率いる黒船来航だったことを改めて実感させられることになって....。
あの当時から、いろいろなものが取り入れられ始めた、ということか?
意外にも、日本に最初に伝わったウィスキーは、ペリー提督率いる黒船艦隊が江戸幕府に献上したものであることは、初耳だった。
そのような逸話にちなんで、横須賀の新名物として生まれた『高級モルトウィスキー「黒船物語」 180ml 40℃ 40度』か...。
中身は、原酒が倍のモルトベース。 華やかな香りとなめらかな味わいが特徴。
星が28個(28州)だった当時の原版をもとにした星条旗[※後年の1945(昭和20)年終戦時の戦艦ミズーリ号での、調印式に掲げられた旗]とペリー艦隊の旗船サスケハナ号の船影をあしらった、趣向をこらしたパッケージのデザインを鑑賞しながらのウィスキーの嗜好となれば、気分はすでにペリー提督に...。
ウィスキーだけではない。
1872(明治5)年の「さいか屋」創業から始まって...。
横須賀海軍による船内メニューに採用のカレーの味に親しんだ海軍兵士が故郷に持ち帰り、広く食べられるようになり...。
1908(明治41)年発行の「海軍割烹術参考書」という海軍レシピに工夫と改良を加えて作り上げることを繰り広げて現在に至ったのが、
『さいか屋謹製よこすか海軍カレー・ペリー提督のクラムチャウダー詰合せ SRS-KP6 ビーフカレー<210g×2>×3・クラムチャウダー<200g×2>×3』 、
『さいか屋謹製よこすか海軍カレー・ペリー提督のクラムチャウダー詰合せ SRS-KP4 ビーフカレー<210g×2>×2・クラムチャウダー<200g×2>×2』 。
先の海軍レシピに独自のアレンジを加えた、帝国海軍へのオマージュ商品として、ペリー来航150年記念して開発されたシチューには、
『開国の味 黒船シチュー 8食入り』
『開国の味 黒船シチュー 4食入り』
じゃがいも、人参、鶏肉などを使用して、まろやかな味わいに仕上げたクリームシチューの味は絶品。
余談ながら、横須賀出身の俳優・小泉孝太郎と自民党・小泉進次郎衆議院議員の父親である小泉純一郎元総理大臣は、初の本格的外遊となった、アメリカ、イギリス、フランス歴訪の際に、かの海軍カレーをお土産にしたという。
カレーはインドの食べ物ながらも、それをパンにつけて食べる軍隊食に採用したのは、日本帝国海軍の先輩である大英帝国海軍。
その故事に基づいての持参とは、まさに時空を超えた感無量といったところ...。
ただ、
いかに開国とはいえ、あの当時においては、長きにわたって尾を引くこととなる、"治外法権あり・関税自主権なし"、といった"不平等条約"。
それゆえ、国内においては、不条理に打ち克つために欧米を排除すべしとする"尊王攘夷派"と、思いは同じでも敢えて欧米の知識と技術を取り入れて対抗すべきとする"開国派"とが、しのぎを削ることになるものの...。
やはり「いいものはいい」ということなんだろうなあ。
もちろん、1948(昭和23)年に横須賀市小川町で創業の「横須賀海軍酒保」からのもしかり...。
『よこすか海軍カレー ネイビーブルー レトルトパック40食』と...。
『よこすか海軍カレー ネイビーブルー レトルトパック20食』と...。
『よこすか海軍カレー ネイビーブルー レトルトパック10食』と...。
『よこすか海軍カレー ネイビーブルー レトルトパック6食』と...。
かの「さいか屋」からの味わい深さに匹敵しており...。
そして...。
あの当時より後年の「海の東郷」「アドミラル・トーゴー」「東洋のネルソン」と英雄視された東郷平八郎元帥海軍大将のような偉人への想いを馳せつつも、【東郷ビール 330ml×24本】も、じっくりと味わってみるもよし...。
失礼ながら、アメリカを揶揄する時に使われる「ダブルスタンダード」という言葉の始まりは、黒船来航以来???
つい、想像してしまった。
2014-12-05 |
共通テーマ:日記・雑感 |
nice!(0) |
コメント(0) |
トラックバック(0) |
編集
コメント 0