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おんな城主 直虎 あらすじ ネタバレ 第5回
「亀之丞帰る」
2月5日日曜日に放送。
あの亀之丞(藤本哉汰)が井伊谷を去ってから、10年もの歳月の流れて、時は1553(天文22)年...。
とわ(柴咲コウ)は禅僧・次郎法師として日夜修行、鶴丸(高橋一生)は元服し小野但馬守政次と改名。
井伊家当主の直盛(杉本哲太)もすでに49歳。 しかし、いまだ次の家督不在のまま...。
そこへ、またも小野政直(吹越満)が新たな動きを見せる。 嫡男・政次を、井伊家親戚のより存在感ある奥山朝利(でんでん)の娘と夫婦にし、二人の間の子を次の当主に据える心積もらしく...。
政次から聞かされた次郎は、しばし考え込むも、意外と良しとの姿勢。 井伊家と小野家の血を継いだ子の家督継承は、両家のわだかまり解消の決め手になるとして...。
ただ、政次からの、亀之丞の消息と将来への誓いに関する、核心を突いた問いかけには、もし生きていたとしても、別の暮らしがあるだろうから、忘れているかもしれないとの重々しい答え。 出家したからには、良いも悪いもなく、もはや俗世のことに口出しできる立場ではないゆえ、皆が良しと思えばそれがいい、と...。
しかし、この件をめぐっては、政直が仕組んだとされる、数年前の今川家からの下知とする亀之丞の父・直満(宇梶剛士)の貶めと誅殺、領土の半分譲り受けのいきさつあって、反対派急先鋒の直平(前田吟)はじめとする家臣たちが猛反発、評定の場は大荒れ。
相変わらず、激昂する直平と慇懃な対応の政直は平行線のまだった。
直平同様、中野直由(筧利夫)も直盛の優しさに付け込んだ政直の姿勢に激昂。
しかし、意外にも直盛は、政直の主張受け入れ。 家臣全員茫然とするのみだった。
政直は礼儀正しく深々と頭を下げ、足早に去った。
誰よりも亀之丞の行く末を案じる直平を諌めるように、直盛は亀之丞の井伊谷帰還は望めないのでは、と重々しく口を開いて...。
一同が押し黙り耳を傾ける中、過去10年間機会を伺うも、今川家の勢い未だ衰える様子もないこと。 加えて、政直の巧妙な今川家取り入りと井伊家翻弄の続くままならば、亀之丞連れ戻しの好機は望めないこと。 それだけに、政次の子となる自分の孫がいずれ家督継承なれば、さすがの政直もより井伊家の不利になるような仕打ちはないはずとのこと。
大勢は直盛の苦渋の判断を理解。 しかし、直平だけは頑なに認めず、荒々しく立ち去るだけだった。
次郎が家中における重圧にありながらの、癒やしの一つは、以前駿府の町で親しくなった瀬名(菜々緒)から、時折届く文。
特に、随分と昔の文には、今川義元(春風亭昇太)の世継・龍王丸(中川翼)についに蹴鞠で勝ち、正室となる約束を果たした喜びが綴られており...。
以来、時折日々の楽しげな様子の文面が続いて...。
ところが、龍王丸改め今川氏真(尾上松也)へ相模の北条家の姫君輿入れ決定の報せ。 功を奏しての、甲斐の武田家と駿河の今川家を交えた三国同盟締結へ...。
次郎は、幼き頃の約束を信じ縁談も断り続けてきた瀬名の不憫さを案じ、武家に生まれた女の定めというものを痛感。 それゆえに、自身の出家は幸せだったのか、と悶々とすることに...。
翌日、珍しく直平が龍潭寺に現れた。
政直倒れたとの報せを好機に、直平は政直逝去の加持祈祷を声高に主張。
しかし、次郎は強い違和感。 小野家を家老に取り立てたのは大伯父なのに、なぜここまで嫌うのか、と...。
とわは久方ぶりに井伊家の居館に行き、直盛に尋ねた。
ことの始まりは、叔母すなわち直平の自慢の娘・佐名(花總まり)への今川家からの人質要求。
決定打は、政直が自身の功名心ゆえに仕組んだ、佐名の人質名指しではないか、と。
以来、直平は政直を憎悪しているという。
次郎は早速真実を知るべく、小野家の屋敷へ向かった。
次郎の来訪を察して、病床の政直は弱々しく身を起こした。
単刀直入に今川家への佐名人質差し出しの経緯を尋ねられた政直の言い分は、意外にも違うものだった。
当時、今川家と北条家は争いの渦中。 従属を脱すべ、北条家からの今川家挟み撃ちの申し出に乗ろうとした矢先、義元に発覚し逆鱗に触れたことが、そもそもの始まりだったとのこと。
今川家の怒りを治めるためにも、美しい佐名人質差し出しならば、長い目で見て井伊家への痛手なしゆえ安泰のはず。 反面、井伊家から恨みを買ってもやむなしとの考えとのことだった。
次郎は誰にも口外できない政直の複雑な胸中を痛感。 かつて南渓(小林薫)から聞いた揺れる一本の旗をめぐる争いの例え話を持ち出して、切々と政直に伝える。 旗が揺れているか風に吹かれているだけかは、見る者の心次第であること。 物事というのは見る者の心によって変わるということを。
次郎は、うなだれつつ目頭を熱くしている政直に安堵。 一礼ほどなく、政次に玄関まで送られる。
ところが、政次が部屋に戻ると、政直が胡坐をかいてすまし顔...。
先の話は嘘だったのかと驚く政次に、政直は自身の行いゆえの醜さあって蔑まれていることを認めた。 その上で、必ず自身と同じ道をたどるであろうと忠告し、政直はまもなく永眠へ...。
1554(天文23)年、武田・北条・今川家による甲相駿三国同盟締結。
三国による怒涛の領土拡大の最中、武田信玄の南信濃攻略を好機として、直平は信濃にいる亀之丞を呼び戻すと、まくし立てる。
次郎は衝撃のあまり絶句。 それでも直盛は、構うことなく伝える。 戦火により信濃を追われたという筋書きならではの連れ戻しであること、三国同盟好調に伴う領土拡大の時だからこそ、直満の件もほとぼりが冷めているであろうことを。
次郎の胸の奥が騒然、我を忘れて耳には何も聞こえず。 亀之丞の男子として容姿としての成長ぶりが気になって、なかなか平静を取り戻せなくなって...。
胃を決して邪念を振り払うべく、読経や座禅や掃除に専心。 それでも、無意識に亀之丞が思い浮かんでしまって、そそくさと山籠もりと滝業へ...。
ようやく平静となった次郎は、寺に帰り着く。
何とそこには、すらりと背の高い見慣れない若い男、亀之丞(三浦春馬)の姿が...。
亀之丞は井戸を覗き込んでは小ささに驚き。 大きさの変化を尋ねられた次郎は、胸の高まりに気づかせまいと、井戸の変わらない反面、亀之丞が大きくなったこと、剃髪かつ法衣を纏う自身の姿に驚いただろうこと、抑えた声...。
亀之丞はたくましくなっていた。 南渓から聞いたこれまでの人生を労われ、何が何でも井伊谷に戻る決意を告白された次郎の激しい鼓動はより高まり、亀之丞からは熱い視線とともに夫婦になる決意の言葉...。
「俺は、おとわと一緒になるつもりだ!」
次郎は長い長い間待ち望んでいた亀之丞からの言葉に包まれ、幸せいっぱいに...。
次郎と亀之丞の約10年ぶり再会の喜び...。
ただ、それが大きいだけに、この度永眠となった小野政直の一連の動向が、つい気になってしまった。
あの小野道風などを輩出した皇別氏族・小野朝臣の末裔として、近江国滋賀郡小野村から流れるかのように、長きにわたる紆余曲折を経て、一族として居を構えた豊田郡小野村での歳月...。
そして、井伊氏に招かれて引佐郡小野村に移ることになって...。
悲しいかな、結果として憎まれ役となってしまったとしても、目指すは遠い将来における井伊家安泰...。
京の朝廷に真近な氏祖への強い想いに加えて、井伊家の独自性を長きにわたって維持し確立させるためにも、京の都における憶えを良くする必要ありと、考えたんだろうなあ。
かつて鎌倉幕府を開いた源頼朝や室町幕府を開いた足利尊氏が、京の朝廷より征夷大将軍に任じられたように...。
となれば、今川家寄りの姿勢は、京の朝廷より有力な武家として一目置かれるための第一段階といったところ???
その過程において手段を選ばなかったために、憎まれ役になったとしても、最悪の場合は捨石になったとしても、本望だったということならば、あの戦国乱世だけに心痛いもので...。
氏祖の祀られている現在の滋賀県大津市小野の小野神社に想いを馳せつつも...。
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2013(平成25)年2月25日月曜日発売の『人物叢書 新装版 小野道風』(山本信吉/吉川弘文館)での、氏祖からの家系と時代背景と業績と人となり...。
それぞれ目を通してみて...。
かの滋賀県大津市の『ふるさと納税』の一環である、ギフトカタログ【近江牛 選べるギフト まいどおおきに便 近江松坂屋牛】は、もちろんのこと...。
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じっくりと堪能してみたいくらいに...。
2017-01-05 |
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