暦物語 西尾維新
5月20日月曜日、講談社より発売。
あの西尾維新の青春怪奇小説の最新刊を、手にすることができるとは。
『物語』シリーズとしては、第11作目(通巻14巻目)。
知人から読み応えありと聞かされて、折しも夏、怪談の季節ともあって、第1作から一気に読んでみた。
この物語の主人公は、阿良々木暦。
高校3年生当時の1年間を振り返る形で、1話につき1ヶ月、第1話「こよみストーン」から第12話「こよみデッド」までの短編集。
これまでに語られてこなかった事件を中心に描かれていて。
春の夜に美しい吸血鬼と出逢ったことで、怪奇に曳かれ続けてしまい、逆らうことのできないまま、4月から3月までの1年間すなわち12ヶ月間を過ごしてゆく、といった流れは、まさに不可思議そのもの。
中でも、各話に登場するヒロインとイラストに惹かれたのはもちろん、一連の軽快かつ軽妙な会話は、最初に読んだ『化物語』に返ったかのようで、不思議な心地良さが残った。
ただ、あのラストの衝撃だけは、予想できなかったなあ。
なお、この『暦物語』に登場するヒロインは、
4月:羽川翼
5月:戦場ヶひたぎ
6月:八九寺真宵
7月:神原駿河
8月:千石撫子
9月:阿良々木火憐
10月:阿良々木月火
11月:忍野扇
12月:忍野忍
1月:斧乃木 余接
2月:影縫 余弦
3月:臥煙 伊豆湖
まさに不可思議な出逢いと別れを繰り返すかのような旅。
2013-05-25 |
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