恩田陸 雪月花黙示録
久々にファンタジーノベルを読みたくなって、つい書店で衝動買い。
それは、昨年2013(平成25)年12月25日水曜日に角川書店より発売の恩田陸の最新刊『雪月花黙示録』。
恩田陸の小説と言えば、あの第26回吉川英治文学新人賞と第2回本屋大賞を受賞で知られる2005(平成17)年発売の『夜のピクニック』以来かなあ。
物語の舞台設定は、大和文化を信奉する「ミヤコ民」と、物質文明に傾倒する「帝国主義者」に、二分された大正ロマン風味ある近未来の日本。
美青年剣士の紫風が生徒会長を務める"ミヤコ"に謎の飛行物体の飛来、すなわち第三の勢力「伝道者」の宣戦布告が、そもそもの発端で...。
美青年剣士かつカリスマ生徒会長としての紫風はもちろんのこと、美少女剣士やミッチも加えた3人による痛快な描写、とってつけたような生徒会長選挙、剣による立ち回り、スライム状のバケモノ、そして妙に親切なラーメン屋の双子親父などなどが山盛り。
まさに何でもありの学園エンターテインメント。
作りこまれた世界観がゲームみたいだな、と思っていたら、まさかの意外な展開が...。
物語全体に言えることは、アニメや漫画みたいでビジュアルが浮かびやすいことかなあ。
日本がモザイク状に統治されてる設定も想像力が膨らむ上に、日常生活の中になぜか将来に漠然とした不安を時折実感している主人公も、不気味な感じだった。
本当に久々のファンタジーノベルだったから、いい気分転換になったかのよう。
2014-01-13 |
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