軍師官兵衛 NHK あらすじ ネタバレ 第15回
4月13日日曜日に放送。
1578(天正6)年元日、安土城で新年の茶会。
この時代の"茶の湯"は、政(まつりごと)そのものであり、信長(江口洋介)自ら執り行う茶会に招かれることは、織田家中にて一歩抜きん出ることにほかならないと、誰もが察しており...。
特に、ひと月で播磨を平定した秀吉(竹中直人)には、すでに信長から名物茶釡を下賜、名実ともに柴田勝家(近藤芳正)と肩を並べることとなったが、滝川一益(川野太郎)はじめとする、秀吉の手柄を快く思わぬ武将も少なからずいて...。
察しの早い秀吉は、兵力の不足を理由に、毛利との決戦に信長自身の出陣を願い出た。
肝心要を信長に委ねることで、決選での勝利後の自身への風当たりを弱めたい一心からで...。
信長は終始機嫌がよく、茶会の後、毛利を征伐したら、秀吉に播磨を与えると口にするまでに。
長浜城に戻って、おね(黒木瞳)と笑い合う一方で、秀吉は信長の褒美を辞して、播磨の領主たちが織田に味方すれば本領を安堵とする決意。
気位の高く、頑固者の播磨を束ねるには、容易にはいかない模様で。
翌日、秀吉とおねの立ち会いの下、松寿丸(若山耀人)の"具足始めの儀"。
武家の男子は、この日初めて鎧兜を身に付けるという、黒田家にとって待ちに待った日で...。
官兵衛(岡田准一)らが感慨深い思いの中、左京進(金子ノブアキ)が姫路城を訪ねてきた。
力(酒井若菜)の娘たちを櫛橋家に引き取るとのことで、先の戦でのことはすべて官兵衛の仕組んだことと憎悪。 絶対に許さぬと吐き捨てて帰ってしまうありさまで...。
職隆(柴田恭兵)に事の次第を話したところ、左京進の志方城には見知らぬ者の出入りが増えているとのこと。
毛利への寝返りの懸念の中、播磨の主だった者が御着城に集められ、毛利攻めの評定。
幸いにも政職(片岡鶴太郎)は、左京進の官兵衛への讒言を、本気で取り合わなかった。
すでに政職の正室・お紺(高岡早紀)が、働きかけていたらしく...。
現に、兄に関する相談を兼ねて、病床のお紺へ見舞いに行った光(中谷美紀)の話では、嫡男・斎の人質差し出しをめぐる一件で、官兵衛と光に恩義がある以上、仇で返すような真似は断じてさせない、と約束してくれたという。
上月城陥落後、信長は荒木村重(田中哲司)に、石山本願寺との和睦を進めてもいいと言い出す。
ただし、石山本願寺の地を明け渡すという条件付き。
京と堺を結ぶ交通の要衝に位置するゆえ、手中にすれば、堺を超越する大きな町への成長を見通してのことだった。
自方に降った門徒を仲立ちに話を進める村重だったが、十一世法主・顕如(眞島秀和)の返事は否。
かつて伊勢・長島で和議を結んだ後で、退去しようとする門徒を皆殺しにした経緯から、本願寺を渡せば同様の結果となるのが、皆の考えという。
自身から申し出た石山本願寺との和議の失敗で恐怖におののく村重だったが、信長は咎めない代わりに、播磨へ行き毛利攻めに加われとの命。
安堵したのも束の間、他の武将たちの前で辱めを受ける形となった、村重の心は晴れなかった。
同年2月、秀吉は播磨へ戻り、加古川城にて評定。
播磨中の領主たちが集まったが、播磨中最大かつ重要な存在の三木城当主・別所長治(入江甚儀)が姿を見せない。
代わりに長治の名代として賀相(ベンガル)が現れることに。
ところが、毛利攻めの陣立ての話し合い早々、賀相が意味不明なことを延々と口にし始めた。
秀吉は、大将・織田信長の名代であることを理由に、指示に従うよう促したものの、賀相と左京進はすでに口裏を合わせており、毛利を倒した暁には播磨中を秀吉の領地にする目論見と声高に扇動。
やがて、左京進と賀相が出て行ったのを皮切りに、領主たちは相次いで出て行くこととなって、残ったのは半数足らず。
秀吉と官兵衛と半兵衛(谷原章介)は茫然としたまま。
結局のところ、賀相は考えを改めたと口にしながら、織田に属する気は毛頭なく、官兵衛たちの前で変心を装っていただけだった。
毛利への寝返り続出で、播磨を分断する戦を避けたい一心から、官兵衛は志方城へ決死の説得へ。
案の定、主殿に入ると、左京進の隣りには安国寺恵瓊(山路和弘)が...。
官兵衛は、恵瓊による調略と毛利に属することでの櫛橋家の滅亡を理由に、左京進の翻意の促しと同時に自身の首の差し出しを訴えた。
しかし、官兵衛憎しで目の曇る左京進は、次の戦で容赦なく命をもらうと吐き捨てて、そのまま出て行ってしまった。
ふと気になった。
左京進の罪は、現代そして近未来に置き換えるならば、官兵衛の優秀さに嫉妬し全否定してきた「否定の罪」と同じ?
というのも、あの濱田岳のテレビドラマ初主演作品となる、2011(平成23)年7月から9月まで放送の日本テレビ・月曜バリューナイト『ピースボート -Piece Vote-』を、つい思い出してしまって。
タイトルは直訳すると「投票(Vote)のカケラ(Piece)」という意味。
有名SNSを開発した稀代の天才クリエイター・脇谷優(藤原竜也)の謎の死に伴う葬儀の日に、兄の影に隠れて"ワキヤク人生"を送る平凡な弟・脇谷秀(濱田岳)が、謎の男から突然「兄を殺したのは君だ」と告げられ、無理矢理睡眠薬を飲まされた上に謎の数字タトゥーを刻まれ、貨物船に拉致監禁されることが、物語の始まり。
そして、同じような境遇で貨物船に拉致監禁された他の7人の男女とともに、「天の声」に従ってサバイバルゲームを繰り広げ、船からの脱出に挑むことに。
「天の声」曰く、彼らは全員「現代の七つの大罪」を負っているとのことで...。
しかも、乗船者すべて、優の謎の死に関係が...。
「天の声」の主は、乗船者を集めた張本人で、ゲームマスターとして7人に理不尽な命令を下すこととなる、雄山雄一(陣内孝則)。
このドラマでの金子ノブアキ演じるは、高校教師・藤堂司。
大学院の受験で自分の一つ前の席に座っており、その後同じゼミに入っていた脇谷優の優秀さに嫉妬し彼の全てを否定してきた「否定の罪」に問われることになって...。
『軍師官兵衛』とは時代背景が全然違うものの、心理面における駆け引きは、戦国時代とは変わらない。
2014-02-19 |
共通テーマ:日記・雑感 |
nice!(0) |
コメント(0) |
トラックバック(0) |
編集
コメント 0