西原理恵子 作品 スナックさいばら
「辛い時こそ笑い飛ばそう!」という謳い文句に釣られて、「スナックさいばら」のママに扮した"サイバラ"の語り口による文体による"アンチ正論"を前面に出した実践版人生指南書『スナックさいばら おんなのけものみち』シリーズ、を初めて購入したのが、昨年2013(平成25)年8月...。
2013(平成25)年1月29日火曜日発売の第1弾『七転び八転び篇』、
同年5月1日水曜日発売の第2弾『バックレ人生大炎上篇』、
同年7月31日水曜日発売の第3弾『ガチ激闘篇』。
2014(平成26)年3月27日水曜日発売の第4弾『男とかいらなくね?篇』。
同年7月1日火曜日発売の第5弾『生きてりゃいいじゃん、笑っとけ篇』。
以上5冊読み終えて、「凄まじすぎる」といった実感しか湧かず、共感はあっても茫然自失したかのような状態だけで...。
ましてや、入退院を繰り返す程のアルコール依存症で死亡した実父、姑問題などに悩まされた母、無類のギャンブル好きでさまざまな商売に手をつけて成功と失敗を繰り返す義父の借金苦による自死、ともなれば、なおさらのこと。
当分の間、こなさなければならない仕事もあって、かのシリーズの単行本からは離れてしまったけど、今年2014(平成26)年に入って半年が過ぎて、どうにかひと段落。
改めて読んでみることにした。
まず、3月27日水曜日発売の第4弾『男とかいらなくね?篇』。
題名からして、なかなか過激な、相変わらずと思ってしまいそうだけど、目を通してゆくうちに少しずつ納得してゆくのも、相変わらず。
自分の長所は頭で考えず、働いて人に見つけてもらう。
働いてさえいれば、起死回生のチャンスはやってくる。
自分が稼ぐ力を持つことは何よりのセイフティネット。
全体を通して、交際中の男性や結婚してからの夫に不満を抱いてしまう女性へのエールかなあ。
女性にすれば、ツボにはまればほっこりとした気分になれそうな一冊と言ってもいい。
「『泣き寝入り』と『撤退』は違います」の件、決して忘れない。
そして、最新作である同年7月1日火曜日発売の第5弾『生きてりゃいいじゃん、笑っとけ篇』。
いわゆるシリーズ集大成か...。
死生観・人間観のすべてをかけて、多くの女性たちへ贈る幸せのエールが中心。
西原理恵子自身のかねてからの天敵や年下男にハマる理由の件の面白さはもちろんのこと、結婚の魅力や、家族の看取り方、そして"終活のススメ"について。
シリーズ全体を読み終えて感無量(?)、といった不可思議な心地だった。
折りをみて、繰り返し読んでみようかな。
いかにして、どん底から這い上がったのか? を、決して忘れないためにも...。
2014-07-14 |
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