花燃ゆ あらすじ ネタバレ 第22回
5月31日日曜日に放送。
攘夷決行の期日である1863(文久3)年5月10日、長州藩は馬関海峡を通過するアメリカとフランスの蒸気船に砲撃を開始した。
無通告による砲撃とあって、アメリカとフランスの蒸気船は翻弄されながらも引き上げるしかなかった。
布陣する光明寺党の面々は大いに沸き立ち、お礼に挨拶に来た百姓たちとともに、久坂玄瑞(東出昌大)をねぎらい、その夜は祝宴に。
晴れ晴れとした皆の姿を目の当たりにした文(井上真央)は、微笑ましく感じて、ほろ酔いで眠りに入った玄瑞を優しく気遣った。
しかし、団子岩の庵で隠居する高杉晋作(高良健吾)だけは、必ず報復に来ると冷静に分析。
それから半月後の6月、晋作の予感のあたるかのように、アメリカとフランスの軍艦が馬関海峡内に停泊中の長州軍艦と砲台を報復攻撃。 長州海軍は壊滅的打撃を被ってしまった。
負傷兵の相次いで担ぎ込まれる光明寺は、戦場と化し、緊迫した雰囲気に。
文も力になりたいと手を貸すも、フランス海軍上陸の知らせによる危険の強まりを察した吉田稔麿(瀬戸康史)から、萩へ戻るよう言い渡される。
玄瑞は御茶屋での御前会議へ。 砲台の修復と兵の増強を願い出るも、敗戦の責めを一身に負わされてしまった。
重苦しい雰囲気を破るかのように、周布政之助(石丸幹二)に伴われた晋作が参上。 戦は武士がするものという体面が、無残な結果を招いたと重臣たちに諫言。 そして、身分関係なしに兵を募り、正攻法のみの戦とともに、奇襲をしかける戦が起死回生の鍵と進言、奇兵隊の創設を提案する。
萩へ戻る途上の文(井上真央)は、団子岩の庵を訪ねる。
すでに晋作の妻・雅(黒島結菜)が下女とともに家財道具をまとめて引き払うところだった。
雅は10年の暇のはずが、わずか3ヶ月で終わって、夫とゆったりと過ごせなかったことに不満顔。 さらに、戦で身内を失った家族たちからの砲台軍艦・玄瑞への不満の声を相次いで耳にすることになった文は、心を痛めるだけだった
萩に近づいた文は、すみ(宮﨑香蓮)ふさ(小島藤子)と再会。 多くの人たちが山側へ避難を始めていることを聞かされて、不安のまま杉家へ戻ることに。
出迎えたのは、野良作業を終えたかのように埃にまみれた百合之助(長塚京三)と梅太郎(原田泰造)と敏三郎(森永悠希)。 戦で男手が減ってしまい菊ヶ浜での台場づくりに駆り出されていたとのこと。
さらに、思うように事が進まないことを聞かされた文は、女たちだけでも台場づくりをすることを提案。 寿(優香)は女らしさのない振る舞いに呆れるが、責めを負う玄瑞を支えたい一心の文は、強かった。
文の台場づくりは、人伝に少しずつ知れることとなって、女たちが少しずつ菊ヶ浜に集まるようになって、雅が加勢してからは、周囲は驚きとともに作業にますます勢いをつけてゆく。
ただ、稔麿・ふさ兄妹の母・イク(芳本美代子)だけは浮かない顔。 自身のみすぼらしさを恥じていると察した寿は文を連れて椋梨家へ出向くことに。
寿と文は、藤太(内藤剛志)の妻・美鶴(若村麻由美)に挨拶を済ませて事情を打ち明けると、いくらか艶やかな着物の差し出しを願い出た。
快く差し出した美鶴だったが、戦を扇動したとみなす夫を持つ文には冷ややかなままだった。
台場づくりでは、文の心の重いままにつられてか先行きへの不安の強まりあって、精を出す女たちの疲労は目立ち始めてゆく。
それでも、美鶴が大奥取締りの園山をはじめとする奥方たちを連れてくることとなってからは、勢いを盛り返すことになって、菊ヶ浜は女台場という花園に。
下関の廻船問屋の主・白石正一郎(山本譲二)から屋敷に招かれた晋作は、奇兵隊総督としての強い志に感銘したと聞かされて感動。 ほどなくして、奇兵隊屯所として与えられることとなった屋敷にて、招かれた隊士たちとともに祝宴となった。
晋作は皆に語った。 隊長一人を失って全体が自滅するのでなく、失ったとしても出自関係なしに一人一人が隊長の気概を持って事に当たれるのが肝心要であること。それができれば、誰もが強くなれること。 これからは隊士一人一人の時代の到来であることを。
皆は大感激して大盛況となった。
しかし、玄瑞だけはただ一人、部屋にこもって京の三条実美宛ての書状をしたためていた。
日は流れて、砲台の修復を終える矢先のこと、玄瑞は改めて公家に攘夷を定着させることを訴えるために、単身京へ乗り込む決意を固めた。
稔麿は、京都守護職はじめ新選組などの公武合体派につらなる一派の監視の厳しさへの警戒から、思い留めるよう玄瑞を説得。
晋作も、異国に打ち負かされた今だからこそ、守りを固めることが先決であることを理由に、猛反対。
しかし、異国からの砲撃に打ち負かされた屈辱を引きずる玄瑞は、捨石になってでも実現させると制止を振り切って、単身出立していった。
亡き寅次郎による孟子の教え『草莽崛起』への想いは、どの塾生も同じであったが、玄瑞の急進的な行動は誰もが気がかりだった。 寅次郎の性分に近いだけに。
「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し」
後年このように神話化された奇兵隊総督・高杉晋作の第一歩を垣間見ることになるのか。
まず、2007(平成19)年1月27日土曜日発売の『幕末維新の個性 7 高杉晋作と奇兵隊』(青山忠正/吉川弘文館)で、本人の等身大の実像を振り返ってみることにしようか。
物足りないならば、【幕末掛け軸セット 高杉晋作】や【模造刀 維新の志士 倒幕派の中心人物 「高杉晋作」拵え】や【幕末攘夷志士Tシャツ 高杉晋作】で、鎧を固めるかのように、本人になりきってみるのも面白いや。
山陰日本海産の【鯵の開き一夜干し (中骨取り)】を肴として、山口県自慢の郷土料理全般に合わせることのできる真の地酒【純米酒 奇兵隊 720ml】と味わってみるもよし。
「おもしろき こともなき世を おもしろく」突き進む晋作の姿、ますます楽しみになってきた。
2015-04-19 |
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