新井浩文 真田丸 猛将 加藤清正
この時好評真っ只中のNHK大河ドラマ『真田丸』は、4月10日日曜日放送の第14回より、主人公・真田信繁(堺雅人)の上洛に伴い、舞台は大坂へ...。
いよいよ俳優・新井浩文の飛躍と大成の時代になるのかも...。
そう、第14回からの登場で、演じるは豊臣秀吉(小日向文世)の子飼いの家臣・加藤清正...。
1562(永禄5)年6月24日、父は刀鍛冶・加藤清忠、母は鍛冶屋清兵衛の娘・伊都子の子として、尾張国愛知郡中村(現在・名古屋市中村区)に生まれ、幼名は夜叉丸そして虎之助。
幼少時の父の死去に伴い、母とともに津島に移って久しく、母が(羽柴)秀吉の生母である大政所の従姉妹(あるいは遠縁の親戚)であったことから、1573(天正元)年、近江長浜城主となった当時の秀吉に小姓として仕え、1576(天正4)年に170石を付与。 以来、秀吉の親戚としての将来への期待に応え、生涯忠義を尽くし続けることに。
やがて、近江の守護大名・佐々木氏の一族で近江の名門の山崎片家の娘を娶り正室とし、1580(天正8)年9月19日に秀吉から播磨国神東郡内に120石を与える知行宛行状(天理図書館所蔵『加藤文書』)が記録上の最初の登場。
1582(天正10)年4月14日、中国経略中の秀吉の冠山城攻めで、城に一番乗りを果たして奮闘、竹井将監という豪の者を討ち取り。
そして、6月2日の"本能寺の変"。 秀吉に従って"山崎の戦い"に参戦。 翌年の"賤ヶ岳の戦い"では敵将・山路正国を討ち取るという武功。 秀吉より「賤ヶ岳の七本槍」の一人として3,000石の所領を付与。
1585(天正13)年7月、秀吉の関白就任と同時に従五位下・主計頭に叙任。
1586(天正14)年からは秀吉の九州平定に従い、肥後国領主となった佐々成政が失政により改易されると、これに替わって肥後北半国19万5,000付与、熊本城を居城に。
ただ、"賤ヶ岳の戦い"以降、"小牧・長久手の戦い"・四国征伐・九州平定においては、ほとんどが後備として秀吉の周囲を守るか後方支援。
肥後における治績は良好で、田麦を特産品化し南蛮貿易の決済に当てるなど、世に知られた治水以外に商業政策でも優れた手腕を発揮。
ただし、その一方で、1589(天正17)年、小西行長領の天草で一揆発生の際、行長の説得を無視して出兵を強行、これを瞬く間に鎮圧。
そして、1592(文禄元)年からの"文禄の役"、1597(慶長2)年からの"慶長の役"での、それぞれの"朝鮮出兵"では、朝鮮の民衆から"鬼(幽霊)上官"と恐れられた上に、虎退治をしたという俗説まで残すほどの果敢な奮闘ぶり。
これまで過程において、文治派の筆頭である石田三成(山本耕史)そして行長との間に、戦と兵站をめぐっての軋轢が生じて、1598(慶長3)年の秀吉死去に伴い、五大老の徳川家康(内野聖陽)に接近し、家康の養女を継室として娶った。
1599(慶長4)年3月28日に前田利家死去、福島正則や浅野幸長ら七将の一人として石田三成暗殺未遂事件を起こし、これに失敗するとさらに家康への接近を強めた。
1600(慶長5)年9月の"関ヶ原の戦い"では、家康が総大将の東軍に参戦。 前年8月後半より家康の書状を携えた家臣帰国より黒田長政とともに出陣、行長の宇土城、立花宗茂の柳川城などを開城・調略し、九州の西軍勢力を次々と撃破。
戦後の論功行賞では、小西旧領の肥後南半を与えられ52万石の大名となり、初代・肥後熊本藩主に。
1605(慶長10)年、従五位上・侍従兼肥後守に叙任。
文武に渡って非常に有能な人物だったとの言い伝え、後世の語り草に...。
新井浩文か...。
1979(昭和54)年1月18日生まれの、青森県弘前市出身。
在日朝鮮人三世だったものの、後年の2005(平成17)年に韓国の国籍に変更。
小学4年生の時から卓球を始め、青森県立弘前実業高等学校時代は全国大会出場。
卒業後の進路として日本映画学校への進学を希望していたが、遅刻が多かったので推薦できないと教師に言われたため断念し、高校を中退。
漠然と「有名になりたい」という思いで、19歳のときに上京。 上町の屋台で荒戸源次郎と知り合い、大楠道代の付き人に...。
そして2001(平成13)年、映画『GO』で俳優デビュー。
以後、数多くの映画やテレビでの脇役を中心に出演。 強面で目が鋭い風貌から犯罪者や不良役を多く演じて久しく、近年は刑事役から教師役まで幅広く演じるまでに...。
この度のNHK大河ドラマ初出演での加藤清正...。
自身の素顔として俳優としての、それぞれの成り立ちと成長ぶりに関しては、加藤清正と重なってゆくかのような予感が...。
3段階を経ていることになるのかなあ。
まず、初めての高崎映画祭最優秀新人男優賞受賞の2002(平成14)年6月下旬公開の映画『青い春』では、荒廃した男子校・朝日高校の情緒障害の高校生・青木を演じて、クールな主人公・九條(松田龍平)と親友として慕う親友・青木(新井弘文)との確執に翻弄される役どころ...。
次に、2012(平成24)年1月1日日曜日から全4回放送のNHK BSプレミアム『開拓者たち』では、口減らしのために満州に嫁に送られた主人公の女性・阿部ハツ(満島ひかり)の夫で、口数が少なくぶっきらぼうな満州開拓移民男性・浅野速男を好演して...。
そして、大ヒットドラマとなった2015(平成27)年10月18日日曜日から放送のTBS日曜劇場『下町ロケット』で、主人公の佃製作所社長・佃航平(阿部寛)と相対する帝国重工・宇宙航空部宇宙開発グループ主任・富山敬司としての熱演が...。
余談ながら、Twitterやインタビューなどでの一人称は「うち」。
強面なイメージであるがトークは自然体、かつ非常にファンサービスを大切にしており、SNS上でファンと気さくに交流し、ファンが地方での舞台挨拶を希望すると自ら映画会社に伝えたり、DVD購入者に新井自身が焼肉をおごる企画をするなどのエピソードが...。
いずれにせよ、『真田丸』の主人公・真田信繁との関わり合いと対比の見応えは、もちろんのこと...。
新井浩文自身、さらなる飛躍を遂げる予感の高まりで、ますます楽しみに...。
2016-03-15 |
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