おんな城主 直虎 あらすじ ネタバレ 第29回
「女たちの挽歌」
7月23日日曜日に放送。
直虎(柴咲コウ)から、戦に及ばぬよう、徳川家が上杉家と手を結ぶことを勧める、家康(阿部サダヲ)宛の書状を送ってほどなく...。
返書を託された傑山(市原隼人)曰く、すぐに答えは出せなないものの考えてみるとのこと。
どことなく確信に満ちて明るい傑山の表情から、直虎(柴咲コウ)は希望を抱くが、いまだ三河からの報せなし。
そこへ、駿府から戻った政次(高橋一生)から、寿桂尼(浅丘ルリ子)永眠の報せ。 直虎は茫然自失。
時は、1568(永禄11)年3月14日。 女大名と讃えられる反面、混乱する今川家を残して逝く無念の伝わるだけあって、直虎は寿桂尼の波乱に満ちた生涯を振り返りつつ読経、安らかな永眠を祈祷。
数日後、徳川家出入りの山伏・松下常慶(和田正人)が、龍潭寺を到着。
常慶曰く、先の直虎からの書状に伴い、家康は提案受諾。 上杉家への密書の送付ほどなく、武田家からも提案の密書の到着が...。
それは、徳川家と武田家での今川家征伐後、大井川から西側を徳川家、東側を武田家の割譲件。 家中の意見は二分。 しばしの押し問答の続いた挙句、結局家康の意向には添わず、武田家に従属。 おそらく年中に、徳川家の遠江攻勢の見込みとのこと。
常慶としては、井伊家の今川家従属による参戦の見込みだったが、直虎としては、ただ戦自体を避けたかっただけの方便と告白。
しかし、徳川家従属による参戦の見込みの問いかけに、直虎は答えられないまま...。
それでも、引き返せない気負いあって、徳川家従属の旨の告白の直虎に、何と常慶からの驚愕の提案。
それは、人質として虎松(寺田心)の母・しの(貫地谷しほり)差し出し。 直虎の書状から、井伊家は今川家から離脱できない見込みの懸念あってのことだった。
直虎は、三河への人質差し出し自体、今川家の不審増幅を懸念。
慮った常慶は、折しも自身の実家の松下家の兄・松下源太郎清景(古舘寛治)の後添え探しあって、輿入れを装えば、決して怪しまれないはずと、切実な訴え。
それでも直虎は、父なき虎松には、唯一の親の母まで略奪との憤り。
常慶は、少々の再考の要望と近日中の訪れを、直虎に言い残し。 そのまま出立した。
入れ違いで、政次の訪れ。
直虎は先の件を告白。 少々の急ぎ過ぎを互いに告白の上困惑。
政次は、自身の口から言いづらい直虎を慮り、しのの元に出向いて、今川家からの下知としての伝達を告白。
しかし、直虎は自ら伝える心積もり。 せめて愚痴くらいは受け止めてやらねば、直親(三浦春馬)があの世で怒っているだろうと、政次を制した上で出立。
直虎はしのにすべてを伝達。
しのは、当初こそ冷静な面持ちで受け止めるも、大きなため息とともに、直虎の余計な行いゆえ、人質になるという話になってしまったとのこぼし。 直虎はただただ頭を下げるしかできない。
しのは、釈然としないものの、虎松にはどう伝えればいいかと不安いっぱい。 それでも、恐る恐る改めて尋ねる直虎を慮って、こうなったから仕方ないと返した。
直虎は、申し訳なさの胸の痛みの反面、安堵した気持ちに...。
数日後...。
虎松が直虎の元へ駆け込むなり願い出。 母の本音は行きたくないとのこと。 すぐに取り消してほしい、と。
直虎には、しのの本心の解からないまま。 それでも、虎松に事情を説明。 井伊家は懇意にしたい相手から、母の輿入れならば信じてやるとの申し出のあったことを。
虎松は人質ではないのかとの悲しみ。 しかし、直虎は武家の婚姻というのはすべてそういうものと、強く諭す。
それでも虎松は釈然としない。 咄嗟に脳裏に代わりとなりそうな女子を交錯。 出家の身の祐椿尼(財前直見)や、若過ぎる高瀬(髙橋ひかる)などを、それぞれ思い浮かべては否定。 そして、直虎に代わりの持ちかけへ...。
直虎は困惑。 しかし、万一の主の不在の場合、誰が務めるのかと、虎松を諭す。 やはりそれでも、可哀想で仕方ない。
直虎はしのの本心を聞くべく訪問。
しのは少々大袈裟だったと反省の上、冷静に伝達。 虎松はいずれ主となる身の上、親しい人を人質に出さなければならない運命を考えさせる良い機会ゆえ、わざと行きたくないと言ったとのこと。
虎松にしかと納得させ、約束通り嫁ぐと、しのは改めて伝達。 自身の嫁入りで、井伊家のため上手く利用してほしい、いつかその話を虎松にしてほしい、と。
直虎は、しのの井伊家の嫁としての立派な覚悟に感動。 目頭を熱くしつつ、不器用な作り笑いで返した。
しのと虎松との二人きりの夜...。
しのは、うつむき口をつぐむ虎松に、先の一生懸命考えてくれた行いを讃えつつ、ゆっくりと語りかけ。 虎松と同じ気持ちで、やはり行きたくなかったものの、行っても良いか、と。
虎松は顔を上げて驚愕。
しのは続ける。 父の望みだから、以前ある家と懇意になろうと父が誅殺されたから、母の嫁ぐ家は父上の懇意になろうとする家だから、と。
虎松は自分のことが一番好きで一番大事なはずだと、母に絶叫。
しのは愛しい我が子を抱きしめつつ諭す。もちろん、我が宝だからこそ、大切にしたい、と。
虎松は、話し続ける母の腕の中で、静かに聞き入る。 強い味方をつくってあげたいこと、嫁ぐことで井伊家に強い味方が増えること、子ができれば兄弟が増えることを...。
話し続けるしのも切実。 このままここで、虎松と暮らしていきたいと口にし、一瞬心が大きく動揺。 それでも、できない代わりに笑顔で送り出してくれないかと哀願。
虎松は母にきつくしがみついて嗚咽。 行く日まで毎晩一緒に寝てほしい、と。
しのも、もちろんと応じながら嗚咽、虎松を強く抱きしめる。
常慶は再び龍潭寺を訪問。
直虎はしのを松下家輿入れの旨の伝達の上で、一つだけの望みとして主張。 徳川方攻勢の折、逆らわず開城の反面、先兵は出さず、戦に加わらないことを。
常慶は、徳川方の加勢なしでは、新たな安住の地の入手の難しさを懸念。
それでも、直虎は主張。 今以上の安住は望まないこと。 井伊谷の民百姓、一人たりとも命を落とさせないこと。 以上が、井伊家の目指すところとして....。
常慶はこの井伊家の戦術に驚愕。 直虎は力強く頷いて見据えた。
夏の到来...。
力強い蝉の鳴き声に一層暑さの増す、よく晴れ渡る日。 しの松下家輿入れの日...。
直虎は母なき虎松を井伊家屋敷に迎え入れ...。
直虎は優しく虎松に語りかけ。 本日より義母となるが、母などとは思わなくて良い。 しのの代わりはできないし、父と思ってほしい、と。
井伊家跡取りは、寂しさを振り払うがごとく、健気に、しかし力強く返事し受けとめる。
同時に、駿府での寿桂尼の遺した言葉の記された帳面の下、井伊谷への策謀の進行、まだ誰も知しらないまま...。
しのの嫁ぎ先である、常慶の兄・松下源太郎清景の今後、何気に気になってしまった。
戦国時代から安土桃山時代にかけての徳川家家臣で、遠い将来、井伊家家老として、虎松のちの井伊直政に仕えるだけに...。
特に、のちの1590(天正18)年の豊臣秀吉の小田原征伐の際、北条氏政の弟・氏邦の居城・箕輪城が、前田利家・上杉景勝連合軍の攻撃により開城。
秀吉による征伐終焉と全国統一に伴い、徳川家康が関東に入封、箕輪城と12万石が直政に付与。
1597(慶長2)年までの生涯か...。
それだけに、直政が箕輪城を近代城郭に改築し、1598(慶長3)年の高崎城移封までの約80余年の歩み。何気に気になってしまった。
箕輪城がお膝元の現在の群馬県高崎市箕郷町富岡の「上州屋梅店」からは...。
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そして、梅郷小粒・小梅小粒織姫・南高・ドライ梅の【群馬県産お試しセット 100gX4】...。
かつての上州における戦後乱世の兵たちの駆けずり回る姿に想いを馳せながら、じっくりと味わってみるか...。
現代に受け継がれてゆく息吹とともに...。
2017-06-15 |
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