西郷どん あらすじ ネタバレ 第30回
「怪人 岩倉具視」
8月12日日曜日に放送。
再度入京の吉之助(鈴木亮平)は、参勤交代取り止め願い奏上のため、近衛家訪問。
が、近衛忠煕(国広富之)の息子・忠房(大窪人衛)は、浮かぬ顔...。
理由として、今や孝明天皇(中村児太郎)は慶喜(松田翔太)に依存気味。 ほかの者の言葉には耳を貸さぬとのこと。
そこへ、使者からの文を手に取るや、「所払いされたヤモリや」と苦々しき忠房は放り投げ...。
文を手にした吉之助は、"岩倉具視(笑福亭鶴瓶)"の名に驚愕。 即刻一蔵(瑛太)へ対面を依頼。
吉之助としては、文の「天子様も民も身分の違いのない世にしなければならない」の件に感銘。
逆に一蔵は、最後の金の無心の件に、怪訝の表情...。
吉之助は釈然とせず。 約3年前、天皇の妹・和宮と将軍・徳川家茂(勧修寺保都)との縁談取りまとめで、亡き斉彬(渡辺謙)の遺志であった公武合体推進者の一人としての岩倉具視だけに...。
が、尊王攘夷派公家台頭の煽りで、具視は朝廷を幕府に売った大罪人扱い。 貧困の蟄居の日々へ...。
夜な夜な徘徊の金づるの獲物を探す"ヤモリ"という渾名の具視に、吉之助は興味津々...。
一蔵に伴われ老朽化の門の奥の母屋で、吉之助と具視の対面。 貧しくもこのままでは終わらないとの意気込みの具視に吉之助は感銘...。
聞き飽きたと一刀両断の一蔵を諭すがごとく、具視のつぶやき。 刀を差した侍の威張り散らす時代は、もう終わる、と。
吉之助は、かの斉彬の言葉そのままと感激。 倒幕のための助力を具視への哀願と金子の包みとともに...。
苦々しき一蔵をよそに、吉之助と具視が上機嫌のまま食後の夕暮れ時、離れでの賭場へ...。
勢いのまま丁半で大負けの吉之助は、独り勝ちの頬かむりの男がかの長州藩士・桂小五郎(玉山鉄二)と察して声かけ。 が、頑なに背を向けたまま...。
この時の小五郎はかの"禁門の変"勃発の大悪党扱い。 幕府の御尋ね者かつ長州帰還の許されぬ身の上に...。
"薩賊"とは死んでも手を組めぬとの小五郎に、一蔵は逆上。 あわや斬り合い寸前で、具視が制止。
小五郎は刀を収め撤退。 吉之助は博打の借金のかたに、具視の家での下働きへ...。
庭掃除と鼠退治に忙殺の吉之助は、何気に納屋の戸を開けるや、山積のがらくたから一つ黒光りの長持ちを発見...。
蓋を開ければ、烏帽子と雅な狩衣がきれいに収納。 横には公家はじめ薩摩や長州や土佐宛てなど多くの書状が...。
咄嗟に吉之助が、一通を手にして読み始め、次々と読み耽るうちに夕暮れ時へ...。
嗜める具視に、吉之助は驚愕かつ深き考えを眠らせるはもったいないとの主張。 異国肉迫の今、日の本を一つとして国難にあたるべし、幕府が朝廷を悪用することあれば倒幕やむなし、その時は薩摩と手を結ぶ、と。
具視はただの夢物語との嘆き。 吉之助から必死の説得虚しく、追い返されてしまった。
数日後、吉之助は信吾(錦戸亮)と新八(堀井新太)と半次郎(大野拓朗)など大勢の若い藩士を伴い、具視の母家へ...。
茫然の具視の傍に息子出現。 天皇からの勅書ゆえ兄弟ともに復帰の旨の伝達と具視への御言葉が...。
具視は感涙とともに御所の方向へ平伏。 眼光輝かせ必ず都へ戻ると、吉之助への強き誓い...。
京の下級の公家上がりで、"維新の十傑"の一人・岩倉具視か...。
この年8月1日水曜日より発売の『岩倉具視 幕末維新期の調停者 (日本史リブレット人)』(坂本一登/山川出版社)はもちろん...。
2012(平成24)年3月21日水曜日より発売の『とうふ料理 京都人だから知っているおいしい食べ方』(藤野久子/講談社)に込められた、「ばんざいや豆魂」ならではの、ささやかな味わいとともに...。
現在の京都市左京区岩倉へ想いを込めて...。
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